サイネジレ
さいねじれ
邪電王国ネジレジアが使役するネジレ獣の一体。作中で巨大化ウイルスの働きにより最初に巨大化したネジレ獣でもある。
犀の遺伝子情報をもとに、ネジレ科学で生み出された人工生命体であり、その最大の特徴である巨大な角は背中とも一体化、さらに腹から右足にかけて捻れたようにその身体を取り巻いている。
角そのものもドリルのようならせん状に捻れ、高速で回転するようになっており、その回転速度はメガレッドの使用するドリルセイバーをも凌駕する。戦闘でもこれを活かした強力な体当たりや、角から放つ光線を武器としている。
デザインは下條美治が担当。角をドリル状にしたのは「ネジレ」っぽいという理由によるもので、造形物には実際に角の部分に回転ギミックが仕込まれている。共に画稿を提出したエイネジレとは異なり、制作サイドからの注文が一番多かったとも後に述懐している。
I.N.E.T.の擁するギャラクシーメガへの対抗策として、Dr.ヒネラーがビビデビの改造に着手する一方、先行して生み出されていたサイネジレは、ユガンデの命令により美しく整った人間社会を「醜くゆがめた世界」とすべく地上へ放たれ、各所で破壊活動を展開する。
一方その頃、自らの夢を優先すべくメガレンジャー脱退を宣言した瞬と、これに反発していた健太との間で諍いが起こりながらも、その夢に対する情熱に触れて健太が瞬への認識を改めていたのだが・・・折悪しく彼等がいたビルもサイネジレの襲撃を受け、健太は瞬の夢の結晶ともいうべきCGデータを守るべく、一人サイネジレに立ち向かうこととなる。
奮戦空しく、CGデータは戦いの余波で失われてしまったものの、一連の流れを通して健太と瞬が互いを認めあう結果ともなり、直後のメガレンジャーとの戦闘でも体当たり攻撃や光線で一旦は苦戦を強いたものの、メガレッド(健太)とメガブルー(瞬)の連携から繰り出された新技「スクリュードリルセイバー」が炸裂、自身の角以上の回転速度を発揮したこの技をモロに食らって自慢の角も破壊され、続けて必殺の「セイバースラッシュ」により撃破されてしまう。
しかし、そこにDr.ヒネラーが自己紹介も兼ねて現れると、改造を完了したビビデビがサイネジレの遺骸に噛みつき巨大化ウイルスを注入。これにより巨大化を果たしたサイネジレは、驚くメガレンジャーを踏みつぶそうとしたが、対するメガレンジャーもギャラクシーメガでこれに対抗し、サイネジレはメガサーベルの斬撃に怯まされ、放った光線もメガシールドで跳ね返されるなど終始劣勢のまま、「メガフライングカッター」により止めを刺されたのであった。