概要
『スーパーマリオ64』から登場する敵キャラクター。
名前の通りウツボのような姿をしているが、頭部だけでもマリオを簡単に丸呑みできてしまいそうなほどの圧倒的な巨体を誇る。
ウツボなので基本的に水中ステージにしか登場しないものの、なぜかファイアを含めほとんどの攻撃手段が通用しないため、現れたら基本的に避けて進むしかない。
大きく裂けた口には何本もの白い牙が見えており、非常に凶暴そうな印象を抱かせる。
しかし、マリオを発見したからと積極的に追い回すようなことはほとんど無く、自分の気に入った場所でじっとしているか、定期的にその場所から飛び出してくるか、あるいはゆっくりと水中を泳いでいるか、といった行動パターンが多い。目の前を横切ったマリオに反応して横穴から飛び出してくるなど、捕食者らしい行動を見せる場合もあるので油断はできないが。
初登場であった『スーパーマリオ64』ではみんなのトラウマとして有名。ウツボは全身が攻撃判定であり、うっかり接触してしまうと大ダメージを受けてしまい、そのままパワーメーターが尽きて溺死(本作では水中に長時間留まると、酸素などではなくライフが直接的に減っていく仕様)という事故に見舞われたプレイヤーも少なくない。
また、当時は今と比べてポリゴンが粗く、そのせいでウツボの顔はかなり怖かった。そんなこんなで多くのプレイヤーから恐れられる存在であった。
ちなみにメタルマリオでも倒せず、むしろ激突してきたメタルマリオを跳ね返す無双っぷり(ダメージはない)。
もはや敵キャラと言うよりダメージ判定を持つフィールドギミックに近い存在と言えたかもしれない。
それでも、ただの障害物的な扱いであれば、原則的に近づかなければ問題ないのだが、パワースターの1つに「ウツボの尻尾にあるパワースターを取る」というものがあり、穴から顔を出しているウツボをおびき寄せて外に出す手順を強いられるのが最大の問題。
とはいえ、抜け道はあるもので、ウツボに正面から近づかず、ウツボの頭の真上(安全地帯)で待ち構える方法がある。パワースターも、穴から出て行く瞬間を狙えば危険はほとんどない。
以降の作品では
以降の作品においても、ウツボが登場する作品では大概どうしてもウツボに最接近しなければならない状況が用意されている。如何にウツボを避けて目的を達成するか、プレイヤーのアクションの腕が試される。
『スーパーマリオ64DS』からデザインが変更され、目が黒目になって愛嬌のある見た目となり、ヒレがつくようになった。見た目は多少マシになったものの脅威自体は健在なので注意。
『Newスーパーマリオブラザーズ』でも登場。『スーパーマリオ64DS』のデザインを引き継いだうえにサイズも小さくなり、更にスターや巨大キノコで倒せるので安心…と思いきや、今までの大きさの個体も巨大ウツボという名前でしっかり登場。
通常のウツボは定点を泳ぎ続けるものと近づくと巣穴から顔を出して攻撃してくるものの2種類がある。
巨大ウツボは右から左へ真っ直ぐ進むタイプ(4-3)と左から右へマリオを追いかけてくるタイプ(8-3)の2パターンが存在し、何れもブロックを壊しながら進んでくるうえ、絶対に倒せないので逃げるしかない。なお触れても通常ダメージで済み、しばらくの間停滞する。また、後者のタイプはマリオが停滞するとマリオのいる方に体を寄せてくる。この際スターや被ダメージ時の無敵を利用して停滞し続けるとそのまま去っていくが、しばらく経つとまた後ろから追いかけてくる。
同作ではウツボが登場する水中ステージのみ背景が異なっており、洞窟に近くなっている。ウツボの巣穴を意識しているのだろうか?
『スーパーマリオオデッセイ』でも再登場し、再び怖い見た目でさらにリアル寄りのデザインになったばかりか、あろう事か雲海の下から突然ウツボが現れるようになっており、遂にウツボの脅威は水中だけにとどまらなくなってしまった。
ウツボの飛び出してくる場所に飛び込んでもそのまま落下死してしまうため、雲海の下は紛れもなく奈落の底が広がっているだけの筈なのに、ウツボはそんな場所から平然と飛び出してくるのである。まさか浮遊ないし飛行能力を獲得したというのだろうか……?
マリオカートシリーズでは『マリオカートWii』のノコノコみさきの水中のドカンの中、『マリオカート7』でリメイクされたデイジークルーザーの水中、『マリオカート8』のドルフィンみさきなどに登場している。ドルフィンみさきの個体は背中に乗ってジャンプアクションをすることができる。
『スーパーマリオくん』ではスーパーマリオ64編などに登場。内容上倒されているが、飲み込んだマリオにメタルマリオに変身されてしまい体内から破壊されるというものであり、正面からの攻撃では倒されていない。
なお、ピーチ城が乗っ取られた後にもセリフ付きで一度登場している。
マリオVSルイージ編にもボケとして1コマだけ登場。『Newスーパーマリオブラザーズ』の内容なのでそちらに近いデザインになっている。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』ではオデッセイのデザインで登場。マリオとドンキーコングがカートを破壊されてレインボーロードから海中へ落下してきた先にウツボのテリトリーがあり、運悪くそこに入り込んできたマリオとドンキーコングを飲み込んだが、二人が体内からドンキーコングのカートの残骸を発見し、それに装備されていたロケットバレルを使われて体内から脱出される。
なお、キノコ王国とジャングル王国を繋ぐ近道であるレインボーロードの真下にテリトリーがあることから、マリオ達がジャングル王国に向かう際の道中に様々な地域に立ち寄ったのはウツボのテリトリーを避けるために迂回したのだと推測される。
関連タグ
キラーピアノ - 同期。こちらも無敵であり、本作のトラウマ枠仲間でもある。同じく『スーパーマリオくん』では倒されている。
トラウツボ:色はこいつに近い。