概要
第3世代ルビー・サファイアで初登場した、ポケモンの魅力をアピールする競技。
現在のところホウエン地方・シンオウ地方で行われている。
手引き
各ポケモンには「コンディション」と呼ばれるステータスが設定されている。
このコンディションはポケモンの魅力を表し、「かっこよさ」「うつくしさ」「かわいさ」「かしこさ」「たくましさ」の5つに分かれている。これはそのままコンテストの部門にもなっている。
初期状態では0だが、ポロック・ポフィンといったお菓子を食べさせることで鍛えることができ、その色によって鍛えられるステータスが異なっている。
コンディションを鍛えなくてもコンテストに出場すること自体はできるが、コンディションが高くないと優勝することは難しく、そもそもコンディションが高いポケモンがいないと参加資格が得られない。
また、どの色のポロック・ポフィンを好んで食べるかどうかはポケモンの性格が大きく影響する。例えばこうげきが伸びやすい性格のポケモンはあかいポロック・ポフィンを好み、伴ってかっこよさが伸びやすい。
それぞれの色とステータス、対応する能力の対応は以下の通り。
色 | ステータス | 対応する能力 |
---|---|---|
赤 | かっこよさ | こうげき |
青 | うつくしさ | とくこう |
桃 | かわいさ | すばやさ |
緑 | かしこさ | とくぼう |
黄 | たくましさ | ぼうぎょ |
第3・第4世代までは与えられるお菓子の量に上限があり(「けづや」と呼ばれる)、全てのコンディションがマックスのポケモンは通信機能を利用して調理法を相当厳選しない限り不可能だったが、第6世代では上限が撤廃されたため、簡単に全てのコンディションをマックスにすることができるようになった。
魅力を競うといっても、そこはポケモン。自らが持つ技を使うことで更にアピールする機会が設けられている。
ただし技を使って相手を倒すといったものではなく、自分も含めた4人のポケモンが順番に会場や審査員に技を見せる。ゆえに各技の仕様はバトルと全く異なっている。
技も先の5種のステータスごとに分類されている。例えば「10まんボルト」はかっこよさ、「あまえる」はかわいさ、といった具合。
勘違いしやすいが、1つの部門のコンテストに出るのにその1つのステータスだけ鍛えたり、技を揃えたりすればよいわけではない。
周囲2つのステータスも影響し、同じく周囲2つの部門の技を使ってもよい(減点されない)。
周囲2つとは、コンディション画面の5角形を見た時に、あるステータスを中心としてその前後2つのこと。例えば「かっこよさ」であれば「たくましさ」と「うつくしさ」がそれにあたる。
各世代ごとの特徴
第3世代(ポケモンコンテスト)
『ルビー・サファイア・エメラルド』で登場。シダケタウン、ハジツゲタウン、カイナシティ、ミナモシティに各会場がある。エメラルドではミナモシティのみ。
ジャンルは先に紹介した5種、ランクは「ノーマルランク」「スーパーランク」「ハイパーランク」「マスターランク」に分かれている。
1次審査でコンディションが、2次審査で技を使ったアピールが審査され、その合計で優勝が決まる。
2次審査は5回チャンスがあり、直前の回(初回のみコンディション審査)で獲得したポイントが高い順にアピールする。出場するジャンルと同じジャンルの技を使うと会場が盛り上がり(「エキサイト」という)、これが最大の5段階になるとボーナスが発生し、多くのポイントを獲得する。
会場にアピールするだけでなく、ライバルのアピールを妨害することもできる。だが妨害技は普通にアピールするよりも自分が貰えるポイントの数が低いため、使いどころが肝心。
優勝するとリボンが貰え、そのポケモンの絵が飾られる。マスターランクを高得点で優勝すると、絵がミナモびじゅつかんに飾られる。
第4世代(ポケモンスーパーコンテスト)
『ダイヤモンド・パール・プラチナ』で登場。会場はヨスガシティ。
基本的なルールは前作までと同じだが、審査が3次にまで増えている。また、ランクが「ノーマルランク」「グレートランク」「ウルトラランク」「マスターランク」に変わっている。
1次審査はコンディションに加え、アクセサリーでポケモンをドレスアップして審査する。2次審査はダンス審査で、いわゆる音ゲーのような感覚でタッチ操作をしダンスを踊る。3次審査は前作の2次審査と同じく技を使った審査だが、会場ではなく3人いる審査員にアピールし、審査員ごとにボルテージ(前作の「エキサイト」に相当)が判定され、さらに妨害技がなくなっているなど、細かな違いが見られる。
また、コンテストに出場する際は、母親から貰った衣装にドレスアップする。
コスチュームは舞踏会と思わせるもので、男の子は黒いタキシード姿、女の子はピンクを基調としたドレス姿(アニポケのヒカリと大きく異なる)。
同様に優勝すると各種リボンがもらえ、ホウエンのものとは異なったデザインのリボンとなる。
ちなみにイベントなどで語られている通り、この街のジムリーダー・メリッサが他の選手として参加することがある。この他に主人公の母親・アヤコや、ジョウト地方のジムリーダー・ミカンも選手として参加することがある。
特にアヤコは中々の強敵なので、相手にいる場合は注意。
第6世代(ポケモンコンテストライブ!)
RSEのリメイクであるオメガルビー・アルファサファイアでは「ポケモンコンテストライブ!」として登場。会場はルビー・サファイアに準拠。
基本システムはリメイク前と変わらないが、会場のエキサイト度がMAXになるとボーナスポイントが入るだけでなく、「ライブアピール」と呼ばれる特別なアピールを披露する。このときにメガシンカ可能なポケモンはメガシンカした上でライブアピールを行い、得点が通常のボーナスポイントより多く入る(このためバトルでもコンテストでもメガシンカが優遇されることになっている)。
また、スーパーコンテストのように主人公がアイドルと思わせる衣装を着用してドレスアップする。
コンテストアイドルとしてルチアが登場し、主人公をコンテストに誘うだけでなく腕前を競うことになる。このイベントを終わらせることでルカリオナイトを貰うことができる。
さらにイベント終了後、イベントに関わったルチア、ミクリ、カズラの3人が選手として参加することがある。特にルチアは他の相手より一回りも二回りも強い。チルタリスにメガシンカされるとこちらの勝利は絶望的。
なお、リボンはリメイク前同様もらうことができるが、第3世代とは別扱い(第3・第4世代のコンテストリボンは第6世代で一まとめにされる)となる他、美術館に飾られた際にリボンは貰えない。このため美術館に飾られたことを記念する「ブロマイドリボン」は第3世代限定となっている。
第8世代(スーパーコンテストショー!)
DPのリメイクであるブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールでは「スーパーコンテストショー!」として登場。会場はダイヤモンド・パールに準拠。
ビジュアル審査は事前に選択したボールデコとコンディションで行われる。アクセサリーは廃止された。
ダンス審査は太鼓の達人のように右から流れてくるノーツに合わせて、タイミングよくAボタンを押す形式に変更。
技審査は参加前に選んだ技をダンス中に1回だけ使う形式。技ごとに効果が異なる。コンボの概念があり、他のパフォーマーの技に合わせて出すとショーポイントを多く獲得できる。他3匹に合わせてギガインパクトを打つのが手軽。
アニポケでは
AG、DPで登場。
ポケモンコンテストに参加するトレーナーはポケモンコーディネーターと呼ばれ、後にゲームでも逆輸入された。
ゲーム版の1次審査に相当するビジュアルのみでの審査はなく、1次審査が技を使ったアピールとなり、これを通過すると2次審査の「コンテストバトル」と呼ばれる特殊なバトルを行う。
このコンテストバトルは、純粋な勝ち負けではなくどれだけ華麗にバトルできるかを競う側面が強く、技を決めると相手のポイントゲージが減り、制限時間内に多くのポイントを残した方が勝ちとなる。ゲージが0になったり(ポイントアウト)、ポケモンが戦闘不能になる(バトルオフ)と、その時点で負けとなる。
早い話が、純粋な競技としての格闘技に対するプロレスのようなものだろうか(プロレスではエンターテイメント性が要求されるため、試合も技も、さらには選手本人に関することまでも見栄えが重視されている。ポケットモンスターシリーズ登場キャラで言えば本物のプロレスラーでもあるマキシマムかめん/マキシの服装や振る舞いが好例だろう)。
優勝リボンを5つ集めると、ポケモンコンテスト最高峰の舞台グランドフェスティバルへ出場できる。これで優勝するとトップコーディネーターの称号を得られる。
……というような設定で2シリーズやってきたはずなのだが、新無印ではコンテストライブなるバトル描写の無い大会が登場。通常参加の他、マスタークラスがあり、ある参加者はポケモンパフォーマーを自称。ゲームの内容に近づくとともにトライポカロンとの統合が見られる。
主なポケモンコーディネーター
ゲーム
アニポケ
AG
DP
コンテスト関係者
アニポケ
関連タグ
ポケモン
ポケモン本編のミニゲーム:ポケスロン ポケモンミュージカル ポケウッド
アニポケ
アニポケ2期:アドバンスジェネレーション
アニポケ3期:ダイヤモンド&パール
トライポカロン:原作でのコンテストを再現したような内容のアニポケオリジナル競技。