「俺様のこのハサミは、人の絆を断ち切るスンゴいハサミザンス!」
データ
分類:クグツ忍者
出身星:ウサギ座ガンマ星近くの惑星ランス
好物:パチパチキャンディ(キャロット味)
概要
暗黒七本槍の五の槍・サーガイン配下のクグツ忍者であり、サーガイン曰く「史上最強のクグツ」(その割に同じような評価をしていた連中が後々出てくるのは秘密)。
白いボディに長く伸びたハサミ状の2本角を持った外見をしており、両腕にも片刃しか無い赤い柄のハサミが付いている。口癖は「~ザンス」。
その得意技は切れ味抜群の縁切りハサミでどんな仲も切り裂く「宇宙忍法・縁切り」。
この宇宙忍法によって縁を切られた者は互いを憎み合って激しく争う事となり、最悪世界規模の戦争にまで発展してしまう。そしてシラーンス自身も仲良しを極端に嫌っており、人々の縁を切っては喜ぶ極めて下衆な性格の持ち主である。
戦闘ではハサミによる斬撃の他、両目に内蔵された3連式のマシンガンから秒速20発もの弾丸をぶっ放し、目にも止まらぬ速さで動く等、凶悪な宇宙忍法に加えて戦闘力も高く、創造主たるサーガインの「史上最強」という評価は伊達ではない。
劇中では上記の宇宙忍法によって全人類の縁を切り裂き、大喧嘩させることで地球を腐らせようと目論んだ。
活躍
素早いスピードでカップルや親子、友達、新郎新婦などの人々の縁を次々と切り裂いていき、挙句の果てにアジアとオセアニアの通商友好会議に来ていた5ヵ国の首脳の縁まで切り裂いてしまう事態を引き起こす。
駆けつけたレッドとイエローの2人と交戦した際には、両目のマシンガンで銃撃して応戦。隙を見計らって2人の縁も切った事で同士討ちをさせ、再び両目のマシンガンで追撃する。
しかし「ジャカンジャを倒す」という使命自体は2人とも忘れておらず意気投合し、再び2人に攻撃される。返り討ちにしようと立ち向かうシラーンスだったが、超忍法・影の舞に怯んだところにハヤテ丸の斬撃を受けて倒される。
巨大戦では旋風神のソードスラッシャーを両腕のハサミで受け止め、ハサミの斬撃などで圧倒して見せるが、新しく投入されたカラクリボール第3号・トータスハンマーを入手した旋風神の遠距離攻撃を受け、怯んだところに止めの究極奥義ロックドバスターを喰らい腹に穴をあけられて爆散した。
シラーンスが完全に破壊されると同時に、切り裂かれた人々の縁も元に戻るのであった。
余談
モチーフはうさぎ。よく見るとウサギのような顔をしている。
『百化繚乱[下之巻]』にてデザインを担当したさとうけいいちも、「当初はカニがモチーフだったが、当時放映されていた『仮面ライダー龍騎』のボルキャンサーと被ってしまい、脚本は縁切りの話だったために『ハサミさえあればいい』という事でうさぎになった」とコメントしている(そもそもクワガタムシだったら、翌話から本格登場する戦士と被ってしまう)。
名前の由来は「知らん」+ハサミの英訳の「シザース(scissors)」
声を演じた川津氏は昨年の『百獣戦隊ガオレンジャー』ではツボオルグの声を担当しており、翌年の『爆竜戦隊アバレンジャー』ではトリノイド19号のバンクマッシュルームの声を演じている。
関連タグ
忍風戦隊ハリケンジャー 宇宙忍群ジャカンジャ 中忍(宇宙忍群ジャカンジャ)
ウサダ・レタス:10年後に登場するうさぎ繋がりのバディロイド。
ルナチクス:モチーフが同じ上に、眼球をマシンガンの如く連射する攻撃を行う超獣。
- 人間関係を破壊しようとした怪人たち
冥獣人サムライのシチジューロー:『魔法戦隊マジレンジャー』に登場する怪人で、こちらは人間の「絆」を切り裂く能力を持つ。
オモテウリャー:国際会議を狙って仲を悪くしようとした怪人繋がり(こちらは未遂で終わった)。
デーボ・ジャキリーン:モチーフが同じで、相手の仲を切る怪人繫がり。
人魚のジョ言:互いを疑心暗鬼に陥らせることで人類を滅ぼそうとした怪人。その手口は「周囲から聞こえるあらゆる会話が自身に対する陰口に聞こえてしまう」ウロコを相手に貼りつけるというものだが、人類のコミュニケーションが破綻し、争いを起こすようになるという狙いはシラーンスとそっくり。
ラビットオルフェノク:翌年の『仮面ライダー555』に登場するうさぎ繋がりのライダー怪人。