作品解説
「東方夢狭間」は、『星のカービィ』の登場人物が『東方project』の幻想郷に幻想入りする作品である。テーマは、「幻想郷とプププランドの融合」(ニコニコ動画版第一話説明文より引用)。
基本はかべろくん氏の絵柄も相まってほのぼのとした作風だが、メタ発言やスペシャルページを彷彿とさせる説明モノローグを始めとしたネタが仕込まれていたり、(特に物語の終盤には)熱かったり泣けたりする展開があったりする。また、かべろくん氏が2016年にうごくメモ帳3Dに投稿した夢の泉の物語と星のカービィ64のコミカライズの設定が使われている。
本編は完結済みであるが、現在後日談である外伝が6話投稿され、更には続編である「星のカービィが幻想入り 東方機巧神」及び、完結編である「東方暗月抄」、が投稿されており、現在は後日談であり日常編である「東方人妖十」がyoutubeとニコニコにて投稿されている。
YouTubeとニコニコ動画で投稿されているが、ニコニコ動画では一般会員だったかべろくん氏の投稿上限数に達してしまい、視聴可能なのは本編のみとなっていたが、2021年8月19日にニコニコ動画が一般会員の動画投稿可能回数をユーザーレベル毎に拡張した。そのため、外伝1からの作品も一週間毎に投稿されている。
あらすじ
マホロアに幻想郷への招待状をもらったカービィと仲間達。一人ハブかれたマルクの攻撃によりスキマに投げ出されてしまう。しかし、その時マホロアは一人不敵な笑みを浮かべていた…。
ところ変わって、ここは幻想郷。この地では今、ハザマと呼ばれる空間に襲われる『狭間異変』なる異変が起きていた…。
登場人物
一部の供述はかべろくん氏のキャラ設定の説明ツイートを引用
プププランドからの訪問者
ご存知、楽園の素敵な勇者。…ん?
コピー能力によって性格が変わる(例:カッターならクールで毒舌となる)かべろくん氏独自の設定(前述の『夢の泉』から受け継がれている)。今作ではそのコピー能力により、幻想郷の住民達の存在意義の消滅を危ぶまれてしまう他、カービィ自身が物語における特別な人物であるようだが…。
普通のツッコミ使い…あれ?
二つ名の通り、登場シーンの大半はツッコミ。一人称が「オイラ」で語尾に「〜ッス」を付ける。プププランドではカービィに食われ、幻想郷に来た途端ルーミアに食われ、しかもレミリア曰く食べられる運命にあるらしい。
終盤ではワドルディ無双が起こる。
永遠に気高い青き大王。
マホロアから幻想郷への招待状を受け取り、慰安旅行として部下達と共に参加する。
紅魔館に訪れるが、美鈴が余計なことを言ったためにレミリア率いる紅魔館の勢力と衝突する。
凄まじい顔芸を見せたり、難しい話を解説したり、ネタ的にもガチ的にも大活躍。初対面のときにレミリアの名前を間違えまくっている。
安心端麗の騎士。
マホロアから幻想郷への招待状を受け取り、メイスナイトと共に参加する。
原作や小説版通り真面目な性格だが、ノリの良い部分があり、ぶっちゃけカービィ勢でネタ発言がトップレベルに多い。特にメイスナイトの扱いが酷い。しかし決める時は決めるし、白玉楼に訪れた際には鋭い眼光を覗かせていたりする。その後妖夢と共に行動するが、マホロア以外の黒幕の存在に関して感づいている描写がある。よくも悪くもレミリアとは別のベクトルでネタとシリアスの差が激しい。
最後のフロラルドマスター。
マホロアから幻想郷への招待状を受け取り、参加する。幻想郷のことを知っており、興味があったらしい。幽香曰く「花の世話だけはめちゃくちゃ上手い」。やることなすこと裏目に出まくる不運大王。操りの魔術が専門だが、戦闘時に使う術は作中比で少しグロテスクであり、そのときの容姿も相まって悪役にしか見えない。本人曰く花には攻撃できないらしい。自身の一族を侮辱した者、主人の異変に気付かない従者には容赦がない。
夢願う星の魔法使い。
一人だけマホロアから招待されず、腹いせに幻想郷ツアーの参加者達をスキマに落とし、自身もマホロアに殴られて幻想入りする。13話の台詞から察するに、ソウル化を経験している。また、本人曰く不死身。守矢神社を訪れた際、最初は愛想を振りまき守矢の面々に付け入ろうとしたがすぐに本性を明かし、戦闘になる。神を名乗る存在について「くだらねぇ。つまらねえ。」と言っていたが…。終盤では道化師の如く場をかき乱す。
悪魔でもないし妹でもない。
デデデと共に幻想郷ツアーに参加する。ちなみに大王不在時は彼が指揮を執る。
マルクにスキマへ落とされた後、紅魔館に迷い込んだが、その際フランに人形と間違われてしまう。これがデデデ陣営とレミリア陣営が激突した間接的な要因と思われる。
レミリアがフランを閉じ込めたのは「暴走する妹を見たくない」ではないかと推測する。
隻眼の雷雲(東方夢狭間での二つ名はなし)。
デデデにトランクに入れられて幻想郷ツアーに参加する。体の中にはデデデの部下達が入れられている。その中にはアドレーヌの姿も…。一人称は「俺」。カービィのコピー元のキャラを出す役割も持っている。
紅魔館に訪れた際、咲夜と対決をするが、あまりにも意外な理由で敗北する。
メイスナイト
メタナイツの一人(東方夢狭間での二つ名はなし。本人も残念がっていた)。
主人であるメタナイトと共に幻想郷ツアーに参加する。原作通り高い生命力と耐久力を誇るが、それが災いしてか扱いが悪い。白玉楼に訪れた際、幽々子に惚れて求婚する。
境界の旅人
カービィ勢の中で最初に幻想郷にやってきた人物でそのときに八雲紫と接触している。カービィ達を幻想郷へ招いた張本人。幻想郷へ向かう途中マルクにローアを撃墜されるものの本人はしれっと脱出していたようでマルクをダウンさせる。実は幻想郷に来る前から幻想郷の存在を知っていたらしいが…。
「アーーー!油揚げとマタタビが空飛んでルゥーーー!」
幻想郷の住民
お馴染み、楽園の素敵な巫女。
焼き芋を楽しんでいたらマルクとカービィに遭遇し、最終的に2度も博麗神社を破壊される。その後、ハザマによりハザマ化してしまうが、目つきが悪い。
中盤、殺意の波動に目覚めるが…。
普通の魔法使い。登場当初からハザマ化していた。
迷いの森で倒れていたワドルディを晩のおか…助ける。
中盤、元の姿に戻り、霊夢の助けになると意気込んでいたが…。
霊夢の一番の理解者でありたい、とのこと。(メタナイト曰く「あら〜」)
シリアスとシリアルのギャップが激しい紅魔館の主。
運命を見る事が出来る能力ゆえに、異変の真相を割と見通している。
「恐怖の大王」と「ピンクの悪魔」の予言をしたため紅魔館が大騒ぎになった。
ちなみにその予言は当たった。彼女も初対面時にデデデの名前をひたすら間違えている。
レミリアに仕えるメイド。二つ名が完全で瀟洒な従者ではないのは東方紅魔郷の設定を用いているからだと思われる。彼女によると紅魔館勢は咲夜とレミリア以外全員ハザマ化しているとのこと。東方紅魔郷5面ボスとしての風格と力量をデデデ大王軍団に見せつけ、主人の弱点であるMr.ブライトをメイド秘技「操りドール」で倒すなど活躍する。時間を操る能力でカービィをも翻弄して見せたがナイフは全て食われた。
レミリアの妹であり、かつては地下に幽閉されていたがハザマ化の影響で能力と吸血鬼としての特性を失い白昼でも平気になった。本人は特になんとも思っていないものの、パチュリー曰く「このままハザマ化したまま放っておいたら泡となって消えてしまう」との事。その後美鈴が拾ったバンダナワドルディを持ってしばらく引き籠ることになる。
主である幽々子と同じく、異変の原因に関わっている人物。数少ない登場時点でハザマ化していない人物。白玉楼を訪れたメタナイト達を異変の黒幕の仲間と思い込み、迎撃する。しかし、幽々子の意見を鵜呑みにしがちな性格が災いしてか、具体的に何が起こったのかは余り理解していないようだ。
冥界の白玉楼の主。メタナイトに敵意を向ける妖夢を宥めたり、メタナイトに矛先を向けられても殺気が無いことを感じ取るなど、ハザマ化していてもその風格は衰えていない。紫から送られてきた手紙をメタナイトに託し、これが後に霊夢たちのところへ届けられ、異変の真相が暴かれることになる。
見た目から男の娘でGの妖怪と間違われる事が多い蛍の妖怪。初対面時、タランザから蛍だときづいてもらえたためなのか、すぐに仲良くなる。外伝では主人公を務め、その作中描写からタランザに恋的な好意を寄せている事が分かる。また本人は妖力の差からタランザに自身の能力は効かないと思っていたが…。
物語開始前から異変の調査をしていた。人形を操るためタランザとは親和性があるが彼女は生物を洗脳するような真似はしないため、タランザの術と自身の術を同じ扱いされることを嫌っている。タランザがルーミアやチルノを襲っている(と勘違いしていた)事や彼の能力から異変の黒幕と勘違いしてタランザを倒すものの、リグルの弁明により和解する。以降、霊夢達と行動を共にしているが不憫な目に会うことが多い。
太陽の畑の主人で、初登場時には向日葵の花が凍らされた為、非常に機嫌が悪く、初対面のタランザを「邪魔」と一蹴してしまった。そして、タイミング悪く現れてしまったチルノを犯人と思うが…。花を愛する者同士、タランザと主従関係を結んだが、やはり、タランザには忠誠心を持たれていない。後半、ハザマ化したときにとんでもない姿になっている。
守矢神社の巫女であり風祝。霊夢に対する対抗心が強く、自身も異変解決に出向こうとしていた。なりゆきでマルクと異変解決へ赴くことになるが、しれっと博麗神社を壊す旨を提案するところはマルクに気に入られた模様。ハザマ化したときの顔が完全にこれ
カービィ達が幻想郷に来る前に、自身のスキマ空間に迷い込んだと思われるローアに接触してマホロアと知り合う。ローアが壊れて困っているマホロアに自身の家の庭を貸し出し修理させる。ローアを「100%の力を出せば幻想郷を一瞬で火の海にできる。」「マホロアはきっとローアの魔力の使い方を知らない」と推測し、ローアを利用しようとするが…。
烏天狗。2話にて霊夢に異変解決を促す。ハザマ異変を独自に調査しており、新聞にその事を掲載している。
3話で登場し、魔理沙にハザマ化時用のほうきをせびられる。持前の蒐集癖からポップスターのアイテムを所持しているほか、何故かデデププが置いてある。作中、度々香霖堂が壊されている。(主にポップスターのアイテムによって)
東方香霖堂にて不憫な目に会った妖怪。何かヤバそうな物が書かれてそうな本を香霖堂で買っていた。魔理沙の実験に巻き込まれまた不憫な目に…。
2話では魔法の森に落ちたワドルディを食べようとした。5話ではタランザに興味を示し挑発するもののあっさり返り討ちにあった。
4話で登場。霊夢が弱体化したと聞いてすっ飛んできた。東方界隈のカービィには(主に二次創作で)散々な目にあっているにも関わらずカービィをすぐ信用した。食われはしなかったがそれ以上の惨事は起きた。
ご存じ⑨。タランザを黒幕と勘違いして戦闘になるが案の定返り討ち。タランザと和解したあとは太陽の畑に行くものの、今度は大氷塊を作り出した張本人だと幽香に勘違いされる
二つ名無し(メイスナイトと同じく彼女も残念がっていた)
チルノと行動しているが黒幕探しをしようとするチルノを心配している。アリスから死んだら2度と生き返れないと言われ、死という概念を完全に理解しているわけではないが自分たちが死ぬことを恐れている。
紅魔館の門番。レミリア勢とデデデ勢がぶつかりあった原因を作った人。10話では自分が原因と自覚していないままブーメラン発言したためクラッコから睨まれた。
ハザマ化の原因を探っている。美鈴や小悪魔、そして本人はハザマ化に対して肯定的だったものの彼女だけは自体を重く受け止めており、原因解明に力を注いでいる。なお後にカービィに食われ、存在を消されかける。
二つ名なし(メイスナイトと同じ以下略)
パチュリーに仕える小悪魔。特にこれといった出番はない。
守矢神社の神の一柱。威厳もへったくれの無い姿にされ信仰が減るのではと懸念していたが、実際は異変の不安から信仰が増えているようだ。
同じく神の一柱。姿と能力を失っても祟り神としての本質は失っていないようでマルク曰くジャマハート100倍濃縮のトンデモ産業廃棄物だそう。