変身時間制限
へんしんじかんせいげん
概要
変身ヒーロー・ヒロインの中には、変身して戦闘できる時間が決まっている者がある。
時間切れになると変身が解けてしまうケースもあれば、時間内に自ら変身を解かないと不都合な事態が起こる(最悪の場合は死に至る)ケースもある。エネルギー切れによることもあれば、変身者への心身の負担などの理由によることもある。
その代表格は言うまでもなくウルトラマンである。
胸のカラータイマーが赤色に変わり、点滅して音声を発することで、制限時間が近づいていることを(視聴者にも劇中のキャラクターにも)知らせる仕様になっている。
これは一説では、撮影に費用のかかる特撮場面を長くしすぎないために導入された設定だという。しかしこれによって無敵のヒーローであるはずのウルトラマンに明確な弱点が生まれ、戦いに緊張感をもたらすことに成功したのは紛れも無い事実である。
これはその後のウルトラ戦士たちにも引き継がれる設定となった。
ただし、明確に「3分間」と設定されたのは初代ウルトラマンの時ではなく、『帰ってきたウルトラマン』(ウルトラマンジャック)からである。
他にも変身時間に制限を持つヒーローは存在するが、ウルトラマンがそうであるように本来極めて強力な戦士であることが多い。
だからこそいたずらにチート化させないために時間制限という弱点が設けられることで戦いに緊張感をもたらしたり、他のキャラとのパワーバランスを保ったりしているのである。
敵側もそれを熟知していて、時間切れを狙って持久戦に持ち込む戦法を仕掛けてくることもある。
時間切れで行動不能になる場合は「活動限界」とも表現される。
実例
※ウルトラシリーズは当然すぎるので省略。
~3分
~5分
- 快傑ズバット
- 5分間。これ以上ズバットスーツを作動させているとスーツが爆発してしまう。フェイスガードを開ける事で解除は出来るが、鉛より重くなる(スーツ自体はギターに入れて持ち運べるほど軽いので、停止したパワーアシスト機能が逆に足枷となっているのだろう)。
- 主人公・早川健は制限時間を伸ばす研究を作中で行なっていたが、そもそも自分で開発した物ではないためか失敗に終わっている。早川も日本一の科学者には成れなかったようだ。
- 5分間。これ以上ズバットスーツを作動させているとスーツが爆発してしまう。フェイスガードを開ける事で解除は出来るが、鉛より重くなる(スーツ自体はギターに入れて持ち運べるほど軽いので、停止したパワーアシスト機能が逆に足枷となっているのだろう)。
- ファイヤー(特警ウインスペクター)
- 5分間。クラステクターの着用者に対する肉体的負担から。
- キュアエース
- 5分間。制限時間が近づくとカラータイマー同様に胸のブローチが点滅する。
- 後にエターナルゴールデンクラウンのおかげで制限は解除された。
- 5分間。制限時間が近づくとカラータイマー同様に胸のブローチが点滅する。
- ユニコーンガンダム(デストロイモード)
- パイロットに掛かる強烈なGの関係上、デストロイモードへの「変身」は5分が限度とされている。
ただし、稼働レベルが制御域の数値を超えてしまった場合はリミッターが外れ、パイロットは生体部品と化してしまう。だが、それをも超える事態が起こった場合は…
~10分
10分以上
言及なし・その他
強化形態などの場合
変身そのものではないが、強化フォームに時間制限が設けられていることもある。この場合も非常に強力な形態であることが多いが、その力を濫用させず切り札として位置づけるための設定であろう。リミッター解除の一種とも言える。
例として仮面ライダーストロンガーのチャージアップ(1分)や仮面ライダーファイズのアクセルフォーム(10秒)がある。