概要
機動戦士ガンダムの最終話にて、赤い彗星のシャア操るジオングの猛攻に、アムロの操るガンダムの頭部が破壊された時の台詞。
稼働に必要な動力部や操縦に必要なコクピットといった重要な部分は胴体に集中しているため、頭部が無くても「動かす」ことは出来た。転じて、この後の名シーンラストシューティングを指す言葉、あるいは頭がなくなっている状態を指す言葉としても用いられる。
機動戦士ガンダムの監督である富野由悠季による、ガンダムはヒーローではなく兵器であるとアピールしている名言である(THE・ORIGIN版では『まだ、メインカメラがやられただけだ!』と変更されている)。
メインカメラの破壊とは
メインカメラを破壊されたセイラがパニックになっていたように、メインとなるセンサーが破壊されている事はMSの視界が潰されている状態でもある。
そのような状況下においても周囲の状況把握に支障をきたさずガンダムの操縦ができていたアムロはこの時期がニュータイプとしての絶頂期にあったともされている。
似たような事例として宇宙戦国時代に登場した「首切り王」ことエバンス・ジルベスターの駆ったMS「バロック」にはセンサーの類が一切搭載されておらず、パイロットの超人的な感知能力に頼り切った特異な構成となっている。
グリプス戦役以降のコクピットはカメラが全身に分散配置された全天周囲モニターが主流となり視界面における冗長化がされたため、頭部を潰された程度で盲目に陥るという事例が減り、まさに「たかがメインカメラ」と呼ばれ得る状況に落ち着いている。
よく勘違いされがちだが、RX-78-2 ガンダムの目に見える黄色い部分の名称はデュアルアイで、「RX-78-2 ガンダム」のメインカメラは頭頂部の赤い四角形部分の事である。
「メインカメラをやられた」=「目をやられた」と誤認している人は結構多いのではないだろうか。
もっとも、本編では頭部ごと吹っ飛ばされているため意味としては大きな違いはない。
ただしこの例はRX-78-2 ガンダムのみの設定にすぎず、ジムやガンキャノンのメインカメラはバイザー奥の目に当たるデュアルセンサー部分にあると記述されてたり、機動戦士ガンダムSEEDシリーズの機体はデュアルアイ=メインカメラという設定のため、一部機体に関してはメインカメラをやられる=目をやられるという解釈は正しい事になる。
余談
RX-78ガンダム以外にも頭部を破壊されたモビルスーツは存在し、第08MS小隊ではカレン・ジョシュワの陸戦型ガンダムがアッガイに頭部を破壊され、同規格の陸戦型ジムの頭部を流用している。機動戦士ガンダムZZではハンマ・ハンマに頭部を破壊されたZガンダムがザクⅡの頭部を装着し代用としている。0080 ポケットの中の戦争では、ガンダムNT-1はザクⅡ改に頭を飛ばされている。
またアナザーガンダムにおいても、SEEDのフリーダムや00のダブルオーライザー等といった主役機が終盤で頭部を破壊されることが半ばお約束のようになっている所もある。
なお、後年の小説「ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者」ではこの台詞の対とも言える一言が用いられている。
機動戦士ガンダム水星の魔女4話ではメインカメラが使えない展開が登場しいかにアムロが異常な状態操縦していたか再評価されることに。
関連タグ
機動戦士ガンダム ガンダム アムロ・レイ シャア・アズナブル
頭部を破壊された者は失格となる:機動武闘伝Gガンダムにおけるガンダムファイトのルールの1つ。
ノーヘッド:頭の無いMS