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50000形の編集履歴

2023-05-07 08:10:27 バージョン

50000形

ごまんがた

鉄道車両の形式のひとつ。ここでは小田急電鉄の特急型電車(ロマンスカー)について紹介。

国鉄貨車にコキ50000形(⇒コキ50000の記事を参照)などの例があるが、旅客用では小田急電鉄の例しかない。


概要

2005年3月19日デビュー。

それまでの最新形式であった30000形「EXE」ではそれまでの「ロマンスカー」のかつてのイメージに合わなかったため、「箱根の魅力向上と活性化」&「小田急ロマンスカーブランドの復権」を目的として登場した。"Vault Super Express"、略して「VSE」の愛称を持つ。Vaultとは、かまぼこ形の天井のことで、どことなく国鉄20系客車のような屋根が特長。

シルキーホワイトをベースにした白い車体に、ロマンスカー伝統のオレンジバーミリオンの帯を窓下に入れた。

特徴的なヘッドライトの位置から、どことなく出っ歯に見える。明石家さんまと微妙に似ている。

デザイナーの岡部憲明は、直線やエッジを多用した男性的なデザイン(後に登場するGSEは女性的)な車両とコメントしている。

2006年に鉄道友の会からブルーリボン賞受賞。

Remake Odakyu 50000VSE小田急ロマンスカー@新宿駅


ちなみに、豊川駅(日本車輌)からの甲種輸送は白いシートで車体の大部分を隠して輸送された。


当形式はバリアフリー非対応の10000形HiSE」置き換えも兼ねて10連接の編成が2編成製造された。置き換えられた10000形2編成は編成短縮を行って長野電鉄へ移籍した(⇒ゆけむりの記事を参照)。

10000形HiSE以来の連接構造と前面展望席を採用する一方、1車両の長さを増やして11連接から10連接に変更された。空気バネによる車体傾斜方式も小田急初採用。


車内

  • 1号車と10号車には展望席が設置されている。
  • 3号車と8号車にはトイレとカウンタースペースが用意されており、その内、3号車には個室まで用意されている。
  • 車椅子対応出入口は8号車のみに設置されている。
  • それ以外の車両は座席のみの構成となっている。

運用

「箱根観光特急」として明確な差別化を図るため、車両運用は箱根特急に特化したものとした。「スーパーはこね」「はこね」メインで50000形限定の運用が組まれ、基本的に「ホームウェイ」「えのしま」等には使用されなかった。乗務員も、VSE専用の試験に合格した者のみで構成され、他列車とは一線を置くまさにフラッグシップであった。

2018熱に、70000形GSE」がデビューしてからは「前面展望席付き車両」で共通運用が組まれ、「ホームウェイ」「さがみ」にも使用されるようになり、江ノ島線でも定期的に運行されるようになった。


退役

2022年3月12日のダイヤ改正(※小田急ではダイヤ変更と案内)では、社会情勢の変化などを鑑みて「はこね」運用を削減することになり、この結果特急車両に余剰が発生。検討の結果、VSE2編成を定期運用から外すことになった。それ以降は当分の間臨時列車として使用し、2023年秋に退役予定。

2022年からはさよならラッピングも車体に施された。

THANKS VSEありがとう!VSE


VSEが引退車両に選ばれた理由だが、30000形「EXE」は鋼製車体で改修工事が比較的簡単であったのに対し、50000形「VSE」はそもそも改修工事に難があるダブルスキン構造のアルミ車体であったため、早期の退役となった。



2022年3月11日、ホームウェイ87号(片瀬江ノ島行き)の運行をもって、定期運用を終了した。

なお、各駅や沿線では、駅員らが駅にさよなら装飾を施したり、鉄道ファンらと一緒に手を振って見送るなどの小規模ながらのVSEに感謝を伝える企画が行われた。


引退記念サイト


定期運行終了後

2022年

3月26日:新入生を対象にした特別臨時

4月16日:親子を対象にしたツアー

2023年

2月25日:鉄道系YouTuberとのコラボツアー(がみ・ひろき・かんの・西園寺・ZAKI・たなか

関連項目

小田急電鉄 特急 VSE ロマンスカー 連接車

4000形 60000形 70000形

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