「その絆はとうに『切れて』います 我が心はすべてハイプリス様の下に」
「ちっ…… その友情への幻想が、私たちを苦しめるんだ!」
「やはり、その絆は断ち切るしかない! 我らは、所詮、孤独でしかないのだから……!」
※この記事にはネタバレ情報を含んでいます。 |
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プロフィール
概要
アプリゲーム『きららファンタジア』の第2部『断ち切られし絆』から登場する人物。
ハイプリスに仕えるリアリストの幹部「真実の手」の一人で、「右手」の異名を持つ。
左半分の白髪と右半分の黒髪の二色髪、太陽と月の髪飾りをした少女で、褐色の肌で、水着のような恰好をしている。
主要人物の一人であるため第2部OPムービーで登場しており、ハイプリスとウツカイと共に映るシーンとけいおん!の平沢唯と戦うシーンがある。
人物
冷徹で寡黙な性格で、ハイプリスの命令は忠実に従う。
リアリストの人たち同様にクリエメイトや聖典の世界を憎み、特に絆や繋がりに対しては「人を縛る鎖」として誰よりも憎悪している。
主君のハイプリスから絶大な信頼を得ている実力者で、彼女の側近として振る舞う等、リアリスト側のNo2・右腕のポジションにいる。
そのため、ハイプリスに執着し右腕になることを渇望しているロベリアからはよく思われていないが、サンストーンも「アレは、あなた(ハイプリス)に認められることだけが存在意義ですから」「自らの存在意義を他者に依存するなど、惰弱……」とロベリアを見下している。ただ、7章で緊急時の際には協力していることから、どうやら軽い悪口を言い合う仲のようである。なお、毎日靴紐が切れるように呪っているロベリアに対して、本人は「最近よく靴紐が切れると思った」と呪いに対しては困っている様子。
ハイプリスの発言から主人公・きららとは関係があるようではあるが、サンストーン曰くその絆は既に「切れて」いると述べているようだが…?
能力
- パスの感知
人と人の絆などの繋がりを「パス」と呼称しており、きららと同じく感知することができる。
そして感知したパスを、パスを切る能力で糸を断ち切っている。
- パスを切る能力
サンストーン最大の能力。パスを切られた人はお互いに記憶から抹消され完全に他人と同じようになる。
切られた本人の周りにも影響を与えており、桃がリリスとどう知り合ったのかは覚えてなく、リゼとシャロの関係がココアと出会う前の憧れでやたら遠い関係性になったりなどしている。
また、パスを切る能力はサンストーンでしかできないため、他の真実の手に「クリエメイトを捕まえて自分の元に連れてこい」と命令している。
パスを切る能力と禁呪「リアライフ」とは相性が良く、パスを切られた人はリアライフで容易く絶望に墜ちやすくなる。
また、人と人との絆だけでなく、人と「その人物が愛用していた物」との繋がりまで切れることができると6章で判明した一方で、住良木うつつのパスを切ることはできないことが7章で判明した。
あまりにもえげつないせいか、パスを繋ぐ能力を保有するきららからは怒りを見せている。
戦闘
初戦闘は第2部4章31節。武器は月と太陽を合わせたような特徴的な装飾の施された黄金の棟と黒い刃の刀。属性は陽。攻撃は全て物理で統一されている。
- 暁光
初戦闘から使用しているサンストーンの基本と呼べるスキル。
暁光のパターンは「暁光の構え」で完全カットバリアとクイックドロウを付与し、ATK、LUK、クリティカル時ダメージ上昇、物理攻撃アップが付随された敵単体物理攻撃をしながらチャージ技に繋げるという戦法を取る。技名は「暁光【一刃】」、「暁光【二襲】」、「暁光【三破】」、「暁光【四撃】」。
チャージ技は敵単体物理攻撃の「暁光【絶】」。
暁光の意味は「夜が明ける頃に差す日の光」。
8章2節以降に使用する新たなるスキル。
落日のパターンは「暁光の構え」で完全カットバリアとクイックドロウを付与し、スタンゲージの上昇効果を持つ敵単体物理攻撃をしながらチャージ技に繋げるという戦法を取る。技名は「落日【一刃】」、「落日【二襲】」、「落日【三破】」、「落日【四撃】」。
チャージ技は敵単体物理攻撃の「落日【絶】」。
落日の意味は「沈みゆく太陽」。
落日と同じく8章2節以降に使用する新たなるスキル。
白夜のパターンは「白夜の構え」で完全カットバリアとクイックドロウを付与し、DEF低下、陽耐性低下、敵単体の狙われやすさ上昇、敵単体の状態異常抵抗率の低下の効果を持つ単体物理攻撃をしながらチャージ技に繋げるという戦法を取る。技名は「白夜【一刃】」、「白夜【二襲】」、「白夜【三破】」、「白夜【四撃】」。
チャージ技は低確率で孤立を付与する効果を持つ敵単体物理攻撃の「白夜【絶】」。
白夜の意味は「日の出前、日没後のかなり長い時間にわたって薄明が続く現象」。
他のキャラクターや魔物は台詞や特徴のスキル名があるのに対し、サンストーンはそういったものは存在しないのが特徴である。
物語での動向
メインシナリオ第2部『断ち切られし絆』
プロローグ『新たな旅、謎の女の子』
エトワリアの世界に住良木うつつがやってきた事と、ウツカイにうつつを捕えるように命令をしている。ハイプリスは手こずるようなら「真実の手」を呼び戻す必要があるに対して、真実の手は必要なく私1人でも十分と返しているが、ハイプリスからは「信頼してるからこそ、他に頼みたい仕事もある」と返され、納得する。
1章『まちカドまおう』
ヒナゲシに捕まえられたシャミ子のパスを断ち切り、ハイプリスのリアライフの力によってシャミ子は絶望のクリエを生み出す魔王シャドウミストレスへと変貌させた。その後はハイプリスと共にヒナゲシの暗躍を見守っている。
2章『頼りはボディーガード?』
スイセンと共にヒナゲシに絶望のクリエを溜め込んだ結晶を送り届ける事と手伝いをしている。
送り届けた後はヒナゲシが捕まえて絶望に染まったスクライブ達をスイセンと共に転送準備をするために地下牢へ向かった。
スクライブ達の転送後はメディアの確保に失敗したヒナゲシと一緒に撤退しようとした時にきららから止められる。
その時のきららからは思い出せないものの胸が痛く涙が勝手に出るほど。
サンストーンも気まずいのがスイセンを足止めにし、自身はヒナゲシと共に撤退した。
3章『げいじゅつのみやこ』
キサラギのパスを断ち切っている。
また、他のクリエメイトのパスを切るために芸術の都に向かう準備をしていたが、その間にきらら達によってクリエタンクを解放された事によってGA芸術科アートデザインクラスのクリエメイト達は元の世界へと帰って行った。
なお、帰る前にリアライフが解けたキサラギの似顔絵によってサンストーンがパスを切る能力を保有していることをきらら達に知られることになった。
4章『うつつはひとりぼっち』
きらら達に敗北したロベリアが女神ソラの神殿に連れて行かれそうになった時に助けに行く。
この時のきららも涙が勝手に出てしまうが、本人は「鬱陶しい」と言葉を出す。
その際にうつつの「クリエメイトのパスを切ったり、きららの事を苦しめるあんたはなんなの!」と勇気ある行動に免じてサンストーンは答える。
絆など不要でクリエメイトのパスを断ち切り、そして自分自身の絆を断ち切った。
その自分自身の絆の切った相手はきららで、その次に──……
「それも、今日、完璧に断ち切る ……さよなら、姉さん」
サンストーンは完全に絆を断ち切るためにきららを襲うが、わからないけどサンストーンにだけは負けちゃいけない気がすると、きららは抵抗する。
きららは「姉さんってどういうことなの」と質問するが、サンストーンは答える必要はないと一蹴。
ロベリアが簡易転移陣が完成したら次はうつつをもらうと宣言し、ロベリアと共に撤退した。
5章『ご注文はゲリラですか?』
ココアの聖典に詳しかったヒナゲシの指示でココアのパスを迂遠なやり方で、シャロ、千夜、リゼの順を絆を切り、最終的にココアの一番大切なチノの絆を断ち切り、本拠地に戻っていった。
6章『はじまらなかったものがたり』
きららに捕捉される前に放課後ティータイム全員と唯が愛用しているギー太のパスを断ち切っている。
次なる目的である“七賢者全ての聖典の繋がりを断ち切る”準備をしている事をカルダモンに聞かれてしまい、それに気づいたサンストーンはカルダモンと聖典の繋がりを断ち切ろうとするが、彼女の足の速さに敵わず逃げられてしまう。
カルダモンに逃げられた件はハイプリスに謝罪するが、特に叱責されることはなかった。
……そして、全ての真実の手が揃い自体、七賢者襲撃作戦が始まろうとしている。
7章『連鎖する悪夢』
真実の手が揃い、写本の街を襲撃している。
スズランによる転移装置の細工によってバラバラにされた七賢者を襲撃し、カルダモンのパスを断ち切ろうとするが、きららがカルダモンを庇い、そのままきららのパスを断ち切る。その後セサミやカルダモン、ハッカと七賢者が3人いたことから不利と判断し、後退する。
しばらくは様子を見ていたが、きららとうつつの間にあるパスだけは何故か切ることができず、うつつの活躍によってきららのパスが復活してしまう。
スズランの夢幻魔法とエニシダの呪いの歌で、ダチュラの毒を喰らって倒れた七賢者4人を悪夢を見せていたが、きらら達によってシュガーを悪夢から解放されたことによって再出撃する。
ソルトの夢ではスズラン、カルダモンの夢ではロベリアと組んできらら達と戦うが、撃退されてしまい、悪夢から解放されてしまった(ジンジャーの夢では襲撃しなかった)。
結果、七賢者襲撃作戦は失敗に終わり、ロベリアとスズランと共に撤退することになった。
8章『旅の終わりは近づいて』
かおすや仲間がソラの神殿でさらったソラ、アルシーヴのパスを断ち切っている。
きららが自分の悩みの話している最中に乱入し、二度と余計なことを考えられなくするためにきららのパスを断ち切ろうとするが、横から入ってきたランプに邪魔をされてしまう。
ランプにあるきららとの間のパスを断ち切ることは成功し、ハイプリスから女神候補生を連れてくるように命じられていたことからランプを辺境の大神殿へ連れて帰る。
辺境の大神殿でかおすがきららによってパスを戻された際にハイプリスから再びかおすから
絶望のクリエを絞りとるために呼ばれきらら達を襲うものの、劣勢になりピンチに陥るが、ロベリアが盾になってくれたおかげで、ハイプリスと共に奥にある転移装置を使ってソラの神殿へ向かう。
最終章『終わってから始まる物語』
ソラの神殿の最上層部できらら達とかおす、編沢がやってきた際に不意打ちできららのパスを断ち切ろうとするも失敗する。
ハイプリスがうつつの正体を喋り、うつつが絶望して能力の暴走によって巨大な黒い剣を発現し、聖典の世界とエトワリアの絆を断ち切るために巨大な黒い剣を手にしようときららと対峙する。
きらら達やかおす、編沢がうつつを慰めたことによってうつつが希望を見出し、絶望のクリエが白く輝きだし、そしてきららに流れ込んだことによって第2部衣装へと変わる。
きらら「これ以上、絆を断たせない……!」
サンストーン「黙れッ! 絆も繋がりもいらない! それは人を縛る鎖だ!」
きらら「違います! どんなに嫌がっても…… 全ての人は、誰かのおかげで生きてるんです!」
きらら「拒絶さえしなければ、本当の孤独なんてない!」
その後、きららがうつつとの繋がりを求めて絆がより強力になったことによって、巨大な黒い剣は砕け散り、その衝撃によってサンストーンは言の葉の樹から落ちてしまった。
ハイプリスが敗北しリアリストが壊滅した後の数日後、ランプの口から行方不明になっているようだ。
イベントシナリオ
「歩き続ける君のために」では顔見せ的な登場をしたように思えるが、学園生活部の見る事となった悪夢の中で、「かれら」に倒された学園生活部のメンバーが残されたメンバーの記憶から消えていった事から、「パス」を切る役割を担っていたのだろう。
きららが、本来であれば「コール」の力で呼びえない存在を呼びだせたのも、きららとの関係を考えると興味深くもある。
余談
- きららとの関係
前述の通り、サンストーンはきららの妹である事が判明した(血縁関係かどうかは不明)。
両親がおらず、辺境の村で周囲の人々に育ててもらってきたきららは「いなくなった私の両親をサンストーンは知ってるのかな……?」と思い始める。
きららは自身の出自からサンストーンに対して弱気になりながらも気に掛けているが、サンストーンは「鬱陶しい」とひたすら邪険にしている。また、パスを悩むことなく平然と断ち切ろうとしたり、最終章になっても繋がるような気配がないことから、きららに対して憎しみの感情を持っていると思われる。
そして、前述の最終章の一件で2人の間にある更なる亀裂が入るのは間違いないだろう。
第2部最終章時点では姉妹である点以外は未だに謎が多く明かされていない。
- 名前の由来
他の真実の手が毒性のある花を由来しているのに対して、彼女は名前通りに宝石「サンストーン」……と、石を由来した名前である。
きららもまた、同じく石を由来した鉱物「雲母」で、雲母の英語ではマイカと呼ばれており、それを内包された“マイカサンストーン”という希少な宝石が存在する。
- 伝説の召喚魔法『コール』
コールを使うにはパスの感知が必要不可欠だが、サンストーンはパスを感じられるので使用できると思われる。
……もっとも本人的にクリエメイトを憎んでいる上に、コールされたクリエメイトからでは絶望のクリエを回収できないことから使えたとしても使用することはないと思われる。
前述通り第2部OPムービーで唯と戦うシーンがあることから、メインシナリオで関わるのでは?と期待されていた。
しかし実際は6章でパスを切ったと明言はしているものの、この2人が一緒にいるシーンは一切なかった。
ちなみに第1部OPムービーで九条カレンとジンジャーが戦うシーンがあり、この2人はメインシナリオ第1部5章で大きく関わっていた。
- サマーフェスタ2022
サンストーン役の大橋彩香女史が出演し、このリアルイベントの朗読にサンストーンが登場している。
しかし、この朗読は本編のシリアスと比べるとやたらコミカルに描かれており、サンストーンの意外な一面を見ることができる。
- ハイプリスへの忠誠心
作中ではハイプリスへの忠誠心が高く、命令は忠実に従っていた。
だが、サンストーンの経歴や過去など謎が多く残されたまま退場してしまったことから「実はハイプリスへの忠誠心はなく、ある人物揃って彼女達リアリストを利用していたのでは?」と推測が出てきてしまった。
以下のサンストーンや周りの動機からすると……
- 仲間はおろか敵対者に対しても「〇〇ちゃん」呼びしているヒナゲシから呼び捨てにされる。
- ロベリアがサンストーンに対して「どこの馬の骨ともしれない女」「右腕面」と嫌悪感を示している。
- 絆が繋がっている相手はハイプリスだけでいいと言っている一方で、「絆も繋がりもいらない」や「人を縛る鎖」と誰よりも強い憎しみを抱いている。
- パスを切る能力によってリアリストにある繋がりを断ち切った可能性(6章でハイプリスとメディアの関係が一時的に蘇った際にうつつから「サンストーンにパスでも切られてたんじゃないのぉ……?」と発言している)。
- そもそもリアリストの象徴である紋章を彼女の体中にどこにも見当たらない。
……など、非常に多く、サンストーンの忠誠心には疑問が残る。
そして、彼女が持つパスを切る能力はリアリストの計画を遂行させるのに最も必要不可欠だったことから、ある人物との関わりがある可能性が高く、第2部の騒動を引き起こした元凶の一人も考えられる。
仮にそうだった場合、きららが作中で見せた「“絆”によって人々を束ねた」に対して、サンストーンは「“力”によって人々を無理矢理従わせた」と言えるだろう。
リアリストが壊滅してハイプリスや他の真実の手達が神殿によって監視下に置かれていることから、今現在の行方不明のサンストーンが何を想っているのかは本人にしか分からないだろう。
関連タグ
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ヒナゲシ リコリス スズラン ロベリア スイセン エニシダ ダチュラ
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