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戦う顔の編集履歴

2023-05-01 11:53:23 バージョン

戦う顔

たたかうかお

中日・立浪監督「もう戦う顔をしていないんで外した」

概要

NPB、セ・リーグ所属のプロ野球チーム「中日ドラゴンズ」が、生え抜き選手立浪和義に監督を託して再起を図ろうとしたものの、昔ながらの体育会系のノリに選手が委縮した結果、成績が低迷している様から生まれたなんJ語である。


中日ドラゴンズ落合博満監督体制が終わった翌年の2012年以降、クライマックスシリーズ(CS)出場を逃しており(上位3位入りとなるAクラス自体は2020年に果たしているもののこの年はコロナ禍によるシーズン短縮でセ・リーグのCSそのものが中止)、いわゆる暗黒時代に突入している。状況打破のために『ミスタードラゴンズ』の通り名を持つ立浪和義が(コーチ経験の無いまま)監督へ招聘されたが、シーズン中に主力の京田陽太選手が一軍で結果が残せず「もう戦う顔をしていないんで外した」とコメントして即二軍送りとした。その際に発した「戦う顔」という言葉がやきう民・なんJ民の間で広く共有されてネットミームとして定着した。


折しも、東京ヤクルトスワローズ高津臣吾監督が選手のコンディションや個性を尊重した采配で2022年シーズンを優勝したため、比較対象としてより言葉が際立つことになった。


経過

立浪和義監督就任

若手の伸び悩みに課題があった与田剛政権からチームを引き継いだ立浪は、在名局CBCの番組にて「今選手にピリッとしたことないじゃないですか、緊張感が。自分にはそう見えます」と語った。また、春季キャンプではプレー中の笑顔禁止令を出して掟縛りによるチーム作りを敢行した。


ただ、以前より上下関係がパワハラレベルとされたPL学園高校野球部出身であることに加え、同校野球部出身の後輩からは揃って「素晴らしい先輩」とテンプレコメントを残してきた素晴らしい実績があり、懸念の声はシーズン前より野球ファンの界隈でも上がっていた。


京田陽太選手の二軍送り

2022年シーズンがスタートすると4月成績は5分5分で、昨シーズン最下位チームと考えると上々の滑り出しとなった。また、逆転勝ちするゲームも目立ったので、ファンもこのまま調子が上向きになってくれることを願っていた。しかし、5月4日の横浜DeNAベイスターズ戦で敗戦し、打撃不振だった京田陽太選手を立浪監督は「戦う顔をしていない」として即二軍送りとした。その場にいた岡林勇希選手は「背筋が凍った」とコメントしており、ベンチ内が不穏な空気に包まれはじめた。


京田選手は一軍復帰後、円陣の掛け声で「戦う顔をしていなかったら言ってください」と自虐ネタを入れた。


パワ波留

京田騒動以降も打撃力が回復せず、COVID-19感染者も発生したチーム事情から、立浪氏は高橋周平選手のショートコンバートを実行するもはまらなかった。そのため、立浪氏自らが招聘した中村紀洋一軍コーチを二軍へ配置転換、代わりに波留敏夫二軍コーチが一軍にやってきた。


だが、波留コーチは北海道日本ハムファイターズ戦にてビハインドとなった際に「目を覚ませもっとお前ら!」「いつまで甘えてやっとんねん野球!!」「その気でやらんかい、アホゥ!!!」とテレビ放送の音声に入るほどの恫か...喝で選手を鼓舞し、「パワ波留」という新たなネットスラングが誕生した。

球団OB側・選手サイドは「熱い情熱を選手に伝えているだけ。円陣を組んでる選手は怒られてると感じている訳ではない」と擁護の声が多数あったものの、ホームランが元々少なかった中日ドラゴンズはこの配置転換を受けてから余計にホームランが出なくなった。


根尾昂選手起用方針迷走

6月には根尾昂選手の外野手から投手への登録変更があった。大阪桐蔭高校時代より投手・遊撃手・外野手をこなせる器用さはあったものの、プロ入り後はショート一本で勝負しながら結果がともなわかった。そのため、一時は外野手登録へ変更されていたが、再び投手に登録変更する様に方針が定まっていないと賛否両論が沸き起こった。


きつねダンスとカニダンス

規律正しいすぎるチーム状態はセ・パ交流戦でも一目置かれ、対北海道日本ハムファイターズ戦で社会現象となっていたきつねダンスが選手の前で披露されてもベンチに笑顔はなかった。そのアンチテーゼとして、8月7日の横浜DeNAベイスターズ戦の円陣で昇格したばかりの滝野要選手が岐阜県可児市協賛試合であることとからめてカニダンスを披露した。


カニダンスでチームを盛り上げたかった滝野選手は「捨て身の覚悟でやった」と発言したものの戦う顔をしていなかったためか、シーズンオフに戦力外となってしまい社会人チームへの移籍を余儀なくされた。


2022年シーズンオフ

9月にはチームの最下位が確定。球団ワーストのシーズン26度の完封負けを喫し、チーム得点数は414得点でリーグワースト、12球団で唯一一試合平均得点数が3点以下、チームのホームラン数も62本と最少。投手では上向き調子の選手が見られたものの、打撃陣の成績が昨シーズンと大して変わらず散々な結果となった。


血の入れ替えとしてシーズンオフに入ると、長年主力として尽力してきた平田良介選手や代打で重宝されていた三ツ俣大樹選手、カニダンスの滝野要選手など17名の選手に戦力外通告を言い渡した。

コーチ陣も「パワ波留」が話題となった波留コーチが退団となり、波留コーチはその後オリックス・バファローズへ。後任には生え抜きの和田一浩氏が就任した。

また、主力である阿部寿樹選手を東北楽天ゴールデンイーグルスへ、「戦う顔」をしていなかった京田陽太選手を(騒動時の対戦相手だった)横浜DeNAベイスターズへ、それぞれトレードで放出した。

  • 立浪体制で厳しく責められた選手の退団に、新たに「脱浪」なる言葉が生まれている。
  • 京田選手の「戦う顔」エピソードから、ドラゴンズ・ベイスターズ双方で「戦う顔」をネタにする選手もちらほら。京田選手本人にはファンから「バトルフェイス京田」なる愛称が付けられた(本来は「Fighting Face」とするのが文法的には正しいのだが…)。

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