「ギンガマン、特別に1番最初に見せてあげますよ。私の最高傑作をね!」(第二十九章)
CV:塩沢兼人
概要
第二十九章「闇の商人」から登場する、宇宙を股にかける死の商人。
バルバンは古くからのお得意様であり、その兵器は全てがバルバンが滅ぼした惑星から回収したジャンク品で作られている。それ故シェリンダからは「ハイエナ」呼ばわりされており、劇中でも鋼星獣のことも全貌を明かすまでは自信満々な素振りから不審がられていた。
商人であるため、バルバンはもちろんのこと敵であるギンガマンにも敬語を使う慇懃無礼な性格で、破王バットバスを補佐している。
戦闘力もそれなりに高く、右腕についている光線銃から発射する光線とバルバエキスが入った特殊な弾丸が武器。
また、初登場時は鋼星獣コントロールマシン完成のため自らギンガマンの必殺技を受けたり、最終作戦時は自ら一度敗れて捕えられたりといざという際は自分自身を囮として作戦を遂行しており、バルバンほどの荒くれ者の集まりと単身で渡り合ってきただけあって慇懃で陰険な立ち振る舞いとは裏腹に意外に度胸もあるのかもしれない。
ギンガイエローとは初登場時に捕らえたことや、デギウスを強引に巨大化させたことから強い因縁を持つようになる。
活躍
バルバンに滅ぼされた惑星の星獣をサイボーグ化させた新兵器、鋼星獣を金貨5箱で購入してもらうために宇宙船でダイタニックにやって来ると、鋼星獣の起動に必要なエネルギーを得るためにギンガイエローを特殊な檻の中に閉じ込め、ヒュウガを人質にアースの譲渡を迫った。
ヒカルが檻を壊して脱出し、ギンガマンの一斉攻撃を受けたもののそのエネルギーを鋼星獣のコントローラーに充填し、ギガライノスとギガフェニックスを出撃させてギンガイオーと戦わせた。
しかし鋼星獣達がギンガマン達との戦いで星獣としての心を取り戻し、ギンガマン側についてしまったため、落とし前として全財産を没収されてしまった。
その後はバットバスに雇われ、彼の魔獣ダイタニクス復活作戦の補佐を行うようになった。
第四十章にて地球に来る際に目撃した巨大なエネルギーを持った彗星を利用したダイタニクス復活作戦を展開。ギンガイエローとの戦いで戦士としての心を取り戻していたデギウスをバルバエキス入りの弾丸で狙撃して巨大化させ、彗星をぶつけることでついにダイタニクスを復活させた。
末路
ダイタニクスがギンガマン達に倒された後、地球魔獣に急成長エキスを与える作戦を展開する。そして第四十七章で「作戦を立案するものが作戦の指揮を取れ」というゼイハブ船長の命令で自身がそうすることとなり、ゼイハブから「作戦失敗した奴は!?」と迫られて若干引き気味に「てめえで頭を食いちぎれ…」と返して最終作戦に臨む。
立案した作戦は魔獣が好む特殊な音波を発する発信機で地球魔獣を誘き寄せ、急成長エキスを与えて成長させるというものであった。
その途中でギンガマンに発信機を奪われて捕らえられてしまうが、隙を見て脱走。追って来たギンガイエローに罠を仕掛ける。
実はギンガマンに奪われた通信機は偽物で、発進地点に到着すると爆発する強力な爆弾だった。イエロー以外を爆弾でダメージを与え、彼を急成長エキスが充満されたプールの上に吊り上げ地球魔獣の餌にしようとしたものの、ギンガイエローの雷一掃で逆にプールに叩き落とされる。その結果左腕に巨大な爪が生え、体に機械のようなものが溶解した醜悪な姿ビズネラ怪人態へと変貌。
駆けつけた残りのギンガマンが変身した獣装光ギンガマンの銀河の閃光を弾き返すも、モークが強化を施した新獣撃棒の閃光獣撃弾を受けて敗北。
直後、バットバスに助けを求めたが汚名返上のチャンスを与えられたものの半ば見放され、自身がデギウスに行ったのと同じくバルバエキス入りの弾丸を撃ちこまれ巨大化。
掌から触手を伸ばしてギンガイオーに電撃を食らわせたが、因縁に決着をつけるためにギガバイタスから駆けつけたギガライノス、ギガフェニックスに圧倒され、獣装光ギンガイオーの銀河大獣王斬りを受け遂に爆死した。
余談
ブクラテスと違い、より明確な知識で的を射た作戦を立てて魔獣ダイタニクス復活にも一役買っていた為、「バルバンの知恵袋」と言う称号はどちらかと言えば彼の方が相応しい。
また、彼は元々バルバン所属ではない為に封印もされておらず、先の鋼星獣の件も含めて3000年も活動しているということで、かなりの長命な宇宙種族と思われる。
声を演じた塩沢氏は『超力戦隊オーレンジャー』のバラブレイン以来3年ぶりの戦隊シリーズ出演となったが、2000年5月に亡くなったため今作が特撮作品における最後の出演となった。
彼の短過ぎる生涯に、ゼイハブ役の柴田秀勝氏は葬儀の際に「バカ野郎!」と一喝している。
(年長の柴田氏が塩沢氏に弔辞を読むよう頼んでいたが、逆になったため)
関連タグ
深海魚人デズル:2年前のメタルヒーローに登場する声の演者が同じ頭脳派の幹部。
エージェント・アブレラ:スーパー戦隊シリーズにおける「死の商人」の悪役繋がり。
ヒラメキメデス:10年後の戦隊作品に登場した、頭脳派の追加幹部繋がり。「敵味方問わず「ですます」調で接する」「忠誠を誓っている武闘派の上司がいる」「策士キャラにありがちな「面従腹背」の描写がなかった」「最後の戦いでは上司を巻き込んだ大作戦を行うも失敗、パワーアップして変貌した姿で追い詰めるが散ってしまった」等共通点は多く存在する。