概要
ウナギ目ウツボ科の魚で、日本ではその内の一種の標準和名として使われる。
温暖な地域の浅海に生息する海水魚で、鋭い歯と大きな口を持つ大型肉食魚でもある。
特にタコの肉を好み、タコをおびき寄せて捕食する目的でイセエビ(タコの大好物)と同居する習性で知られる。ウツボがイセエビを攻撃する事は殆どない。
「海のギャング」と呼ばれることもあり、鋭い歯を持っていて噛まれると危険。
しかし、強面な見た目に比べて性格は臆病であり、こちらから危害を加えない限り積極的に噛みついてくることはない。
また、ダイバーに慣れたウツボは餌付けすることもできる。それでも指などを噛まれないように注意しないといけないが…。
紀伊半島、四国、九州は食用とし、調理の手間は掛るが、湯引き、たたき、干物、蒲焼、鍋料理、天ぷら、佃煮などで食用にする。淡泊で美味とされる。
「ドクウツボ」など一部にシガテラ毒を持つものがいるが、環境によって毒化したりしなかったりするため、食用にされることもある。とはいえ、素人はこれらの種には手を出さない様に。
また、変わった利用法として、ウツボの皮を下駄の鼻緒に加工する事がある。
また、有野晋哉も同番組企画内で釣りをしていると釣り餌に食らいついてくるが、ウツボの力が強いため、決まって釣り上げることができなかった。
その他メディアにちょくちょく登場するため、食卓に並ぶには地域の格差があるものの魚の中では知名度は高い方である。
主な種類
ウツボ属
- ウツボ(メイン画像)
- ヤマウツボ
- ニセゴイシウツボ
- ドクウツボ
- アミウツボ
- ヒメウツボ
- ハナビラウツボ
- ユリウツボ
- アセウツボ
- サビウツボ
- アデウツボ
- ヤミウツボ
- ゴマウツボ
- アミメウツボ
- シノビウツボ
- ヒレオビウツボ
- オキノシマウツボ
ゼブラウツボ属
コケウツボ属
- コケウツボ
- トラウツボ
アラシウツボ属
- クモウツボ
- シマアラシウツボ
タケウツボ属
- オナガウツボ
モヨウタケウツボ属
- ホワイトリボンイール(モヨウタケウツボ)
フィクションにおける主なウツボ
・ウツボ(スーパーマリオシリーズ)…スーパーマリオ64を初出とし、以降の作品の水中面にチラホラ登場するようになる。64では荒いポリゴンによる怖い顔は勿論、穴からおびき出そうとしたり、尻尾のパワースターを取ろうとしてウツボにぶつかり体力が減った後にリアルすぎる溺死描写を見ることになってしまうプレイヤーが多かったためにトラウマの一つとして挙げられる。
その後はグラフィックの進化と共に若干愛嬌のある顔つきになっていったが、スーパーマリオオデッセイではリアル調のウツボの姿に進化し、愛嬌が失われた。
・バルバル(星のカービィシリーズ)…星のカービィWii以降水中ステージに登場するようになる。壁からカービィを飲み込もうと体を伸ばしてくる。飲み込まれると体力を1減らされて吐き出される。
星のカービィトリプルデラックスのCMでは「ウツウツウツボが奥からドーン!」というフレーズの入った歌が流れており、このキャラが画面奥から手前へカービィに襲い掛かる様が映し出されている。
・おおうつぼ(ドラゴンクエストシリーズ)…初出はドラゴンクエストⅥ。海上に出現するウツボ型のモンスター。毒々しい色をしているが、その牙は実際に毒を含んでいる。上位種のマリンギャングはウツボではなくウミヘビのモンスターらしい…。
・笑ウツボ(妖怪ウォッチシリーズ)…ニョロロン族。何が面白いのかいつも笑っているウツボの妖怪。色違いに「歌ウナギ」と「大蛇のツボ」がいる。
・リーチ兄弟(ツイステッドワンダーランド)…正体はウツボの人魚である。
・ウツボガメス(仮面ライダー)…ゲルショッカーのウミガメとの合成怪人。
・ウツボネジレ(電磁戦隊メガレンジャー)…邪電王国ネジレジアのネジレ獣。
・イブシマキヒコ ナルハタタヒメ(モンスターハンターライズに登場する古龍。モチーフの1つがウツボ)
曖昧さ回避
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