「馬鹿め、ただの人間に何ができる。諦めろ!」
概要
第16話「激ヤバ!オレたち死ぬのか?」に登場。
毒蛾の遺伝子情報を基に、ネジレ科学で生み出されたネジレ獣の一体。
極彩色の翼を持ち、蛾の口吻が絡み合ったような左腕を持つ。
空中を自在に飛行し、翼から金色の毒の鱗粉を散布する。この鱗粉はDr.ヒネラーが開発した黄色い毒薬「ネジレ毒素」を体内に取り込み、自身の能力で数倍の強さにして作り出した。
鱗粉を浴びた者は体のどこかに赤い蛾の形をした痣が出来上がり、24時間後に死に至ってしまう。
助かるためには制限時間である24時間以内にドクガネジレの体内にある抗体を手に入れる以外に方法はない。
活躍
街中で鱗粉をばらまき、人々を次々と毒に感染させていき、メガレンジャーが駆けつけても戦闘もせずに逃走。
実は5人は変身する前に鱗粉を浴びており、ドクガネジレの毒に感染。体に痣ができ24時間後に死ぬ運命になってしまう。
その後は体内に抗体があることを見抜いた久保田博士の連絡を受けたメガレンジャーと再戦し、何とかメガブルーの攻撃で左の触角を切り落とされ、メガブラックによってメガシップに持ち帰られる。
毒が回ったことで変身解除したメガレンジャーを散々痛めつけたが、間一髪で抗体が完成。散布された抗体で街の人々と共にメガレンジャーも回復してしまい、再変身したメガレンジャーの猛反撃を受け、ドリルスナイパーカスタムとマルチアタックライフルの同時攻撃を受けて倒される。
ギャラクシーメガによって翼をはぎ取られ、自分を倒せば毒が飛び散ると恫喝するも宇宙空間へと運ばれ、そこでブースターライフルを受けて爆散した。
かくして死の運命は回避されたものの、健太は毒を治すために薬を大量に買ったり特上カルビを食べたことで一文無しになり、みくはウェディングドレスを買ったことを冷やかされてしまうのだった。
余談
モチーフはそのまま蛾。
オープニングテロップではドクガネネジレと誤植されていた。
ドクガネジレの登場回である第16話は、それまで主にメタルヒーローシリーズの脚本を書いていた小林靖子女史が、スーパー戦隊シリーズにおいて初めて脚本を手掛けた記念すべき回となった。
声を演じた宮田氏は昨年の『激走戦隊カーレンジャー』にてゾクグリーンの声を演じていた。翌年の『星獣戦隊ギンガマン』でも煙ヱ門の声を演じることとなる。
関連タグ
ドクガラー、ドクガモズー、ザ・マザラス:昭和のシリーズに登場した毒蛾繫がりの先輩達。
花粉サイマ獣バイラ、チュウシャキシャドー:前者は『救急戦隊ゴーゴーファイブ』に、後者は『烈車戦隊トッキュウジャー』に登場する怪人。似たような手段でヒーロー達を苦しめた点と、登場回の脚本を小林靖子女史が担当した点が共通している。
腐食忍者フショクルーガ:5年後に登場する毒蛾繋がりの後輩。こちらも飛行しながら毒鱗粉を散布する。ちなみにこいつが出てくる作品においてドクガネジレの中の人はナレーションを担当しており、健太と瞬の演者も彼の変装としてゲスト出演しているという繋がりがある。
流感のウチュセルゾー:13年後に登場する怪人で、こちらは抗体を作るためには体液を採取する必要がある。
ケルベロスマイナソー:22年後に登場する毒属性の怪人で、同じく抗体を作るためにヒーローはその身体の一部を採取することとなる。