概要
シリーズの他作品では無敵効果のある「スーパースター」と似た外見(『スーパーマリオギャラクシー』以降の作品ではやや丸みを帯びている)のアイテム。集めることで様々な力を発揮する。
冒険の主な目標は各ステージでこれを回収することであり、一定数を集めていればより多くのステージに入れるという形で行動範囲が広がっていく。
『スーパーマリオ64』及び『スーパーマリオ64DS』ではピーチ城のパワーを司る力を持っており、クッパはこれを奪うことで住民を絵画の世界へ閉じ込めた。
『スーパーマリオギャラクシー』及び『スーパーマリオギャラクシー2』ではそれぞれの拠点となるほうき星の天文台と星船マリオの原動力であり、宇宙に散らばっている。また、パワースターの巨大版ともいえるグランドスターというアイテムも登場している。
『スーパーマリオオデッセイ』では、クリア後に訪れることのできるキノコ王国で集めることができる。本作のパワームーンはパワースターと同じ扱い。
進め!キノピオ隊長ではキノピオ隊長やキノピコの集めるアイテムとして登場。これを取ることでゴール、ステージクリアとなる。
ミッション達成の「証」
『スーパーマリオ64』は、家庭用ゲーム機としては当時非常に斬新な「箱庭の中を自由に歩きまわれる3Dアクション」である。つまり、スタート地点は存在していても、道のりは一本道ではなく、したがってゴール地点というものがない。
ゆえに、ステージ構成も「一本道の小規模なマップで1コースを形成し、それが無数に集まって1つのワールドを築き上げ、ワールド自体をいくつも用意してゲームのボリュームを構成する」という従来のスタイルを覆し、「従来で言う1つのワールドに相当するものは、本作では巨大な1つのステージとする」という構造になっている。
広くてゴールも無いならば、何を以ってコースクリアと看做すのか。その答えがこのアイテムである。
簡単なものであれば何の仕掛けもなくただ設置されているパターンが多いものの、ボスを倒して手に入れたり、依頼人の頼みを聞いてお礼としてもらったり、コインを一定数集めることで出現されたり、あるいはただ設置されているにしても探り当てるまでが非常に難しかったりと、入手までの経路がことごとく個性的。
1つのステージ内にパワースターはいくつも隠されているのが原則であり、したがって同じステージでも捜し求めるパワースターによって巡回経路が全く違うものとなる。1つのパワースターを探すにあたり背景同然だった場所が、別のパワースターを求めようとすれば核となる仕掛けだったりと、ステージの見え方が違ってくるのである。
そして、パワースターを発見・入手できた時点でクリア扱いとなり、原則的にはその場でステージを脱出してアイテムを集計。他に探したいものがあれば再びステージへと入ることになる。また、1つのステージ内でパワースターを入手する=事件解決の側面があることから、特定のパワースターを手に入れる(=特定の事件を解決する)ことでステージの構造に変化がもたらされることも。
ステージに入った際に表示される「スターのタイトル」(『スーパーマリオギャラクシー』では「シナリオ」)が、入手経路のヒントになっている(画像はイメージ)。大概かなり答えに等しいヒントなので、大部分のスターは迷わずに経路を探れるだろう。