「灯!!地球って楽しいな!」
「お前には…負けないッ!!」
「トモス、ボクね……地球人と友達になれるかなって、いつも考えてたんだ!」
CV:悠木碧
概要
漫画「ケロロ軍曹」185話で出てきた新キャラであり、フラッシュアニメ版(第9話以降)における準主人公。同時期に登場した新キャラの火ノ原灯と一緒に行動している。
一人称は「ボク」。身長44.4cm、体重4.444kg。階級はまだ公表されていない。
年齢は不明だが、後述の事情から100歳にも満たない可能性が高く、推定3000歳以上の青年であるタママ二等兵とも比較にならないほど幼い。さらにクルル曹長によればケロロ小隊が地球に来てから300年経つとのことで、少なくとも1巻・2巻の時点では生まれてもいなかったと考えられる。
なお「新ケロロ」とはあくまで公式による通称であり、本名は本作の主人公と同じ「ケロロ」。そのため主人公であるケロロ軍曹には「本隊くん」「若者君」と呼ばれている。
ここ100年で誕生した唯一のケロン星のケロン兵であり、どこぞの誰かさんのせいでケロン軍の本部の上を行く「大本部」の司令でケロロ小隊の代わりに送られた前倒し派兵。しかしケロン軍の最高司令官の発言によれば、「戦闘能力は高いが訓練は発展途上でまだ新米である」らしい。そのため、地球侵略の任務は彼が一人前の侵略者になるまでケロロ小隊に任せられたままである。
現在、唯一の「第弐小隊」としてケロロ第弐小隊を結成(?)している。この名称がケロロ小隊の第二小隊という意味なのか、単に隊長の名前が被ったから区別のために付けられたものに過ぎないのか、それとも彼と同じ形式の部隊の総称なのかは明らかにされていない。
容姿はケロロ軍曹と似ているが顔の形が皆と違い、きれいな球体ではなく口らへんが出ている他、目も人間キャラに近い楕円・アーモンド形で青い瞳(ただしハイライトはない。31巻によれば、軍曹の顔の没案がこんな感じだったらしい)。また顔の白い部分が多いため幼年体なのだが、しっぽが通常のケロン人幼年体と違い丸っこく、色も自身の体色と同じである。原作24巻・199話の扉絵によると尻尾の形は突然変異で発生したらしく、学者もこれについて悩んでいる模様。
ただしケロン人特有の弱点は据え置きであり、ヴァイパーモミ相手には手も足も出なかった。また、ケロン人でありながら湿気を苦手とし、泳ぐことができない。
一部描写から鳴き声は「ケロケロ」であると思われるが、共鳴するシーンはない(25巻で初めて共鳴を見たような描写もある)。
名目上一個小隊兼その隊長であるため、隊長の証であるケロンスター並びに新型のケロボールを持つ。
ケロンスターはケロロ軍曹が付けているのと基本は同じだが、外的に消去できないはずの「ケロン軍軍事機密アーカイブ」が無く、ごく最近の彼の戦闘記録を除いてまっさらな「リビルド・ケロンスター」という状態になっている。このリビルド・ケロンスターは、後述のSTYLEを扱う際のダイヤルスイッチにも使われる。
このケロンスターの失われた中身はブラックスターと呼ばれる存在へと変貌し、ケロンスターを狙って地球に現れる。
新型ケロボールは白いドーナツ型のデバイスであり、表面がタッチパネルになり、そこに水色の各アイコンが表示されている。黒と赤が中心だった旧式とは色合いが逆転しているが、赤い球体が先についたアンテナはそのままである。
性格は基本的に純粋無垢。好奇心旺盛で明るいことが多く表情豊か。その性格故、周囲の人間からは「どんなことをするか分からない」と思われており、ケロン軍の最高司令官も彼の成長についてかなりの不安を持っている(ケロロ小隊に地球侵略をまかせているのもそのため)。
一方でその性格のおかげで戦闘能力が認められている部分もあり、実際にギロロやドロロも「なかなかの腕」と称賛している。
また、意外にもそれなりに空気は読め、ボケに回ることもほとんどない。レギュラー陣でも珍しく真っ当に常識人のいい子である。
普段は火ノ原灯の家に居候している。灯は新ケロロが初めて出会った地球人であり、ケロロ軍曹と冬樹にも負けない強い絆を結んでいる。灯の友達の金阿弥明とも普通に会話する仲であり、灯含め3人で行動するシーンは多い。
灯が学校に行っている間はよく日向家に遊びに来るので、ケロロ軍曹とは一番絡んでいるシーンが多い。軍曹からはかなりかわいがられており、新ケロロの方も軍曹を一番頼りにしている。軍曹の適当な言い分も新ケロロは割と真に受けている。
ケロロ小隊員の中ではドロロ兵長に憧れている。彼の打ち立てた数々の功績を教本やドラマで見知ったらしく、初期の頃は「ゼロロ・オブ・シューティング☆スターさん」と彼のファイティングネームで呼んでいた。
また、ギロロ伍長からは当初認められていなかったが、暴走した侵略マシーンを止めるべく共闘してからは良好な関係を築いており、彼にも憧れている。
タママ二等兵とは一緒にゲームをするなど気安い仲ではあるようだが、印象的な絡みは少なく、STYLEについてピックアップされる話もない。
他方でクルル曹長のことはかなり苦手としており、会話する際は普通に接してはいるものの、本人が嫌がっている「はかせっぽい人」という呼称を一貫して使い続けている他、彼のSTYLEも頑なに使用したがらない。彼が北城睦実と親友であると聞いた時は心底驚いていた。
軍曹や灯を通じて日向冬樹、日向夏美、アンゴル=モアらとも付き合いがあり、特に夏美は素直でいい子な新ケロロには優しく接する。
ヴァイパーモミには先述の通り初戦でこっぴどく負けたため最初は怖がっており、クルルと同様の「ヘビ女」呼ばわりしたことさえあった。その後も直接絡むことは少なかったが、30巻の頃には呼称が「モミねーちゃん」となるくらいには仲良くなっている。
登場回数については、回を追うごとに登場頻度は減っているものの、現在は一巻に一回は登場している準レギュラー扱いとなっている。一方で、ケロロ小隊のメンバーではない&セルアニメ版に出ていないためかグッズ展開などではハブられることが多い。
STYLEシステム
新規ケロン兵士の加入が近年少なくなっていることから、ケロン軍が新たに作った小隊システム。
ただし現段階では実験的な運用であるため、本格的にこの形式の部隊が指導されるのかはまだ不明。最初に与えられた新ケロロもあらかじめガルル小隊を初めとした様々な小隊のスタイルが用意されていたが、ケロロ小隊のスタイルを受け取った(その際軍から引き留められそうになった)。
この経緯故、ケロロ小隊以外のスタイルも設定上は存在するほか、クルルが簡易的に再現した属性スタイルも存在する。
「一人一個小隊」というコンセプトで作られており、システム使用者には新型のケロボールと、個体によってはケロンスターが軍から支給される。
このシステムの最大の特徴は、歴代のケロン軍小隊の能力を使うことができるという点。
使えるのはケロロ小隊やガルル小隊などの五人一隊の中から一つだけで、選んだSTYLEシステムごとにそれぞれの隊員の能力を切り替えて使うことができる。
なお変身能力とはいっても姿がそのまま変わるわけではなく、色合いこそ各ケロン人のものに変化するものの能力を貰っただけでシルエット自体は変身前とほとんど変わらない(システムでいうとこれが最も近い)。また、能力をどの程度引き継げるのかは不明だが、一応訓練で戦い方を身に着ける必要はあるらしい。
変身方法は新ケロロの場合お腹のケロンスターをダイヤルのように回すことで使い分けているが、全員がそうなるのかは不明。また、非使用時のデフォルトカラーについても、先述の受け取りシーンで現在と同じ配色だったため正確なところは不明。
クルルですらそのシステムを完全に解明することはできておらず、外部からの干渉もできずにいる(ただし、分かった部分だけで先述のノーマル・ファイアー・アクア・サンダー・ネイチャーの属性スタイルは組み上げている)。
新ケロロのSTYLE
彼が使用するSTYLEはケロロ小隊モデルのものであり、それを使ったときの力は格闘家のタママとの肉弾戦に一撃で勝ち、アサシントップのドロロを負かせ、武装派のギロロを新型の武器で降参させるほど。作品内で最強の攻撃力・戦闘能力を持つアリサと互角に戦えられる現在唯一のキャラでもあり、実際原作184話・206話でアリサ達は相当なエナジーを感じていた。
普段の姿(ケロロスタイル?)
ケロロ軍曹と同じカラーリングにして、待機状態ないし通常のスタイルである。右手首に着用した新型ケロボールを使いこなす。
ケロロ軍曹の技である「談合坂SA」が使える。仮にケロロ小隊以外のスタイルが選択されていた場合、普段の姿もその小隊に応じたカラーリングになっていたかは不明。
T-STYLE/タママスタイル
タママと同じカラーリングとなり、拳が肥大化する。
パンチ力が上昇し肉弾戦に強くなる。その腕力は平屋の建物一つくらいは両手で持ち上げることができるほどで、オリジナルのタママをも簡単にあしらった。一方でタママインパクトなどの技は使用しない。
G-STYLE/ギロロスタイル
ギロロと同じカラーリングで、傷も出現する(紺色の模様のように描かれることもある)。両腕にはミサイルポッドが搭載される。
武器の扱いに強くなり、古い火器しか所持していないギロロと違い、陽電子砲などのケロン軍最新の重火器を扱う。ただし、使ったことのない武器の使用法が分かるようになるわけではなく、戦闘時はミサイルやガトリング砲を乱れ撃つことが多い。
D-STYLE/ドロロスタイル
ドロロを模したカラーリング(完全に同一と言うわけではなく口元と腹が紺色)になり、手には隠し刀付きの籠手が付く。
アサシン能力が向上し、アサシンマジックも使用可能。新ケロロはドロロのファン故に戦い方も研究されており、その練度も精神面を除けばかなりのものである(ドロロ本人からも「拙者とうりふたつ」「確かにアサシンの闘気」とのお墨付きである)。ドロロ本人が作中で使用していない「ドロロ流殺法 確立分身(シュレディンガーズ)」なる技を使用したことも。
クルルスタイル(仮)
クルルの発明品を未使用機能含めそっくりそのまま模倣するほどの科学技術を獲得する強力なスタイル。しかし、本人がクルルを苦手としており使用時の姿を見られるのを嫌うため(何なら先述の引き留められる際にクルルのスタイルを持ち出され、一瞬言葉に詰まっていたほど)、使用頻度はかなり低く姿自体も未登場。使用後も暫く後遺症が残るらしく、クルルのような笑い顔になっていた。
使用状況
※基本的に原作のみ。フラッシュアニメでは14話でクルルスタイル以外を一通り使用、212話のアニメ化である20話でクルルスタイルを使用している。
話数 | タママ | ギロロ | クルル | ドロロ | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
185話 | 〇 | 〇 | 〇 | 初登場 | |
187話 | 〇 | ||||
188話 | 〇 | ||||
190話 | 〇 | ||||
193話 | 〇 | ||||
194話 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
201話 | 〇 | ||||
202話 | 〇 | ||||
206話 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
208話 | 〇 | ||||
209話 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
213話 | 〇 | ||||
218話 | 〇 | ||||
229話 | 〇 | ||||
246話 | 〇 |
関連タグ
スタイルチェンジ…『ロックマンEXE』のシステム。最も類似点が多い。
ゴーカイチェンジ アバターチェンジ…前者は『海賊戦隊ゴーカイジャー』、後者は『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』における能力。「これまでの既存のキャラに変身できる」という点で言えばこちらも似ているが、システム的に言えばどちらかというと『機界戦隊ゼンカイジャー』のセンタイギアの方が近いか。
カメンライド アーマータイム…1人で変身するという点では、複数人で変身するゴーカイチェンジよりかは近い。後者は姿をそのまま真似るのではなくオリジナルを模した武装を纏う点も共通。
蛙吹梅雨…中の人及びカエルモチーフ繋がり