図鑑データ
「UボートU-511改め、呂号第500潜水艦です。ユーちゃん改め、ろーちゃんです!提督、よろしくお願いしまーす。」
概要、出撃します!
「ゆー」ことU-511を、Lv55で2段階改造することで入手できる。改装設計図は不要。
「~って」という受け売りのような語尾を多用するのが口癖。愛称および一人称は「ろーちゃん」に変化しており、改造前の自分のことも「ユーちゃん」と呼んでいる。
あえて言おう
と…
容姿、発見!さぁいきます、てー!
もっとも目を引くのは、改造前とは打って変わり伊401のように健康的に日焼けした肌だろう。
鎮守府着任後、くっきりと日焼け跡が残るくらいに南西諸島への度重なる出撃を行ったのだろうか…と思ったら、真相は「日焼け跡のずれは、完全オフの時、私服で川遊びとかしてたので・・・」とのこと。(絵師ツイート証言)
ちなみに白人は日光に対して耐性が低いので、このような日焼けは人体に悪影響しか無いのだが……そこはそれ、艦娘ということで。
長い白金色の髪にはサツキの花をあしらい、服装は日本の潜水艦娘お約束の紺のスクール水着+丈の短いノースリーブセーラー服となった。あと、スリッパを履いている。
デザイナーである島田フミカネ氏のツイートによると、前述の史実を踏まえ、どうも元のスーツを解析しようとしたら破けてしまい補修や換えが用意できず、かわりに日本側の制服であるスク水を着せられたらしい。
また着ているセーラー服もレーベ達が持ってきた夏服を潜水艦娘用に加工したものらしい。
以前装備していた艦首ユニットは撤去され、代わりに肩掛け紐で魚雷を下げ、カードでは見切れかけているが伊168と同様に浮き輪も装備している。ちなみ浮き輪はゴムチューブ製ではなく、救急救命などで使用される木製素材の硬い物との事。
U-511時代の西洋人的な色白の肌や全身を覆う制服、機械的な艤装などの要素とはことごとく正反対な容姿となっている。
所属海軍の変更に基づく名称変更の先例であるヴェールヌイ等とは異なり、髪以外に目につく共通項がないほどに劇的な変化をとげた。
日本に任せた結果がこれだよ!!
里帰り水着mode
「夏が来たって。泳ぐって。どぼーん。どぼーん!しおいが言ってたって」
2017年8月12日のオンメンテナンスで、里帰り水着modeが実装された。
U-511の里帰り水着modeと違い、日焼け跡がくっきり見える。
性格ですって。がんばるー、がるるー。
性格も改造前の内気なものとは一変した。
日本語はかなり流暢になり、口調自体も自信あるはきはきとしたものに。ただ若干まだ慣れていないのか、あるいは妙な癖がついてしまったのか、「~ですって」「~って」など自分の事でも他人からの伝聞のような語尾がくっつくこともある。
にこやかな表情にも現れているように性格も明るくなり、潜水艦娘と一緒に泳ぎを楽しんだり、かつては「見覚えがある船もいる」と興味を持ちつつも見ているだけだったゲルマン艦娘達とも交流を深めるなど、かなり社交的となった。
このような交流が彼女を変えたのであろうことは想像に難くない。
あるいは、大人しい状態は異国の環境や言語の壁によって抑圧されていたせいであり、交流によってそれらが取り払われたことで地の性格が出たのかもしれない。
それまで挨拶だと偽られされるがままだった提督のセクハラに気付き疑問を呈し、伊8を始めとする潜水艦娘達とあだ名で呼び合うほど上司や仲間とも打ち解け、深夜の時報で眠くなり、間宮さんの店で食事を楽しむなど、ほとんど日本の艦娘と変わらないレベルで鎮守府での生活に馴染んでいる。
「ここの文化に馴染めたらいいなって思います」という改造前の願いを、外面も内面もある意味やり過ぎなほどに叶えてしまったと言える。
一方で伊58のあだ名を間違えたり、発泡酒とビールの違いがわからなかったりと、まだまだ文化的に完全に馴染めていない部分もある。ビスマルクの食べっぷりをただ素直に感心しているあたり、あるいは天然なのか。
料理については、伊8のためにシュトーレンを焼く様子があり、結構な調理技能をお持ちのようで。ただし朝食は質はともかくドイツ風らしく量が少なく、提督にとっては不満のようである。
夜戦突入時に「がるる~( 「・ω・)「」と可愛らしい唸り声を上げるが、これはドイツ軍のUボートが「群狼作戦(ウルフパック)」と通称される小規模潜水艦隊による奇襲作戦を得意とした史実へのリスペクトである。
14時の時報ではオリョールについて言及しているが、これはかつて東部オリョール海が任務消化の名所だった為。
現在の東部オリョール海からは輸送ワ級が引き上げている上に対潜能力の高い後期型が配備されている為、あまり有意義とは言えない発言となってしまっている…。
性能、助かりますって。Danke!
二段階目の改装だが艦名表記は白文字に戻っており、ヴェールヌイのような改二扱いではないようである。
そのためかステータスは全体的にやや向上したものの劇的なほどでもなく、基本的に性能はU-511改に準ずる。
元々高めだった運の値は44にまで上昇し、よりカットインも狙いやすくなった。
(U-511改の時点で既に2スロット目が開放されているため、改造前でもカットイン攻撃は可能。)
この改造後もやはり艦種は潜水艦のままであるため、入渠時間も据え置きである。
改造時に持ってくる装備「試製FaT仕様九五式酸素魚雷改」は潜水艦専用の魚雷で、数少ないレア度☆5の装備。
威力こそ艦首魚雷や改修済の五連装(酸素)魚雷などの高性能魚雷にやや劣るものの、命中+7という唯一無二の命中補正を持つ魚雷となっている。電探が使えない潜水艦娘にとってはありがたい性能である。なぜこんなに命中が上がるのかと言うと、これが“FaT”という発射から一定距離を潜航したのちそこから一定区間を絶え間なく蛇行しながら進むという脅威の変態性能魚雷だからである。ナチスの兵器開発技術は世界一ィィィィーーーー!。……もっとも、これが本当に実戦向きだったかと言われると素直に首を縦には振れなかったり……。
実はこのゲームで「魚雷発射管」ではなく「魚雷そのもの」が装備になったのはこれが初だったりする。
回避も実装されている潜水艦娘中で最大となり、補強増設込みで改良タービン+新型高温高圧缶+逆探の装備にする事で、誇張なく駆逐艦娘並の回避を手に入れる事ができる。
単縦陣だろうと此方の潜水艦を高確率でワンパンしてくる憎き軽巡ホ級flagshipや駆逐イ級後期型の攻撃すら、結構な確率でかわすようになる。当たらなければどうという事はないのである。
先制対潜を行う上に装甲・耐久が高くなる駆逐ハ級や駆逐ニ級の後期型elite、軽母ヌ級改が相手だと流石に厳しくなってくる為、潜水艦が主軸になる作戦に向く戦法とは言い難いが、覚えておいて損はない。
劇的ビフォーアフター
これまでも改造によって名前や姿が大きく変わったり、表情や言動に自信が現れる艦娘はいたが、改造の前後で全要素がここまで別人のように変貌する例は珍しい。
そのあまりの劇的ビフォーアフターぶりに困惑する提督も多く、「夏休み明け」「信じて送り出したUボートが…」などと想像の翼で飛んでいってしまったようなコメントもされている。
幸い改造前と比べて性能は劇的に向上するわけではなく、持ってくる専用装備も魅力的ではあるが代替できなくもない性能である。そのためU-511時代のほうが好きな場合、第1段階目の改造までで留めておく選択肢もアリである。
U-511と呂500双方に違なる魅力があるのも事実であり、改造前後の状態をセットで手元に置き愛でたいのもまた人情というもの。
そういった提督達の声を受けてか、続く2015年春イベントにて早々に再入手の機会が訪れた。
ただし、入手先が最終海域のボス戦でS勝利した時のみとかなり厳しめである。
幸いな事に難易度は丙作戦であっても入手の報告があるので、戦力と資源に余裕があれば狙ってみるとよいだろう。
二次創作での扱い
実装直後から、早くも「泳ぐLO」二号と呼ばれ、さらには「LO500」などといった専用タグができてしまうほど、その筋の提督の琴線に触れてしまった模様。
ただし彼女に不埒な真似を企てようものなら、最悪の場合、憲兵と秘密警察の両方から追われる羽目になるので注意しよう。
余談
呂500が実装されたことで彼女を旗艦に、2番艦に利根、3番艦に満潮、4番艦に子日、5番艦に最上、6番艦に高雄を配置すると縦読みで非常に変態度が高く際どい文章をつくり上げることができる。実践してみよう。
呂500
利根
満潮
子日
最上
高雄
呂500実装前から旗艦に初春or初霜or初風、2番艦に潮を配置する編成が知られておりその改変である。ただしこちらは潮が2番艦から外れたため5番艦に潮、6番艦に吹雪を配置するというバリエーションも可能となった。実践してみよう。
呂500
利根
満潮
子日
潮
吹雪
おわかりいただけただろうか。なおこの文章を作り上げたことで憲兵に連行された提督が居た模様。
また、2015年11月18日のメンテナンス直後、彼女のグラフィックが誤って同日実装の新艦娘鹿島のそれで表示されるというバグが発生した。メンテナンス延長で10時間以上待たされてしびれを切らし、なりすましのいたずらでも決行したのだろうか。なお、声帯の妖精さんは一緒である。→ろーちゃんバグを参照
- 後述の史実の項でも触れるが、呂500は呉鎮守府の特設対潜訓練隊で「訓練目標用」として指導していた事がある。彼女が担当していたのは日振型・鵜来型以降の戦時末期に就役した海防艦であり、例として日振型2番艦の「大東」や鵜来型1番艦の「鵜来」(対馬の放置ボイスに登場、戦後は掃海艦を経て巡視船「さつま」として1965年まで活動していた。2022年8月実装。)がいる。このような縁があってか、後に2018年冬イベにて実装された大東のホワイトデーのお返しボイスでは、呂500がホワイトデーに貰ったお返しを羨ましがる彼女の様子が見受けられる。
史実
日本本土にたどり着いたU-511は、1943年9月16日をもって帝国海軍に正式に編入され、「呂号第五〇〇潜水艦」と命名された。
呉鎮守府所属となった彼女は早速日本での研究を受け、これを参考に量産された伊200型潜水艦は通商破壊に大いに活躍……できなかったのである。
工業の国ドイツの粋を集めて作られたUボートはあまりにも精巧であり、当時の日本の工作技術の精度では複製ができないと判断されたのである。
さらに航行速度もそう速いわけではなく、建造計画は高速潜水艦である伊201型や波201型の建造に方針転換されたため、彼女の遺伝子を受け継ぐ伊200型の建造は取りやめになってしまった。
ただし完コピこそできなかったものの、その電気溶接技術やブロック工法などの研究データは大いに参考となり、伊201型の建造に役立てられた。
彼女の来日は、決して無駄ではなかったのである。
その後実戦には投入されずに、訓練目標用として使用されることになった。
しかしソ連が参戦した事により1945年8月12日前後にソ連のウラジオストクへの出撃命令が下る。同18日に舞鶴を出港するも繰り返し下された帰港命令に従い帰還。
この出航の際に日の丸の横にドクロマークを描いていた事が元乗組員への取材で明らかになった。
※元乗組員からのその証言を元に描かれたイメージイラスト。
翌年4月30日に若狭湾にて海没処分された。
ちなみにもう1隻の譲受艦であるU1224改め呂501は大西洋上で撃沈され、本土にはたどり着けなかった。
またドイツから正式に譲り渡されたUボートはこの2隻のみだが、他にもドイツ降伏時に日本領内にいた数隻が接収され日本側に編入されている。その内の1隻が「伊504」こと「Luigi Torelli」である(なお、こちらは同型艦ではなくイタリア艦であり、イタリア降伏時にドイツに編入されていた物)。
2018年7月3日、九州工業大学の浦環(うらたまき)特別教授が代表理事を務める一般社団法人「ラ・プロンジェ深海工学会」が2018年6月18日から21日までの4日間、小型底引き漁船を借り切って、音波を発射して海底の地形を計測する「マルチビームソナー」と、遠隔操縦式の無人潜水機「ROV(Remotely Operated Vehicle)」を使って調査を実施、「呂500」「伊121」「呂68」の3隻を若狭湾にある冠島西方で発見したと発表した。3隻とも流線型の船体やブリッジがほぼ原型をとどめているという。
因みに同会は昨年、長崎・五島列島沖に同様に米軍により海没処分された旧日本海軍潜水艦20数隻の正確な沈没地点及び「伊58」の沈没状態を突き止めている。
(一緒に処分された20隻以上の潜水艦の中で唯一伊402のみテレビ番組の特集に合わせた海底調査でいち早く海没地点は判明していた。)
余談だが、この調査の生中継が開始される前日の2018年6月17日には呂500の史実紹介番組「旧日本海軍 潜水艦コレクション ~「呂500」を徹底紹介~」がニコ生で配信され、ナレーションを艦隊これくしょんので本艦をモデルとした擬人化キャラクター呂500を演じた茅野愛衣氏が務めた(さすがに艦隊これくしょんの呂500の演技にはなっていない)。
関連イラストは、うれしい、ですって。Danke、Danke!
提督、関連タグ、見たいですか?わっかりましたー!
U-511(艦隊これくしょん)⇒U-511改(さつき1号)⇒呂500
海防艦娘:日振型・鵜来型以降の海防艦の対潜訓練の標的艦を担当し指導していた。現在実装されている艦の中では大東と鵜来が彼女から基礎術力練成教育を受けている。
伊47(艦隊これくしょん):連合国により日本国内で海没処分された潜水艦。同じ地点で伊58(艦隊これくしょん)も沈んでいる。
ルイージ・トレッリ(艦隊これくしょん)(UIT-25/伊504):同様に紀伊水道に海没処分された。