概要
1985年にアーケードゲームとして発表されて以降、ファミコン用ソフトとして発売される。続編に大魔界村(アーケード・PCエンジン・メガドライブ)、超魔界村(スーパーファミコン)、極魔界村(PSP)が発売されており、『極～』を除いたシリーズはプレイステーションをはじめ、多くの機種でコレクション版として復刻されている。
最大の特徴はゲーム好きをも挫折させる驚異的な難易度。
ゆえに、いわゆる鬼ゲーに分類されることもある。
敵キャラの多彩さや、ステージの判定調整やトラップ類の緻密さもさることながら、豊富な武器やアイテムがありながらも、それぞれに強い個性を持つため、アイテムの個性を充分に把握しないとクリアが難しく、下手に武器を変えるとその時点で死亡フラグというのが当たり前であったりする。そのため、１面からすで一般アクションゲームの中ボス・ラスボス級のステージという恐るべきシビアさを誇る。
システム
典型的な横スクロールアクションゲームで、制限時間内に敵を倒しながらステージを突き進んでいき、ステージの奥で待ち受けるボスキャラを倒し、鍵を取ればクリアとなる。
アイテム
◆宝箱
アイテムが入っている。武器・鎧・マジシャンのいずれかが入っている。
◆武器
敵を攻撃するためのアイテム。
初期は槍(ランス)であり、シリーズによって様々な武器が登場する。
◆鎧
アーサー用の鎧。
初期から装備しており、シリーズが進むにつれてバリエーションも増え、黄金の鎧になると武器に特殊効果が付属されたり、この状態でないと出ない武器などが出現する。
効果は、敵から攻撃を受けても一度だけ回避できる。ただし、一度当たるとバラバラに砕けてしまい、アーサー自身はパンツ一丁(イチゴ柄のトランクス、いわゆる苺パンツ)になってしまう。元に戻るにも、この鎧が必須。さらに、鎧が強化されようとも、一発当たるとやはりパンツ一丁になる。
ファンの間ではもはや名物のひとつ。
ストーリー
ある平和な王国の騎士・アーサーが、魔王にさらわれた恋人であるプリンセスを救うべく魔界へと乗り込むというもの。
某横スクロールアクションゲームからの伝統の筋書きではあるが、ゲーム難易度の高さゆえに、だいたいのプレイヤーがこの設定のことを忘れてしまう…。
登場人物
●アーサー
さらわれた恋人を救うべく、単身魔界へと乗り込む。
●プリンセス
王国の王女様。正式な名前はプリンセス・プリンプリン。アーサーの恋人であり、シリーズごとにアーサーをおびきよせる囮として魔王たちによってさらわれる。なお、公式設定での年齢は19歳。
名物敵キャラ
●ゾンビ
魔界村シリーズで最も最初に出てくるザコ。見た目はフランケンシュタインの怪物っぽい。某ゲームの位置的にはクリボーやノコノコようなものだが、地中から奇襲を仕掛けるうえにほぼ無限増殖するため、慣れないうちは不意打ちを食らって苦戦を強いられる。
●マジシャン
宝箱に入っているいわゆるハズレくじのような存在。
出てきた瞬間にアーサーに対して魔法をかけて来て、これに掛かると一定時間カエルに変えられてしまい、移動以外のほとんどの行動を制限されれしまう。なお、魔界に棲む魔族たちとは種族が違うらしい。
シリーズを通して登場する最強のザコ敵。
真っ赤な体に青い翼、尖った頭部をもち、空中からしつこく攻撃してくる。無視することも可能だが、一定時間を過ぎるとさらに強くなるという特性を持つ、魔界村きっての初見殺し。
ザコ敵でありながらファンも多く、レッドアリーマ―が主役ゲームが開発され、SNK VS. CAPCOM SVC CHAOSでは隠しボスとして登場するという人気ぶりを見せている。
●大魔王アスタロト
第一作でのラスボス。
…なのだが、シリーズが進むにつれて上司たちからこき使われ、ラスボスの前座を務めはじめる…。
髭づら・角・マントという典型的な魔王ファッションで、腹にも顔が存在し、両方の顔から火炎放射を放つ。
この腹の顔が弱点であり、ここに攻撃するとダメージが入る。
関連イラスト
