幻の銀水晶
まぼろしのぎんずいしょう
概要
超古代の月の王国『シルバー・ミレニアム』の女王に受け継がれた聖なる宝石。「銀水晶」とも呼ばれる。
計り知れないエネルギーを秘めた白銀の水晶。光り輝きながら無限のエネルギーをふりまき、手にした者を全宇宙の支配者にすると言われている。
浄化の光で月と地球の平和を守っていたが、太陽の闇から生まれたクイン・メタリアに惑わされた地球の王国にシルバー・ミレニアムが滅ぼされ、クイーン・セレニティの最後の祈りで王女達の魂を未来の地球(の平和な時代)に転生させた。
だが、北極圏に封印されたメタリアも解放されて闇の王国『ダーク・キングダム』が誕生してしまい、プリンセスが所持する謎のアイテムとしてセーラー戦士とタキシード仮面との三つ巴で探されてきた。
プリンセス・セレニティの生まれ変わり・月野うさぎ(セーラームーン)の体に封じられており、自分を庇って倒れたタキシード仮面への悲しみに前世の記憶を蘇らせたセーラームーンの涙から現れた。
セーラームーンの正しい心に反応して光り輝く。ムーンスティックに装着され、真の力を解放する時は蓮の花弁のような石に包まれる。
第二作以降はうさぎの変身ブローチに移し替えられて力を封じられ、力の解放は変身や浄化技の使用などに限られる。
30世紀の未来では東京の麻布十番街に『クリスタル・トーキョー』を築いて地球の平和を守っている。ちびうさの涙からも新しい銀水晶が現れた。
原作漫画
こぶし大のしずく型。シルバー・ミレニアム王室の聖石であり、邪悪な闇と悪い気を消して生命体の生命力を活性化させる。シルバー・ミレニアム誕生と月の人間の不老長寿の源でもあった。
女王の心次第で無限の力を出すが、女王の心が弱れば効果も弱まり、娘達を失ったクイーン・セレニティのメタリア封印は不完全に終わる。月野謙之を介してペンダントに加工された。
出現早々から東京一帯を照らし、枯れた花を蘇らせて病気の子供を癒やす奇跡を起こした。ダークキングダム四天王もクイン・ベリルの支配から脱して蘇生するが、肉体が変質していた為に意識を宿した鉱物と化す。
セーラーヴィーナスの持つ伝説の聖剣も幻の銀水晶でできている。まだ未熟だったセーラームーンには使いこなせず、タキシード仮面の体に力の一部も移してしまい、「真の月の力」を見せるのはメタリア戦以降。
タキシード仮面とルナの力を借りた白い月の灼けるような輝きでメタリアを暗黒の塵に還し、月の宮殿ムーンキャッスルを復活させた。美少女戰士-黑暗王國篇byArrow靄羅
セーラームーンのムーンスティックなどのロッドは、クイーン・セレニティとネオ・クイーン・セレニティのロッドの使い方によると、銀水晶を輝かせる月の女王の王笏であるらしい。
ちびうさのセーラーちびムーン覚醒も導いたが、サフィールには銀水晶とセーラームーンの存在が人間の欲望を刺激して歴史を狂わせると非難された。
ネヘレニアによれば光と闇は引かれ合う運命にあり、銀水晶の活性化に応じて月の秘めたる輝きに魅入られた暗黒の生命体や悪しき心を持つ者たちも呼び寄せていく。さらに銀水晶同士を接触させると、時空を超える力の反発によって世界を破壊する恐れがある。
実は月の王国の世継ぎに生まれた星の戦士の核となる、星の種『スターシード』の最高位『セーラークリスタル』。 銀河を統べるとも呼ばれたが、タキシード仮面とセーラー戦士の力を借りて銀河最強の再生力を持つ『シルバームーン・クリスタル』に進化。セーラームーンをエターナルセーラームーンにパワーアップさせ、遥かな未来では永遠に不滅の戦士にした。
ちびうさの銀水晶も『ピンクムーン・クリスタル』へと進化を果たす。
90年代版テレビアニメ
ミラーボール型。ピンク色に光る。女王の愛のエナジーの光でどんな願いも叶えるが、エナジーを使い切れば女王も命を落とすデメリットがある。暗黒のエナジーで変質した人間を正常化することもできた。
クイーン・セレニティの意思で力の一部を七つの「虹水晶」に切り離し、ダーク・キングダムの最強妖魔七人衆を封印して六人の人間と一匹の猫に転生させた。
虹水晶はダーク・キングダム四天王のゾイサイトに奪われるが、セレニティに覚醒したセーラームーンの涙に吸い込まれて銀水晶となる。
まだ未熟なセーラームーンには使いこなせなかったが、ベリルとの最終決戦で四人のセーラー戦士の魂の力を借りて真の力を発動させ、「普通の生活に戻りたい」といううさぎの最後の願いを叶えて平和な世界を産み直した。
『R』ではエナジー切れを防ぐ狙いでセーラー戦士の力を足してパワーを底上げする。
『劇場版R』ではフィオレに砕かれかけたが、花の形を見て躊躇したフィオレを照らした。フィオレにエナジーを奪われたまま酷使して砕け散ってしまうが、ある方法でエナジーを返されて復元する。
また、ちびうさの銀水晶覚醒はちびうさの体の中に吸収されたうさぎ(ネオ・クイーン・セレニティ)の銀水晶が復活する流れとなったため、代々の女王で1つの銀水晶をシェアする設定であるらしい。その後の描写はないがちびうさからネオ・クイーン・セレニティに返却されたと思われる。
ただし、『SuperS』のちびうさの変身ブローチに銀水晶を確認できる。考えうる理由としては、ネオ・クイーン・セレニティが虹水晶のように力の一部を切り離してちびうさの銀水晶に変化させたのかもしれない。
この旧作テレビアニメ版では人間の心の中の光(愛)と闇(憎しみ)の力の重要性が高く、銀水晶は主にエナジー増幅の用途で使われる。
『S』から『SuperS』にかけては人間の心を結晶化させたアイテムの「ピュアな心」と「夢の鏡」に取って代わられて出番も減少するが、銀水晶を持つうさぎから抜かれたアイテムの輝きは常人を大きく超えている。
『スターズ』では月のエナジーを持つセーラームーンの『真のスターシード』とあるが、シルバームーン・クリスタルにはならない(呪文の言葉としては登場する)。ピンクムーン・クリスタルは登場しない。
第五作『セーラースターズ』編
最終第五作のシリーズ最終決戦では、最大の敵に追いつめられた末に「全てを包み込む勇気と全てを受け入れる勇気」に目覚めたセーラームーンを天使に変身させた(原作漫画版も旧作テレビアニメ版も共通)。
関連イラスト
関連タグ
美少女戦士セーラームーン セーラームーンのアイテム 不老不死 月属性 聖属性
セレニティ シルバー・ミレニアム クリスタル・トーキョー セーラームーン 月野うさぎ ちびうさ セーラーちびムーン
邪黒水晶…幻の銀水晶の力を封じる暗黒の宝石。
ゴールデン・クリスタル…地球の王国に伝わる聖なる宝石。太陽の輝きを持つ。
水晶玉(おジャ魔女どれみ)魔女の力の源になる宝石。魔女見習い達も魔女試験に合格すれば与えられるが、死者蘇生などの禁忌を破ると持ち主は千年の眠りに落とされてしまう。
ピングドラム(輪るピングドラム)奇跡を起こす力を秘めた謎のアイテム。これを使えば運命の乗り換えができるが、それに見合う代償も必要とされるらしく…?
ソウルジェム(魔法少女まどか☆マギカ)魔法少女の力の源になる宝石。正体は魔法少女の魂そのもので、力を使う度に汚れてしまう。
四魂の玉(犬夜叉)巫女の生まれ変わりの体に封印された宝石。かけらを集めると復活する。妖怪の力を高めてどんな願いも叶える力を持ち、多くの争いを起こしてきた。
エタニティコア(ウルトラマントリガー)無限の力を秘めた謎のアイテム。こちらも同じく大きな力に魅入られた者や危険視する者たちに狙われた。