CV:塩野勝美(クローン)
概要
『電磁戦隊メガレンジャー』第25話「ギリギリ!タイムリミット2分半」に登場。
ウツボ型の魚人と言うべき姿を持ち左肩には巻貝、左腕と右足にフジツボの意匠が見られる。ネジレ獣特有のねじれた意匠もちゃんと存在し、右腕から上半身、左足に掛けて巻きついたウツボの胴体がそれ。クローン体は赤と黒の頭部をしており、左腕も赤いサンゴで覆われている。
ギレールの作戦で上記のクローンを大量に作り出し、海に毒を流し込むことで海水を汚染し、地球を死の世界へ変えるべく生み出されたネジレ獣で、劇中ではこの行為によって海水浴に来ていた客達を苦しめた。
活躍
新たな戦士・メガシルバーの登場に苛立つDr.ヒネラーがギレールに与える形で登場。地球全ての海を毒のそれにしようと画策する彼の策に従軍する。
シボレナから「気の長い作戦だこと」と嫌味を言われるギレールだが、彼には策があった。何と彼はウツボネジレのクローンの量産に成功しており、既に誕生していた最初の1体に続いて数時間後、数百体のクローンが誕生するところまで来ていたのである。
やがてネジレ反応を感知したメガレンジャーがサイバースライダーで出撃。既にウツボネジレの毒による海の汚染が始まっており、海水浴客が毒で苦しむ中、本体をやり過ごしてアジトへと突入するも、奥で待ち構えていたクローンの吐いた網で捕まってしまう。
だが、そこへ久保田博士を説得した裕作が助けに現れ、兵士クネクネを蹴散らすと同時にメガシルバーへと変身。クローンの製造装置を破壊する。
拘束から解放されたメガレンジャーがクローンを相手取る中、オリジナルのウツボネジレはシルバーと交戦。そこへ双方を巨大化させようとビビデビが現れ、まずはクローンの方を巨大化させて今度はオリジナルを巨大化させようとするが、それをシルバーに阻まれたために退散することになってしまった。
かくしてクローンはスーパーギャラクシーメガと交戦した末にスーパーギャラクシーナックルを喰らって爆散。オリジナルの方も同じタイミングでシルバーのブレイザーインパクトを叩き込まれ、ワンツーフィニッシュで爆散した。尚、シルバーの方はタイムリミットギリギリの勝利であった。
余談
モチーフはウツボ。クローンの方には更にサンゴも含まれている。
第25話のバトルはクローン(分身)の方が巨大化して戦い、「オリジナルの方は等身大で戦って倒される」と言う何とも珍しい構図になった。
デザイナーを担当した下條美治氏は『百化繚乱「下之巻」』の中で「自身で描いておいて気持ち悪い怪人」とコメントしている。
クローンの声を演じた塩野氏は昨年の『激走戦隊カーレンジャー』でもゾクピンクの声を担当していた。翌年の『星獣戦隊ギンガマン』では傀儡太夫の造る爆弾人形の1体の役で俳優として出演している。
リメイク版にあたる『パワーレンジャー・イン・スペース』ではクロコトックス名義で登場。遊佐浩二氏と三宅健太氏が吹き替えを担当する。
関連タグ
電磁戦隊メガレンジャー 邪電王国ネジレジア ネジレ獣 ウツボ
エステティシャン・ドミーロ:3年後に登場する怪人で、こちらも有害物質で海を汚染した繋がり。