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UMA(アンデラ)の編集履歴

2022-11-04 11:58:54 バージョン

UMA(アンデラ)

ゆーま

戸塚慶文の漫画「アンデッドアンラック」に登場するクリーチャーの総称。

概要

アンデッドアンラック作中世界には人間を弄ぶが存在する。UMAはが人間を苦しめるために生み出したクリーチャーであり、また世界の理(ルール)そのものである。UMAごとに異なる理をもっており、自身のもつ理の英訳を名前としている(「腐敗」の理をもつUMAなら個体名はUMAスポイルとなる)。否定者に並びアンデッドアンラックを象徴するキャラクターでもあり、その数は現時点でも数十種類にも及ぶ。


見た目

個体ごとに大きく異なるが、自身の理を象徴するかのような意匠が施されている。そのためUMAを見ただけでそのUMAがもつ理が判明する場合がほとんどである。また成長段階(フェーズ)が進行するほどより巨大な体躯へ、より凶悪な風貌へと変化していく。なおUMAのほとんどは名前そのものな姿巨大な鬼のような姿かである。


知能

人間と会話できるほどに高い知能をもち、人間に対して(自身の理に因んだ)哲学を語ったりする。また中には難解な概念を理解したり、他のUMAの理を考察し穴を突くなど特に高い知能を見せるUMAも存在する。その一方で低知能なUMAも存在しており、敵と見るや突撃するもの他の理を常識で決めつけるものなどは一方的に狩られるのみである。


世界の理

UMAは世界の理(ルール)そのものであり、UMAが存在することで世界は廻っている。

世界に理が存在するか否かはUMAの有無によってのみ決定され、UMAが追加されればそのUMAがもつ理が世界に発生する。このとき世界はその理がある前提の世界に改変される(逆に死亡すれば理が世界から消滅する)。なお理は複雑に絡み合っており、一つが消えただけでも連鎖的に他の理にも影響が及び、世界が大きく変わる危険がある。また理が世界に与える影響力はUMAの生命力に依存しており、UMAが成長し強大になれば世界はそのUMAの理に偏る。


能力

理に由来した超常的な能力をもつ。例えばスポイル(腐敗)は「生物以外の有機物を瞬時に腐らせる」「生物を腐らせてゾンビにする」といった能力をもつ。UMAはこれらの能力を用いて人間を苦しめ、課題に挑戦しにきた否定者を返り討ちにする。また能力は成長段階(フェーズ)によって変化し、フェーズが進行するほど能力の発動条件が緩くなり規模は大きくなる。


性格

見た目に違わず極悪非道である。

UMAは「己が理で人間共を苦しめろ」というからの唯一の命令とともに生まれてくる。そのためUMAは人間に対して悪意的であり、友好関係を結ぶことは極めて難しい。またUMAは自身の理に絶対の自信を抱いており、そのため自身が生まれる以前の「その理がなかった世界」を醜いとまで評し、人間に対しては「自身の理への理解や尊敬」を強要してくる傾向がある。

また否定者に対しては「我等(ルール)の器如き」「否定するしか能のない」として見下している。


フェーズ

UMAは自身の能力によって生み出したジュニアや好物の餌を捕食することによって成長する。これを繰り返すとUMAの姿が大きく変化することがある。この変化の前後を成長段階ごとに分けたものをフェーズと呼ぶ。


コアフォーム

UMAの最弱の形態。見た目は顔だけの一等身。この形態では人を脅かすほどの能力は使えない。なお以降のフェーズに進行したUMAの胸には、このコアフォームが文字通り弱点(コア)として埋まっている。そもそもUMAが自発的にこの形態になることは少なく、なるとすればユニオンに敗北しコアフォームを胸から抉り出され捕獲されたUMAか、人間に友好的なUMAくらいである。


フェーズ1

最も一般的な形態。作中で登場したUMAのほとんどがこの形態である。こうなったUMAは理の能力を使うようになり、人を捕食し始める。そしてジュニアを作りテリトリーを形成、さらなる成長の機会を伺う。なお黙示録によって追加されるUMAはこの形態である。


フェーズ2

フェーズ1のUMAがさらに成長した形態であり完全体。この形態になると危険度は急上昇する。その能力はフェーズ1のときと比べ発動条件が緩くなり規模が拡大する。そのため課題においては「いかにフェーズ2に進行する前にUMAを討伐・捕獲するか」が重要になる。ちなみにユニオンが製造する特製の餌(キューブ)を食べさせれば、コアフォームからフェーズ1を飛ばしてフェーズ2に急成長させることができる。


フェーズ2が確認されたUMA


フェーズ3

フェーズ2のUMAがによる強化を受け、限界を超えて成長した真の完全体

基本的には直接世界に干渉することはなく、UMAの理によって人間を苦しめている。しかし課題UMAでありながら人を害すことに消極的だったスプリングに対しては珍しく直接的な干渉を行った。スプリングへの罰として洗脳を行い強制的に力を引き出させ、その結果スプリングはフェーズ3へと進化し、地球の全てを桜に変えるため暴走を始めた。この形態になるとフェーズ2からさらに能力の発動条件が緩くなり、規模が大きくなる。


フェーズ3が確認されたUMA


ジュニア

ある程度成長したUMAは理の能力を用いて新たなクリーチャー"ジュニア"を作るようになる。UMAがジュニアを作る手段は二通りあり、一つはUMA本体の肉を分け与えた分体、もう一つは人間など他の生物を能力で変化させたものである。ジュニアもまたUMAと同じように捕食によって成長していく。そのためUMAと異なり能力をもっていないジュニアだが、成長すれば数や大きさなどで脅威となる可能性があり、優先的に討伐されるべき対象である。UMAはジュニアを多く生み出してテリトリーを確保・拡大し、またジュニアを取り込むことによって成長する。

黒競売で出品されることがある。


課題

黙示録の課題では主にUMAの捕獲・討伐がクリア条件に指定され、失敗した場合には罰としてUMAが追加される。また課題の成功報酬としてUMAが追加される場合もある。つまり課題においてUMAは非常な重要な役割を担っていると言える。


課題UMA

黙示録によって課題とされたUMA。課題には捕獲と討伐の2パターンがある。課題UMAに指定されるUMAは強力な個体ばかりであり、UMAの強さがそのまま課題のクリア難度に直結する。なお全てのUMAはから「己が理で人間共を苦しめろ」という命令を受けて生まれてくるが、課題UMAはそれがさらに顕著であり、対処が遅れれば数多くの罪なき人々が犠牲になる。また課題UMAの人間に対する悪意は他のUMAと異なり神から強制されるものであり、もし課題UMAに選ばれたにも関わらず人間に対して友好的な態度を取るUMAがいれば、そのUMAにはからの罰が下ることになる。


課題UMA一覧






報酬UMA

課題の成功報酬として極稀にUMAが追加されることがある。この報酬UMAがもつ理は人間にとって非常に有益であり、UMAが追加されるを考慮しても取りに行くべき報酬と言える。なお人間に対する悪意は通常のUMAと同様である。


報酬UMA一覧


ゴースト

100つ目の課題「オータムの捕獲」の成功報酬として追加されたUMA。「」の理をもっており、追加されれば死の条件が変わる。具体的には「肉体の機能の停止」であったのが「霊魂の消滅」になる。致命傷を負った風子はこの変更のおかげで奇跡的に生還を果たした。また「」の理が追加されたおかげで幽体離脱が可能になったり魂に対する理解度の向上にも繋がるなど、ゴーストが追加されることによる恩恵は計り知れない。






罰UMA

課題を失敗すると罰としてUMAが追加される。罰によって追加されるUMAは総じて人類を滅亡に導く理をもっており、もしも対抗手段がない場合、その時点でゲームオーバーもありうる。世界を守る上で最大の障害であり、ユニオンは罰を回避するために課題の成功を目指す。


罰UMA一覧


分類

UMAは理によって現象系概念系に分類される。概念系UMAはのお気に入りであり現象系UMAを見下している。この2つ以外の分類があるかは現時点では分かっていない。


現象系UMA

現象の理をもつUMA。作中で登場したUMAの大部分が該当していると思われる。


概念系UMA

概念の理をもつUMA。現象系と比べても非常に強力な能力をもち、その影響は地球規模に及ぶ。


調整(レギュレーション)

先述した通り世界の理はUMAによって決定される。

しかしUMAが死亡したにも関わらず世界に変化が起こらない場合がある(例えばグラビティを殺したのに重力は消滅しなかった等)。これは理想の世界を創ろうとするによって、消えた理が他の理で補われるためである。ただし消えた理を他の理で補うには多大なリソースが必要となるようで、にとっては避けたい事態である。そのためは課題に関係なくUMAを殺し世界を乱そうとする人間に対して調整を行う。


シール

課題に関係なくUMAを5体殺したアンディに対する調整としてが創ったUMA。不死を封印しろ」というからの勅命を授かっている。封印という不死に対して非常に有効な能力を有しており、まさしく不死の天敵である。また他にも封印したUMAや否定者の能力を使うコピー能力も有しているが、これがによって授けられた調整の力によるものかは分かっていない。

アンディを封印したあとは既存のUMAに失望し、全てのUMAを自身に取り込み統一するために動き出した。

登場時に表示されたSEALの文字には太陽の影が映り込む特殊演出がなされた。


ルイン

シールと同じく「場を荒らしたプレイヤー・役目を果たさないUMAの制裁と強化」のために調整の力をから授かった否定者。元々はアンディユニオンに対して敵対的な一否定者に過ぎなかったが、アンディによるUMA殺しを受けてシールとともにから調整者に選ばれた。調整の力を授かる前後でどのような変化があったのかは分かっていない。


UMA一覧


番外枠

  • リプリント

Twitterの作品公式アカウントの単行本重版出来の告知ツイートに名称のみ登場したUMA。討伐の報酬として本作の単行本1巻、2巻の重版が決定したことから、おそらく重版の理を司るUMAだと思われる。




余談

本作「アンデッドアンラック」に登場するUMAの存在は、異常存在を確保・収容・保護する架空の創作群【SCP】を題材にしたと思われる要素が多い。


SCP-8900-EX - 青い、青い空

特にSCP-8900-EXがかなり近い。ざっくり説明すると目から脳に届く光の波長(=色)に干渉して、不可逆的に色の認識を変えてしまうという現象系オブジェクト。該当記事も参照。



また、UMA(アンデラ)の理(ルール)を司る存在は、日本のUMA・妖怪【付喪神】と類似するものがある。


付喪神「瀬戸大将」付喪神(別名:九十九神)とは、古い器物などに精霊霊魂)が宿って誕生する妖怪。(諸説あるが)“九十九”の文字には「長い時間(九十九年)や経験」「多種多様な万物(九十九種類)」などを象徴する意味合いが込められている。また名称に「神」が付いている事から、妖怪ではなくの類ではないかという説もある。


付喪神の姿は「男女老少の姿」(人間のかたち)「魑魅悪鬼の相」(鬼のかたち)「狐狼野干の形」(動物のかたち)など様々で、触媒となった道具がモチーフともなっていたりと混成している。


付喪神は妖怪漫画の題材にされやすく、器物の他に生物概念霊魂が宿って誕生する作品もある。

メジャーな作品で例えれば、スタジオジブリ千と千尋の神隠し』の(魔法の契約で化けた者もいるが)煤と埃の力持ち達神通力を持った川の化身どこかからやって来た『何か』といった者達だろうか。


因みに、万物に霊が宿るとする信仰・思想を「アニミズム」と呼び、世界各地に存在している。


関連タグ

アンデッドアンラック アンデラ

世界(アンデラ) 組織(ユニオン)


否定者・・・世界の理(ルール)を否定する超能力者

UMA・・・【未確認動物:Unidentified Mysterious Animal】の略称。

SCPオブジェクト

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