ブランク体
ぶらんくたい
概要
『仮面ライダー龍騎』に登場する仮面ライダー達の「ミラーモンスターと契約する前の姿」。
契約モンスターからパワーを与えられていない為、戦闘力はザコモンスターにすら歯が立たない程低い(それでもスペック上は生身の人間を凌駕する)。
玩具では「ブランクフォーム」という名称が使われた事もあるが、設定名はあくまで「ブランク体」である。また本編では単に「ブランク」とだけ呼称された。
何らかの理由から契約モンスターのアドベントを喪失する、契約モンスターだけが倒されてライダーが生き残るなどのアクシデントが発生するとブランク体に戻ってしまう。何れにせよブランク体になったライダーは格好の的となってしまい、前者の場合、かつての契約モンスターからも襲われる危険性が高まる。
なお、ゾルダはマグナギガが先に脱落しながらもブランク体にはなっていない(ただし、どちらも立て続けにドゥームズデイを受けて退場している)。
ドラゴンナイトブランク体
仮面ライダードラゴンナイトも原作の龍騎とほぼ同様に未契約の状態で登場。
やはり折れてしまう。
なお、figmaで発売された際は「仮面ライダーブランクナイト」という名称になっている。
備考
「ミラーライダー・ブランク体」という共通フォームがないので、違うモンスターと契約しようと、ヘルメットの表情が変化するわけではないようだ。
(が、相手がマグナギガともなればジペット・スレッド(※1)は変わってきそうだ)
ブランク体のカードデッキは契約したミラーモンスターの紋章こそないが、龍騎を見る限り、デッキのカラーリングや四隅に配置されたモールドは契約後と変わらないようだ。
各種設定を見てみると契約完了したライダーのアーマーやカードデッキ、召喚機(※2)には最初に契約したモンスターの意匠が追加されるようであり、これがよく知られた姿とブランク体を分けるポイントのようである。
龍騎/リュウガの場合は「ドラグクラウン」(頭にある龍騎のライダーズクレストと龍の髭。龍騎の場合は作中でもはっきりと追加される過程が語られている)、王蛇の場合は「ベノクラウン」(コブラのメガネ模様。ただし、劇場版ではブランク体になってもがっつり残っていた)、タイガの場合は「ウィスカーシェーブ」(仮面の側面にある髭)、インペラーの場合は「ガゼルホーン」(角)、ベルデの場合は「グーグルシェープ」(額部分の曲線)、オーディンの場合は「ゴルトクレスト」(頭部にある一本線)がそれ。
ちなみにガイの「ガイホーン」(一本角)は『テレビマガジンデラックス12 仮面ライダー龍騎ひみつ超百科』(講談社・2002年・P37)ではメタルゲラスとの契約の証と解説されているが、仮面ライダー図鑑の『仮面ライダーガイ』の項目にはその旨に関する記述がない。
ライアと『妄想戯画』におけるブレードの頭部も比較してみるとライアには辮髪状のライアエンドがあるのに対して、ブレードにはそれらしき部位がない代わりに変身忍者嵐に似た意匠が確認できる。
このことから、デッキによって予め決められた素体にモンスターの要素が追加されていくタイプのスーツという線もありうるが、詳しいことは劇中でもわかっていない。
なお、『仮面ライダーディケイド』における龍騎の世界の仮面ライダーアビスは契約モンスター「アビソドン」が倒されてもブランク体にならなかった。
脚注
(※1)体の各所にある円形の部位。契約モンスターにライダーの意思を伝える役割を持ち、同時に武器などをセットするジョイントとしても機能。
(※2)龍騎の場合はライドバイザーがドラグバイザーに変形。ただし「ガントレット型」というベース自体は変わっていない。