志摩リン
しまりん
概要
10月1日生まれ。
母方の祖父の影響で中学1年の冬からキャンプをしている。知識・経験ともに豊富だが、静かにひとりで過ごしたいという考えからシーズンオフの冬季にひとりでキャンプをしており、本栖湖(もとすこ)キャンプ場の付近で遭難しかけた各務原なでしこと一緒に過ごすまでは他人とキャンプをしたことがなかった。その考えゆえに、高校では大垣千明率いる「野外活動サークル」(略して野クル)には(主に千明のやかましいノリが原因で)所属していない。
ただし、人づきあいができないわけではなく、慣れ親しんだ相手には相応にノリのいい一面を見せる。主になでしこと斉藤恵那に対して緩いツッコミを入れることが多いほか、千明と同じ野クルの犬山あおいとも普通に会話している。千明のことは当初「大垣」と距離のある呼び方だったものの、クリスマスキャンプ以降は「千明」と気安い呼び方に変わった。いちばん付き合いのある斉藤とは中学のころからの仲である。
(転校したばかりの)なでしことはお互い同じ本栖高校に通っていることにしばらく気づかず、近くを通り過ぎるニアミスを繰り返していた。また、なでしこに野クルのキャンプに初めて誘われたときにはあからさまに嫌そうな表情を浮かべてしまい、のちに謝罪している。
当初は自転車に道具一式を積んでキャンプに行っていたものの、作中で原付免許を取得し、原付スクーター(モデルはヤマハ・ビーノ)で県外への遠出もするようになる。また、これまではキャンプ時の食事をカップ麺で済ませることが多かったが、なでしこの作る鍋料理に感化されたのか、このころからキャンプ料理をするようになった。
なお、母方の祖父は大型バイクを乗り回して日本中を放浪しながらキャンプを行っている。両親(父・渉と母・咲)もかつては肇と共にオートバイに乗っており、血は争えないということだろう。ヤマハコラボエピソードでは1年点検に出したビーノの代わりに3輪バイクのトリシティに乗っていたり、10年後の妄想ではバイクに乗っていたことから、将来的には彼女も二輪免許を習得する模様。
キャンプ以外の趣味は読書。書店でバイトをするかたわら、学校では図書委員を務め、バイトがない日の放課後は学校の図書室でひとり読書をしているほどの本の虫。キャンプ先にも本を持ち込み、暇があれば読書している。ちなみに読んでいる本は ”徳川埋蔵金の謎” や ”UFOについて” といったオカルトじみたものが多い。アニメ版では、牛鬼の伝説がある四尾連湖(しびれこ)で心霊スポットに関する本を読んでいた。
容姿は母親ゆずり。背が低く、原作コミックスおよびアニメ版ではメインキャラクター5人のなかでいちばん小さい(第6巻メロンブックス特典リーフレットによれば145cmを下回る)。なでしこからは初対面時小学生だと思われていたほか、のちに野クルの顧問になる鳥羽美波の妹・涼子も、リンを初めて見かけた際に「中学生?」と聞いていた。なお、実写ドラマ版では演者の関係でなでしこよりも背が高く、千明と比べてもわずかに上回る(福原遥が159cm、田辺桃子が158cm、大原優乃が154cm)。
しかし、原付免許を取るまでは自転車にキャンプ道具を積んで遠方のキャンプ場に行ったり、バイト先で大量の本の入った箱(約15kg前後)を苦もなく運んでいることから、なでしこに負けず劣らずの体力はあると思われる。
髪の毛を腰まで伸ばしており、普段は大きなシニヨンを結っている。ときおり恵那にいじられ奇想天外な髪型にされることも。先述のコラボエピソードや妄想の10年後の姿ではショートヘアにしており、この髪型だと父親や母方の祖父に風貌が似る。
TVアニメ公式ガイドブック(野外活動記録)に記されているように実はかなりの犬好きであり、恵那の飼い犬のちくわを前にすると頬が緩む。よく犬に例えられるなでしこと仲良くなったのも必然だったのかもしれない。
ソロキャンの趣味に関しては両親から理解を得ており、アニメ第2期第1話では第1期第1話の展開をなぞるようにどこぞの番長似の父親に付き添われて初キャンプする様子が描かれた。詳細は描かれていないが、元々肇がキャンプ道具を贈った相手はリンではないらしく、観光スポットや交通網にも妙に詳しいなど、彼も同種の趣味を持っていた節がある。
映画版では成人してからの生活が描かれている。
山梨を離れて名古屋の小さな出版社「しゃちほこ出版」に就職し、同県一宮市内で一人暮らし中。作中では営業から編集に移ってきてそう間が開いていないようで、紙面に乗せる企画の考案に奮闘している。
アウトドア趣味は続いており、祖父から譲り受けたバイク(※)を駆って休日はツーリングやデイキャンプに出かけている。
3年ぶりに再会した千明から聞かされた、山梨県の高下(たかおり)にある寂れた自然施設の再開発について「キャンプ場にでもすればいいじゃん」と言ったことからキャンプ場建設計画が動き出すこととなる。
(※)なお特典13.5巻の原作者によるコメントでは本来リンの身長ではそのバイクを乗りこなすには身長が足りていないことが明らかになっており、バイクに乗っているシーンについては「リンに合わせて車高を低く改造した」か「突然変異したアシナガオオカミに噛まれて足だけメッチャ伸びた」と考えてほしいとコメントしている。
余談
同じ作者が『まんがタイムきららキャラット』(芳文社)にて掲載している4コマ漫画『mono』の該当誌2018年3月号掲載分にて、原付スクーターを乗り回すうら若き女性としてカメオ出演を果たした。
アニメのOPで彼女となでしこのLINEでのやりとりが一瞬だけ映るが、本編での二人の関係の変化に合わせてか8話からはリンの回答が変化。
そして、最終回にあたる12話では……
ヤマハ・ビーノは、本作のアニメ化直後に彼女の愛車にそっくりなカラーリングを発売したことがあった。さらに公式でコラボし販売店向けに販促ポスターを作ったり、公式サイトでトリシティを宣伝する描きおろし漫画を発表したりと、ヤマハ側も本作を意識していることがうかがえる。なお、ビーノは2018年5月にモデルチェンジを実施しており、現在生産されているモデルは外見が異なる。
彼女が買った「焚き火グリル」はもちろんAmazonなどで購入可能だが、「メタル賽銭箱」でググっても購入サイトにたどりつくことが可能である。
実写ドラマ版では演じる福原遥が「クールを気取っているが、実はそうでもない。さらにあまり隠せていない」というリンのキャラクター性をより引き出した、多彩な表情や顔芸を見せているのが印象的。特に1話の薪を割るシーンのそれは強烈。さらに恵那による変なヘアスタイルも再現されており、熊の形をしたものに関してはリボン付きの別バージョンという、原作コミックスやアニメにもなかったものまで登場している。ヘアメイクさん乙、としか言いようがない。
関連イラスト
制服姿
ポンチョ姿(本栖湖)
ポンチョ姿(四尾連湖)
青ジャケット姿
黒ジャケット姿
中学生時代
関連タグ
ゆるキャン△ 各務原なでしこ 斉藤恵那 大垣千明 犬山あおい
うわなにをするくぁwせdrftgyふじこlp メタル賽銭箱 買っちった 本栖高校
なでリン - 各務原なでしことのカップリング(コンビ)タグ。
九条カレン - 中の人繋がりかつきらら繋がりで、きららファンタジアでもたびたび共演している。
鈴乃木凜 - 中の人繋がりかつ読みが同じリンかつどっちもバイク乗り(ただしリンはヤマハ・ビーノに対して凜はスズキ・GSX400S「KATANA」。あと胸囲の格差社会が……)
安城ナガラ - こちらも中の人が同じな上に、東海地方出身のキャラである。ただし、こちらは男の子。
渋谷凛 - 『アイドルマスターシンデレラガールズ』より。名前の読みが「りん」で犬好きでもあり、あだ名も「しまりん」と一字違いの「しぶりん」。しかも、あだ名で呼ぶ友達の中の人が千明と同じ。ちなみにリンの中の人は別のアイドルを演じている。