概要
ウナギ目ウツボ科の魚で、日本ではその内の一種の標準和名として使われる。
温暖な地域の浅海に生息する海水魚で、鋭い歯と大きな口を持つ大型肉食魚でもある。
特にタコの肉を好み、タコをおびき寄せて捕食する目的でイセエビ(タコの大好物)と同居する習性で知られる。ウツボがイセエビを攻撃する事は殆どない。
「海のギャング」と呼ばれることもあり、鋭い歯を持っていて噛まれると危険。
しかし、強面な見た目に比べて性格は臆病であり、こちらから危害を加えない限り積極的に噛みついてくることはない。
また、ダイバーに慣れたウツボは餌付けすることもできる。それでも指などを噛まれないように注意しないといけないが…。
紀伊半島、四国、九州は食用とし、調理の手間は掛るが、湯引き、たたき、干物、蒲焼、鍋料理、天ぷら、佃煮などで食用にする。淡泊で美味とされる。
「ドクウツボ」など一部にシガテラ毒を持つものがいるが、環境によって毒化したりしなかったりするため、食用にされることもある。とはいえ、素人はこれらの種には手を出さない様に。
また、変わった利用法として、ウツボの皮を下駄の鼻緒に加工する事がある。
また、有野晋哉も同番組企画内で釣りをしていると釣り餌に食らいついてくるが、ウツボの力が強いため、決まって釣り上げることができなかった。
その他メディアにちょくちょく登場するため、食卓に並ぶには地域の格差があるものの魚の中では知名度は高い方である。