たかじんのそこまで言って委員会
たかじんのそこまでいっていいんかい
概要
読売テレビを筆頭に多数の日本テレビ系列局とTBS系列局2局で放送されている討論番組風のバラエティ番組。浪速の視聴率男ことやしきたかじんの冠番組でもある。
通称は「そこまで言って委員会」。キャッチフレーズは「オレが黙っとってどうすんねん。」
たかじん自身は最高顧問の三宅久之が亡くなったら番組を終了と公言していたが、三宅最高顧問の死去後も番組は続き、たかじん本人が死去した後もタイトルはそのままに番組は続いてたが、2015年4月からは『そこまで言って委員会NP』とタイトル変更され、やしきたかじんの名前がタイトルから消滅した。
NPは「No Problem(問題無い)」の簡略。
実はこの番組スポンサーが全くついていない。そのため番組中で流れるCMは全てパーティシペーションで、局によってはJARO、BPO、AC、番宣だけで対応するところもある。
このためスポンサーの意向に左右されにくく、自由(すぎる)番組作りがされている。
これらは表面上バラエティ番組の体裁を整えながら極右思想を蔓延させる為のよみうりテレビ及び極右関係者の方針でもある。
放送地域
局名 | 放送対象地域 | ネット開始日 | 系列 |
---|---|---|---|
読売テレビ | 大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・和歌山 | 2003年7月13日 | 日本テレビ系列 |
札幌テレビ | 北海道 | 2006年4月2日 | 日本テレビ系列 |
ミヤギテレビ | 宮城県 | 2006年4月9日 | 日本テレビ系列 |
秋田放送 | 秋田県 | 2008年10月12日 | 日本テレビ系列 |
山梨放送 | 山梨県 | 2007年4月1日 | 日本テレビ系列 |
テレビ新潟 | 新潟県 | 2005年10月2日 | 日本テレビ系列 |
テレビ信州 | 長野県 | 2007年4月8日 | 日本テレビ系列 |
静岡第一テレビ | 静岡県 | 2008年10月12日 | 日本テレビ系列 |
北日本放送 | 富山県 | 2006年4月2日 | 日本テレビ系列 |
テレビ金沢 | 石川県 | 2007年10月7日 | 日本テレビ系列 |
中京テレビ | 愛知・岐阜・三重 | 2005年4月17日 | 日本テレビ系列 |
日本海テレビ | 鳥取・島根 | 2006年5月21日 | 日本テレビ系列 |
広島テレビ | 広島県 | 2004年10月3日 | 日本テレビ系列 |
山口放送 | 山口県 | 2006年4月2日 | 日本テレビ系列 |
四国放送 | 徳島県 | 2009年4月5日 | 日本テレビ系列 |
西日本放送 | 香川・岡山 | 2005年10月2日 | 日本テレビ系列 |
南海放送 | 愛媛県 | 2005年4月3日 | 日本テレビ系列 |
高知放送 | 高知県 | 2005年10月9日 | 日本テレビ系列 |
福岡放送 | 福岡県 | 2004年10月3日 | 日本テレビ系列 |
長崎国際テレビ | 長崎県 | 2005年4月3日 | 日本テレビ系列 |
くまもと県民テレビ | 熊本県 | 2004年10月3日 | 日本テレビ系列 |
鹿児島讀賣テレビ | 鹿児島県 | 2003年10月5日 | 日本テレビ系列 |
大分放送 | 大分県 | 2007年10月7日 | TBS系列 |
宮崎放送 | 宮崎県 | 2007年4月1日 | TBS系列 |
番組傾向
テレビ業界では中道より左が報道の通説の中、右よりの報道系バラエティ番組である。
南京大虐殺、従軍慰安婦、部落差別などテレビ業界で議論を避ける題材を取り扱ってきた。
東京では発言に対して規制が厳しいから、大阪でしか出来ないタブー無き討論という題目であったが、実際は極右・男尊女卑・若者叩き的な傾向が非常に強い番組で、関東で仕事が無かったキワモノ的保守派、極右傾向の右翼的人士が発言が自由奔放(というよりは無秩序、無責任)に好き勝手吠える(誹謗中傷、差別、セクハラ発言など)事が出来る番組として仕立てられており(討論には保守派以外もたびたび出演していたが、フェミニスト代表として田嶋陽子などはバッシング対象、言わばサンドバッグ要員と化していた)、それが中高年男性を中心とした右派・保守層に爆発的な人気を得ることになり、自ら右翼番組と称する有様であった。
この番組と同じ発言をしたら関東では番組を降板させられた、謝罪させられたといわれるくらいに危険な発言が多く、大阪じゃないと意味が無い、こういう発言をする為にわざわざ大阪に来ているとのたまう出演者も多かった。
人気自体はかなりあったのか、東京でもネットしないかとの打診はあったが、たかじんの方針によって断られている。
しかし、この傾向は人気がでて長期化すると同時に歯止めのきかない過激化、品位、ひいては番組の品質そのものの低下を招くことになった。
そしてこういった「品のなさ」「過激さ」は三宅最高顧問の死去、たかじん一時降板以降さらに酷くなり、保守・右派以外の論客の出演も減り、竹田恒泰や津川雅彦などの暴走に歯止めをかける者がいなくなり、竹田の発言がBPOから問題視されたりしている。
実際に、たかじんは生前「三宅さんがいないと成立しない番組」「三宅さんが降板したら番組は終了させる」と述べていたり、三宅も生前は番組の極右傾化に対して苦言を呈していたが、三宅の危惧が現実のものとなってしまった。三宅の代わりに出番が多くなった津川雅彦の振る舞いは番組ファンですら「三宅さんの代わりができるわけない」「ご意見番気どりするな」と批判する者が多かった。
たかじん一時復帰時、津川と田嶋のやり取りは討論と言うよりは罵り合いになっており、たかじんは何もできない有様だった。
そしてたかじん死去後、幾月経った後に現在のタイトル『そこまで言って委員会NP』に改題。
現在では保守極右傾向はより激しくなり、討論相手(というよりはサンドバッグ要員)であるリベラルや左派と目される論客が出演を拒否する事が多くなり、わざわざ『左翼くん(ひだりつばさくん)』というキャラクターを作って左派の代弁者として仕立て上げるような有様である。