概要
アニメ版のカロス地方で盛んに行われている、ポケモンの魅力やポケモンとのパートナーシップをパフォーマンスで魅せる大会。
それは、ポケモンバトルが無いという点であり、バトルとは違う形で「ポケモンとの絆」を表現することが目的であるため、あくまでもパフォーマンスが主軸だからである。
ちなみに若い女性しか参加できず、参加者は総じて「ポケモンパフォーマー」と呼ばれる。
まずは予選に当たる「ルーキークラス」で優勝する事で入手できる「プリンセスキー」を3つ集める事から始まる。予選の場所は司会によってTVメディアで通達される。
プリンセスキーを3つ集める事ができれば本選大会である「マスタークラス」(コンテストで言う「グランドフェスティバル」)への参加が可能になる。ここで優勝すれば晴れて「カロスクイーン」の称号を得る事ができる。
現カロスクイーンはエルだが、称号を持つ者が全員カロスクイーンとして扱われるのか、称号を得た直近の者だけがカロスクイーンとして扱われるのかは不明。
競技は一次審査と二次審査に分かれており、一次審査はポケモンの魅力を引き出す「テーマパフォーマンス」、二次審査はポケモンとトレーナーのパートナーシップを魅せる「フリーパフォーマンス」となっている。
また、トライポカロンでは技やアイテムを駆使したポケモンとパフォーマーの共演が求められており、ポケモンのみならずパフォーマーの技術・演技力も同時に評価される事となる。
例を挙げると、60話にてセレナが一次審査落ちした理由は、セレナがフォッコにしたドレスアップにおけるミス(リボンが長すぎてフォッコがランウェイ上で転倒した)とその後のリカバリーが出来なかったものである。
この特徴を踏まえると、ムサシがアニメDP編のポケモンコンテストで披露した「ソーナンスやメガヤンマの技で宙に浮く」「メガヤンマの銀色の風で早着替え」といった演技はむしろトライポカロン寄りなのかもしれない。
しかし、コンテストとは異なり、予選通過並びに優勝者を判定するのは観覧席からの人気投票に依存している。ちなみに一次審査のテーマによっては特別審査員がつくこともある。マスタークラスだとテレビ視聴者からでも投票できる。これらの点を踏まえるとAKB48の総選挙に近い。
この投票方法だと、身内票はもちろん観客やスタッフを買収・供応して票を獲得することも可能になるので、パフォーマーの純粋なパフォーマンス技術そのものが評価されているのかどうかは明確ではない危険性がある。
(例:ロケット団がフウジョ大会で審査員のポケモンたちの味をリサーチする)
プリンセスキー
プリンセスキーとは、ルーキークラスを勝ち抜いたパフォーマーだけが得られる優勝の証である。
概要はアニポケにおける「コンテストリボン」と同じだが、必要数5個のコンテストリボンとは異なり、プリンセスキーの場合は3個以上が原則となる。
いわゆる「スケルトンキー」をベースとした形状で、パフォーマーはこれを輪状の掛け金に通して保管している。トライポカロンの開催地ごとにデザインも大きく異なり、カロス地方らしく非常に個性的でおしゃれな仕様となっている。
例えばヒャッコク大会では一次審査のクイズに関連してか、学士帽・ひげ・地球儀のようなモチーフが特徴となる。
本編での開催地
話数 | 開催地 | 優勝者 | セレナの結果 |
---|---|---|---|
第46話 | ラーグンタウン | 不明 | 不参加 |
第60話 | ヒヨクシティ | サナ | 一次審査落ち |
第80話 | フウジョタウン | セレナ | 優勝 |
第91話 | ヒャッコクシティ | セレナ | 優勝 |
第101話 | レンリタウン | ムサヴィ | 最終審査敗退 |
第109話 | フレイシティ | セレナ | 優勝 |
第112話 | グロリオシティ | エル | 決勝戦敗退 |
※101話以降はXY&Z編
※112話はマスタークラス(後述)
余談
出場者は女性限定であるが、サトシが女装して参加する事を期待しているコアなファンも多い。
モブキャラクター
トライポカロンは、モブキャラクターがメインキャラクター並みに個性的で可愛い点も見どころである。
再登場キャラも多く、トライポカロン関連のストーリーでは準レギュラー並みの扱いとなっている。個人名があったり手持ちポケモンをイメージしたルックスをしている等、モブキャラとしてはかなりクオリティが高い。
ここでは、大会ごとに登場した個性豊かなモブキャラと手持ちポケモン、その登場回(ダンスパーティ含む)を紹介する。
≪個人名判明≫
・カオリ&トリミアン(46)
・アルメル&トリミアン(60・109・112)
・クラリス&ヤヤコマ(60・109・112)
・ブランシュ&ニャオニクス♂♀(60・91・105・112)
・エルマ&ロズレイド(60・80・112)
・リリー&ソルロック(91・101・105・112)
・キャル&ズルッグ(91・105・109・112)
・シン・リー&リーフィアとグレイシア(101・109・112)
・カザリー&ドレディア(109・112)
・オラス(詳しくはフレイ大会の項参照)
≪個人名不明≫
【ヒヨク大会】
・スワンナの少女(60・80・105)
・コダックの少女(60・80・105)
・カイリューの少女(60・80・105)
・ペロッパフの少女(60・80・105)
・ハッサムの少女(60・112)
・ラフレシアの少女(60)
・ニンフィアの少女(60)
・エレザードの少女(60)
・キルリアの少女(60)
・マリルの少女(60・80?)
・オオタチの少女(60・105?)
【フウジョ大会】
・シシコの少女(80・91・105・109・112)
・ベロリンガの少女(80・91・105・112)
・ヒトツキの少女(80・105・112)
・ニューラの少女(80・105・112)
・バニリッチの少女(80・112)
【ヒャッコク・レンリ大会】
・グラエナの少女(91・101・105・112)
・ニドクインの少女(91・112)
・コアルヒーとヒメグマの少女(101・105・109・112)
・三猿の少女(101・109・112)
・ゴンベの少女(101)
【フレイ大会】
・ドンカラスの少女(109・112)
・ドーブルの少女(109・112)
(どちらかがオラスと思われる)
≪その他≫
1話限りのゲストながら印象的なモブキャラクター。
・ヒャッコク大会スタッフの女性
…セレナのフリーパフォーマンスでの順番を変えるために、わざわざ上司に掛け合ってくれた気前の良いお姉さん。
・アメリア
…リンク先に詳細。
テーマパフォーマンス
一次審査のテーマパフォーマンスは基本的に3人1組に分かれて競い合い、人気投票や審査員の評価によって選出された1人が二次審査へ進むことができる。競技テーマについての事前通達はなく大会中に初めて発表されるため、パフォーマーは一次審査をぶっつけ本番で臨むことになる。ただし話によってはセレナがポケモンセンターらしき場所で練習する回想も見られる(ヒヨク、フウジョ大会)。
ラーグン大会
テーマ「???」
フリーパフォーマンスのような描写が見られたが、詳しいテーマは不明。途中でヤンチャムの乱入によって中断されている。
ヒヨク大会
テーマ「ポケモンスタイリング」
パフォーマー各自、小物やメイク道具の用意されたフィッティングルームに入り、制限時間10分の中でポケモンのドレスアップを行う。パフォーマーのセンスや、アピールするポケモンとの阿吽の呼吸が試される。
残り時間がわずかに迫ると、”秘密のファイナルセットアップ”として個室の窓が遮断され、外部からは中の作業風景が一切見えなくなる。その後、ドレスアップを終えたペアが登場し、設置されたランウェイをウォーキングすることで客席にアピールする。
ドレスアップの映えない小型ポケモン(ヤヤコマなど)はアピールが目立たず、動きづらいコーデによるミスは大幅な減点とされる。
フウジョ大会
テーマ「ポフレ作り」
ステージ上に設置されたキッチンブースにて各自ポフレ作りを行い、審査員とそのポケモンたちによる試食と評価によって勝敗が決められる。見た目の美しさ、香り、味を評価対象とし、中でも味に関しては審査員のポケモンの嗜好に依存するため、なかなか難易度が高いと思われる。
また、ポケモンに新鮮な材料を見つけてもらったり、その技を活かして調理作業を分担するといったコンビネーションも見ものとなる。
ちなみにロケット団のニャースは事前にポケモンたちの好みをリサーチしており、ムサシの一次審査突破に貢献している。
≪特別審査員≫
・ポケモン評論家のデカンタ&トリミアン
ヒャッコク大会
テーマ「ポケモンクイズ」
カロスクイーンには美しさと頭脳の両方を必要とする提言のもと、クイズの正解を3問先取したパフォーマーが二次審査へ進める。パートナーポケモンが「試練」と呼ばれる障害物やアイテム集めを突破し、ゴールした順位にそってパフォーマーの回答権が与えられる。
≪問題例≫
・イーブイのフェアリータイプの進化形は何?
・オーロットの持つタイプは草タイプと何?
・ポケモンのどく状態に効くきのみは何?
レンリ大会
テーマ「ポフレ DE パフォーマンス」
単純にポフレを作るのではなく、その調理過程を華麗かつアイデア豊富にパフォーマンスしなければならない。競技形態は3人1組ではなくパフォーマー1人ずつの個人戦。個人ごとに客席からの投票を行い、一定票を獲得したパフォーマーが二次審査へ進める。
フウジョ大会と違ってポケモンによる試食はなく、調理中のパフォーマンスとポフレの出来栄えが観客からの評価対象となる。
フレイ大会
テーマ「ラウンドアップ」
クイーンとして必要とされる、どんなポケモンでも引き寄せられる能力を試す。この時はサイホーンが対象となった。
いわゆる「サイホーンの駆り集め」。自分の元にサイホーンを招き寄せ、制限時間内でより多くの頭数を稼いだパフォーマーが二次審査へ進める。尚、ポケモンの技(メロメロ・あまいかおり・サイコキネシス等)を使用したり、自力で集める(ポフレをばら撒く・囲い込む)等、その方法は自由である。
ちなみにセレナの場合、サイホーンを集めるどころかサイホーンの方からセレナに懐きまくるというチートっぷりを発揮した。
マスタークラス
概要
プリンセスキーを3つ集めることで出場できる、トライポカロン最高峰の舞台にして、ポケモンパフォーマーの全てが決まる大会。XY&Z編19~20話ではトライポカロン・マスタークラス・グロリオ大会として、2週にわたり放送された。
本戦では総勢27名のポケモンパフォーマーが出場しており、セレナをはじめサナ・ムサヴィ・ミルフィ・ネネはもちろん、ルーキークラスで登場したモブキャラ達の顔ぶれもそろっている。
西洋風の巨大な城を丸ごと貸し切っているため観客動員数がルーキークラスの比ではなく、またヘリコプターが出動する、花火が打ちあがる、マスコミが殺到するなど、ケタ違いの注目度となっている。
出場するパフォーマーは1人ずつ個室に入った状態で奈落から上がり、それぞれルーキークラスで獲得した3本のプリンセスキーを用い、自ら開錠することでステージへ登場する。
ちなみに観客のポケリウムによる投票方法は変わらないが、マスタークラスでは更にテレビ視聴者からの投票も可能になっている。視聴者は手元にある端末のボタンを押すことで、会場へ1票を投じることが出来る。
本編ではプラターヌ博士と助手達やトロバとティエルノだけでなく、パンジー・ビオラ姉妹、コルニとコンコンブルとルカリオ、湿地帯のヌメルゴン達もTVで視聴し投票に参加していた。
かがくの力ってすげー!
ルール
テーマパフォーマンスは無く、フリーパフォーマンスのみで戦う。
シトロンいわく、『テーマパフォーマンスとはポケモンとトレーナーの相性や絆の深さを見るために行われるものであり、マスタークラス出場者はそれだけでこの段階を超えたと見なされているため行う必要がない』、とのこと。
パフォーマー3組ずつのトーナメント方式で、プログラムは1回戦・2回戦・準決勝・決勝の流れとなっている。
1・2回戦はポケモン1体でのパフォーマンスを行う。
はじめは1組ずつのアピール演技を見せ、最後は3組同時にパフォーマンスを披露する。最も多くポイントを獲得したパフォーマーが勝ち上がれる。
また、1回戦でのムサヴィのように、同時パフォーマンスはアピール方法によっては対戦相手の演技を妨害することもあり得る。そのため、いかに相手の勢いに飲まれず、自分の演技をつらぬけるかがポイントになってくる。(ちなみにムサヴィは意図して妨害したのではなく、ただ目立ちたくてド派手にパフォーマンスを決めただけである)
このパフォーマンススタイルは、バトルが存在しない原作のポケモンコンテストと非常に良く似ている。
準決勝では、1・2回戦を勝ち抜いてきた3組のパフォーマーが、ポケモン2体でのパフォーマンスを披露する。同時アピールは無く、1組ずつ順番にフリーパフォーマンスを行っていく。
決勝戦まで見事に勝ち上がった最後の1人には、カロスクイーン・エルへの挑戦権が与えられる。手持ちポケモンは何体でもオーケー。
エルとの戦いに勝利したパフォーマーには、新たなカロスクイーンの称号とティアラが授与される。挑戦者が敗北した場合は現役クイーンの続投とされる。