「お前等がハリケンジャーガ!面白い、地獄に送ってやるガ!!」(巻之三十九)
「オレ様は不死身ーガ!何度でも甦ってやるんガ!」(同上)
データ
分類:クグツ忍者
属性:コロシオーン星腐食金属製の羽を使用
好物:錆シロップたっぷり使ったピーチパイ
概要
暗黒七本槍の五の槍・サーガインが作り上げたクグツ忍者。本編に最後に登場したクグツ忍者であり、サーガイン曰く「最強にして究極のクグツ」。
羽を広げた蛾その物というべき触角の生えた頭部を持ち、両腕もまるで毛虫のようになっている。手には扇状の羽が付いており、飛行の際はそれを羽ばたかせて空を飛ぶ。口癖は「~ガ」。
繰り出す宇宙忍法は空を飛びながらコロシオーン星腐食金属製の羽から放つ鱗粉を人間に付着させ、その人間の身体を腐食させる「宇宙忍法・不死身一蛾」で、劇中ではこの宇宙忍法によって地球を一気に腐らせようとした。
この鱗粉は一見するとただの金粉にしか見えず、これが空中に漂う様は何も知らない一般人が見れば単に綺麗な光景にしか見えないが、一度人体に付着したが最後、体内に吸収されると同時に身体を内側から腐らせてしまう即効性の危険な毒物である。
劇中では生身で大量に浴びた一般人の様子が描写されたが、死人や意識不明者自体は別に出ていなかったため、毒性自体はそこまで強くはないと思われる。しかし、それは裏を返せばフショクルーガをどうにかしない限り、犠牲者は死ぬまで延々と体が腐る苦痛を味わい続けるという事に他ならない。
これだけでも十分脅威の能力だが、彼の真骨頂はまた別にある。それはかつてのテッコツメーバを彷彿とさせる驚異の再生能力。
背中に再生装置が取り付けられていので、身体の一部を切り取られようがバラバラにされようが不死身の身体を持つかのように何度でも瞬時に再生、復活を遂げる。しかも再生と同時に夥しい量の鱗粉を周囲にばら撒いて被害を余計に拡大させてしまうので、迂闊に攻撃すれば……と、極めて始末が悪い。倒す為には当然ながら背中の再生装置を破壊するしかないが近付いた途端、触れた者を腐らせる羽の鱗粉の洗礼が待っている他、電撃でも応戦してくるので近付くのは容易ではない。
何度バラバラにされようが再生装置が無事ならば何度でも復活し、その都度被害を拡大させる仕様は戦闘面もさる事ながら、地球を腐らせるというジャカンジャの戦略的見地から見ても理想的で、まさしく究極のクグツと創造主の評価通りのスペックと言えよう。
劇中での活躍
巻之三十九「七の槍と謎の石」
鱗粉によって人々を地上から一掃する事で地球を腐らせようと目論み、シュリケンジャーを尾行していた鷹介達3人の前に出現すると、不死身一蛾によって人々を徐々に腐敗させていく。
当然ながら応戦するハリケンジャーだが、ハヤテ丸の斬撃で倒されてもすぐに復活し、そればかりか再生と同時に大量の鱗粉を周囲に散布して被害を拡大させる。
ゴウライジャーの参戦後、ハリケンジャーの話を聞かない彼らの攻撃に押され、カブトライジャーの迅雷流剣技・雷撃斬で倒されても復活。鱗粉を更に撒き散らし泥仕合へと発展していった。
被害がこれ以上広まらないように、人気のない採石場にハリケンジャー達は場所を移して交戦するが、そこへサンダールに唆された他の七本槍も出現。
更にシュリケンジャーの参戦後、超忍法・秘打千本ノックによる無数のボールを高速回転で弾き返すが、再生装置の異常を察したサーガインの命により一時撤退した。
巻之四十「オトリと忍の掟」
その後、街中で再び人々を鱗粉で腐敗させていると、防腐剤をスーツに仕込んだゴウライジャーが登場。彼に引き寄せられている間、ハリケンジャーとシュリケンジャーによって防腐剤を空中からばら撒かれる。
ハリケンジャーもスーツに防腐剤を仕込み、とある現場でハリケンジャーやゴウライジャーと交戦。
カブトライジャーの雷撃斬を受けた事で身体の一部を切り取られ、そこを再生する際に発動した背中の再生装置を発見されるも、そこを攻撃されないように電撃で応戦し、御前様が防腐剤に仕込んでいたコーティング剤で動けなくなった5人を攻撃する。
囮にされた5人に目を向く自身をシュリケンジャーが背後から狙おうとするも、「5人を救いたい」という想いから攻撃できない彼の攻撃によって5人のコーティングは剥がされる。
5人と共に戦う事を決意したシュリケンジャーの超忍法・秘打ミラクル千本ノックを高速回転で弾き返すが、ボールが多かったため弾き返し切れず、その内の1球が再生装置に命中。装置を破壊された事で再生能力を失ってしまい、ビクトリーガジェットを喰らって破壊される。
それと同時に人々の腐敗も消え去った。
直後にコピージャイアントによって「フハハハ!踏み潰してやるーガ!!」と叫びながら再生巨大化すると、巨大戦では「最強にして究極のクグツ」としての意地を見せようとするが、轟雷旋風神の怒りの攻撃に怯む。するとそこへ操縦者の5人の怒りを隕石に集めようとするサーガインの横槍が入り、轟雷旋風神が行動不能に陥った為にチャンスとばかりに攻撃を仕掛けるも、リボルバーマンモスの参戦によって形勢は逆転。
最期はリボルバー轟雷旋風神の必殺究極奥義・サンダーハリケーンストライクを喰らい爆散した。
余談
これまでのクグツ忍にも見られた再生能力や放電能力、飛行能力を持ち、まさにサーガインが作ったクグツ忍の集大成と呼ぶに相応しいだろう。
モチーフは蛾。
声を演じる鈴木氏は今作がスーパー戦隊シリーズ延いては特撮初。
また、巻之三十九では『未来戦隊タイムレンジャー』でタイムイエロー/ドモンを演じた和泉宗兵(放送当時の芸名は“小泉朋英”)が、シュリケンジャーの変装である坂木鉄平役としてゲスト出演している。
関連タグ
忍風戦隊ハリケンジャー 宇宙忍群ジャカンジャ 中忍(宇宙忍群ジャカンジャ) 蛾 毒属性 雷属性
ドクガモズー、ドクガカンス、ザ・マザラス:昭和に登場した蛾モチーフの大先]]輩。前者は丁度20年前に登場しており、ドクガカンスとは同じ蛾のロボット怪人である点が共通。
ドクガネジレ:『電磁戦隊メガレンジャー』に登場した蛾モチーフ繋がりの怪人で、こちらも有害な鱗粉をばら撒いて甚大な被害をもたらした。ちなみに中の人はハリケンジャー本編のナレーションを担当している。
ゴールドロイド_ゲロンパ:『海賊戦隊ゴーカイジャー』の怪人で、こちらも同じく強い腐食性を持つ金粉をばら撒く。