"My version of a coonskin cap is basically me chewing on your skull."
俺で帽子を作ったらそのまま頭蓋骨に喰らいついてやる。
概要
初出は1976年刊行の「Marvel Preview #7」。
キーストーン・クアッドラントにある惑星ハーフワールドの出身。
ハーフワールドでは、知性を持つ動物とロボットが勢力を二分しており、ロケットラクーンは遺伝子操作により誕生した。
見た目は二足歩行するアライグマ(アーティストによってはムキムキマッチョの人間ボディにアライグマの顔がついてたりする)だが、
通常のアライグマ同様の嗅覚や視覚の他、銃火器や狙撃、宇宙船の操縦や戦略立案等、人間よりも優れたアビリティを複数もっている。
しかもアライグマ扱いされる事を嫌ううえに、粗暴で短気な性格をしている暴れん坊なのでタチが悪い。
自作の銃火器を手に賞金稼ぎや惑星調査隊として宇宙を駆け巡っていたが、スターロードと巡り会った事がきっかけとなって宇宙を守る「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」の一員となった。
日本どころか本国でもまったく知名度の無いキャラクターだったが、カプコンの対戦格闘ゲーム「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM(UMVC3)」のMARVEL側追加キャラクターの1人に選ばれた。まぁVSシリーズのカプコンといえばシュマゴラスを掘り出した事でも有名だし…
(そして世界大会でのとある一戦によりその知名度は急上昇することとなる)
「Airstrike, Suckers! I love the smell of napalm in the morning!」
(空爆にかかりな、マヌケが!…朝っぱらの焼夷弾の匂いは最高だぜ)
「I'LL KILL YOU, YOU SON OF A-!!」(野郎、いつかブッ殺してやる!ッキショウ!)
……とまあこんな感じに凶暴で口が非常に悪いアライグマは、ラスカルのイメージが刷り込まれていた大抵の日本人に相当なショックを与えたことは間違いない。
映画(MCU)版
2014年公開の映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」から初登場。
これにより、遂に劇場で動くラクーンが見られるようになった。
ただし、表現の問題などもあってか、原作と比べるとだいぶ口調や性格がマイルドになっている。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、ソーから(本来のリーダーであるスターロードを差し置いて)「リーダーとしての風格がありそうだ」と言われており、これがきっかけで彼とはすっかり意気投合することになる。
担当声優はブラッドリー・クーパー、日本語版吹替はお笑いコンビ「極楽とんぼ」のメンバーである加藤浩次氏が担当している。
作中やメディアでは主に「ロケット」と呼ばれる。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
初登場作品。
グルートとともに銀河を行動範囲に賞金稼ぎをしており、同作では唯一彼の言葉を解する(後の作品では他のメンバーもグルート語を理解している)。
スター・ロードにかけられた賞金目当てに惑星ザンダーで彼を捕まえようとするが、騒乱罪でノヴァ軍にとらえられ、宇宙の刑務所に収監される。
クイル、ガモーラとともに脱獄を計画、刑務所を仕切っていたドラックスも含め、5人で脱獄し、クイルが手にしたパワー・ストーンを売りさばくべく、コレクター/タリティーア・ティバンのいる惑星ノーウェアを訪れる。
クイルたちがコレクターと話している間に、酒に酔ってドラックスと大喧嘩。その際、今の姿は改造手術の結果であり、望んでいないことを吐露する。
その後、ロナン・ジ・アキューザーの襲撃を受けてクイルらともども敗北。危ういところをヨンドゥ・ウドンタ率いるラヴェジャーズに救われ、彼らやクイルらとともにロ何によるザンダー侵攻を食い止めるべく行動する。
激しい戦いの末、無二の相棒であるグルートを失い、彼が残した小さな苗木を鉢に植えて、クイルらとともに「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」として当てのない旅に出る。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
ガーディアンズの一員として惑星ソヴリンの怪物退治に加わるが、依頼完了後にソヴリンのエネルギー媒体であるアニュラックス・バッテリーをこっそりくすねていたがために、ガーディアンズがソヴリンから狙われる原因を作ってしまう。
ソヴリンの部隊に追われる中、エゴに助けられるが、生き別れの父であるエゴについていきたいクイルと仲たがい、自身はグルートとともに名もなき惑星で破損した宇宙船を修理することを選ぶ。だが、ソヴリンの依頼を受けたラヴェジャーズと、ガモーラを狙うネビュラに捕まり、テイザーフェイス率いる反ヨンドゥ派に裏切られたヨンドゥやグルート諸共、ラヴェジャーズの艦内で投獄されてしまう。
その後、親ヨンドゥ派のクラグリンの助けで脱獄、3人チームで裏切者たちを皆殺しにするとともに、エゴが自分の息子たちを殺して回っており、次はクイルの番と思われるため、彼を助けに惑星エゴへ向かう。
そして惑星エゴでクイルたちと合流、共にエゴを打倒し、戦死したヨンドゥを弔った。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
『リミックス』から4年後、成長して思春期になったグルートに苛立つ日々の中、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』終盤でサノスに襲撃されたソーからの救難信号を受け、宇宙を漂っていた彼を救出。
サノスを倒す新たな武器を作るために伝説の惑星ニダベリアに行くというソーに、グルートともについていく。
ニダベリアでは、鍛冶師のエイトリの協力を得て、ストームブレイカーを製作。同武器に秘められた力で地球へ高速移動し、サノス軍とワカンダ軍が激突する戦地に参入した。
戦いの中では、バッキー・バーンズ / ウィンター・ソルジャーの左腕(ヴィブラニウム製の義手)に興味を示し、「くれよ」「いくらなら売る?」と申し出るがすげなく断られ、「絶対盗んでやる」とほくそ笑んでいた。
戦いの末、サノスによるデシメーションが行われ、目の前でグルートが消えてしまい、悲しみとともに途方に暮れてしまう。
ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM
前記の通り、追加キャラクター6人のうちの1人として登場。
作中でも屈指の小さな身体と各種トラップを駆使するトリッキーなキャラクターで、HPも防御力も低く、空中コンボも安定しないといったネタキャラ的な強さにされていた。
しかし、通称「丸太」と呼ばれている振り子状に動く丸太を出現させる必殺技/アシスト技「ペンデュラム」の有用性が発見され、特に格闘ゲームプレイヤークソルにより、ペンデュラムはアシストにおいてバツグンの奇襲効果を持つ事が証明された。
その戦いぶりは彼岸島と言われている。\みんな丸太は持ったな!行くぞォ!/
それを知らしめたとある世界大会では、結果として世界レベルの格闘ゲームプレイヤー達がデータ上HPの超少ないロケットラクーンを真っ先に倒そうとやっきになり、返り討ちに会うと言う迷シーンが展開。
これを受けた米国勢による丸太対策会議、通称「マルタ会談」が開かれたとか何とか。
特に1回戦ではロケットラクーン1体により3キャラ(しかも、その内の1人は当時最強と言われていたフェニックスである)を逆に撃破するという大金星を挙げる。ちなみにこれは2ラウンド目の話で、1ラウンド目はフランク・ウェストによる全米驚愕の大技の公開となった。
遂にはラクーンをメンバーに加えた、ピーキーにも程がある構成で優勝を果たしてしまった。
"Guardians of the Galaxy is NOTHING without me."
ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーは俺抜きでは語れないぜ。
関連タグ
- アライグマ
- ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー
- スターロード ガモーラ ドラックス グルート
- UMVC3 マブカプ3 丸太 クソル フランク・ウェスト ビューティフルジョー
- ラスカル
- ロケット団のニャース:「人語を話す」、「機械の扱いに長ける」と何かと共通点の多いロケット繋がりのキャラクター。