クッパ「わざわざここまでたいへんだったな。まけたよ。ワガハイのまけだ。きみにはかがやくズターをあげよう!」
「なんだ、ニセモノじゃないかって?そんなことはないぞ。ほんもののズターだぞ。」
「じゃあ、だいきんの40コインもらうぞ。じゃあな、バイバーイ!」
概要
マリオシリーズではお馴染みのアイテムであるスターの一種。主にマリオパーティシリーズに登場する。
全体は真っ黒で、目の部分だけ真っ白。若干目つきが悪いのも特徴。
マリオシリーズにおいてスターと言えば、無敵状態になる強力なアイテムであったり、ストーリーの根幹にかかわる重要な存在だったり、何かと重要な役割を担っている場合が多い。マリオパーティシリーズにおいても、多くの作品の基本的なルールでは最終的にスターをたくさん持っているプレイヤーがゲームの勝者となる。
しかし、ズターは言わば「不良品」のスターもしくはスターの偽物、パチモンであるらしく、本来のスターとしての効果や価値は全く無い。入手したところでほとんど意味は無く、作品やルールによってはむしろ減点対象のように扱われる場合もある。
初代『マリオパーティ』では、ボードマップ「マリオのレインボーキャッスル」で登場。ゴールでキノピオではなくクッパが待っていた場合にコイン40枚でこれを買わされ、そのままスタート地点に戻される。
『スーパーマリオパーティジャンボリー』でリメイクされたマリオのレインボーキャッスルで再び登場。渡す役割はニセクッパとなっており支払わなければならないコインは20枚に減額されている。
デザインは初代と異なり、厚紙を3枚重ねたような造りで白い淵がついている。パーティお手伝いの旅のわくわくショッピングモールのイベントでも一つ渡される(この場合は掃除をしている赤のムーチョに渡せる)のだが、その時の会話で段ボール製であることが推測される。
『マリオパーティ4』においてはエクストラモードにおけるミニゲーム「はくねつ!ビーチバレー」の進行役として抜擢されており、アイテムとして入手する機会は無い。
『マリオパーティ5』ではスーパーデュエルモードで「ズターエンジン」というエンジン系パーツとして登場。加速性能と小回りに優れている。
『マリオパーティ6』においては一部のボードにてクッパが持っており、スターマスをズターマスに変更でき、駆け引きとしての意味合いで、形勢逆転に用いられる。
『マリオパーティDS』においてはフィールドにある隠しブロックのハズレ枠であり、これが出てくるとスターを一個失ってしまう。
また『スーパーマリオくん』のマリオパーティ編では後半のメインキャラとして活躍。「クッパのマグママウンテン」のストーリーでは最初は頼りなかったが、船を動かしマグママウンテンへとマリオたちを連れて行ったり、スタークッパとの最終決戦では勇気を振り絞って仲間であるスターを説得し洗脳を解き、マリオがクッパを倒すきっかけを作った。また、その際ズターからスターへと変身している。
もう一つのエピローグである「レインボーキャッスル編」ではサイコロを開いてマリオを勝たせるなど活躍するものの、上記のスターとしての誇りや熱意などはなくむしろ裏切りもののようなヘタレキャラであり、優勢なクッパ側につこうとすることがしばしばある。
余談
見た目だけならば『スーパーマリオRPG』(リメイク版含む)にも敵専用の無属性単体魔法攻撃技である「ダークスター」の演出で登場している(これがズターであるとは明言されていないが酷似している)。
見た目としては味方キャラであるマロの最強技である「キラキラおとし」の敵ver.の技とも言えるもので、黒く巨大なスターが味方キャラの下へと落下して攻撃してくる大技(なお、「キラキラおとし」は敵全体への無属性攻撃技であるため、性能が同じというわけではない)。
使用者はラスボスクラスの非常に強い敵キャラばかりであり、この技の威力も作中最強クラスであるため印象に残りやすい。