ポーズ画面での説明
(太字部分は赤文字)
Wii版
クラウンのもつむげんの力に
しはいされた、かなしきすがた…
もはやかれがクラウンそのもの。
ぞうおとしゅうねんにとらわれた
マホロアのたましいを、ときはなて!
Wiiデラックス版
限界をこえた戦いによって
あふれ続ける無限のチカラに支配された
悲しき姿…かつてクラウンを手にしてきた、
覇王たちの憎悪と執念にとらわれた、
マホロアの魂をいま…解きはなて!
概要
『星のカービィWii』及び『星のカービィWiiデラックス』のメインモードクリア後にプレイ可能になるエクストラモードにおけるラスボス。見た目は(後述するように細部に違いはあれど)ノーマルモードにおけるマホロア・第二形態の色違いだが、こちらは「EX」の表記が使われないという意味でも事実上元の第二形態版のマホロアとは根本から異なる存在。
また、「真・格闘王への道」でも最後に戦うボスとして登場する為、『Wii』における事実上のラスボスと言える。
戦闘BGMはCROWNED。
マスタークラウンの持つ無限の力に飲み込まれたマホロアの果ての姿。ドラゴンのような翼に自我を持つかのように動く口の中の眼球など、第一形態と比べると元の面影は一切残っておらず、ポーズ画面での説明通りマホロア自身の意思も憎悪と執念以外存在しておらず、彼自身がクラウンそのものと化している。
Wiiデラックスではスペシャルページの記述が変わり、かつてマスタークラウンを手にしてきた覇王たちの憎悪と執念に囚われた姿という設定になっており、マホロア自身がクラウンと化したという記述が無くなっている。
使用技
(新技には★マークがついている)
マホロアEX同様、過去作品に登場したラスボスが使用した技を多く使っており、その攻撃は歴代作品のプレイヤーならニヤリとさせられるようなものが多いが、おそらく初見では歴戦のプレイヤーでも笑っている暇などないだろう。
- 魔力球
複数のエネルギー弾を同時に飛ばす攻撃。メインモードの時に比べ魔球の数と速度が増加し、三連続で使用するようにもなっている。
- コーリングショット
雑魚敵をお手玉のように飛ばす攻撃。開幕直後は第一形態で使ったコピー能力を持つ敵を必ず出すため、スーパー能力前に保持していた能力を取り戻すことができるが、地上から降り立った途端すぐに消滅するため、とるのが難しい。Wiiデラックスでは攻撃速度が早くなっている。
- キルニードルワープ
ドロシアソーサレスの「キルニードル」に酷似した技。
歪めた空間から刺を出して攻撃する。エフェクトが茨のような禍々しいものとなり、三連続で射出するパターンが追加。奇数回目は三連続、偶数回目は単発で使用する。
- ワープホールアタック
ドロシアソウルの「デッドリーサン」に酷似した技。
異空間ゲートを開いての突進。Wiiデラックスでは移動スピードが早くなっている。
画面奥で5種類の幾何学模様をランダムで描き、その形通りに描いた衝撃波が襲い掛かってくる。
ある種の初見殺しの技であり、リバースワールド使用時にはさらによけづらくなる。
- マホロア砲
画面半分に達しようかという程の極太ビームで、色がより黒く範囲も広くなっている。多段ヒットするため、まともに食らえば大ダメージ必至の大技。
さらに魔方陣を経由してワープするタイプも存在し、メインモードからパターンも大きく変更されている。
- ブラックホール
マルク・マルクソウルの「ブラックホール」を原点とする、ラスボス恒例の技。
画面中央に巨大なブラックホールを出現させカービィを吸い込む。マホロア砲と並ぶ大技で、ストーンの石ころへんしんやリーフのかくれリーフといった無敵状態を無視して一呑みにしてしまう。更に、直撃すれば問答無用でコピー能力を強制解除され、且つ即座に能力星が消滅する為、残り体力次第では詰みになりかねない。画面端に向かって逃げ続けるしか回避の手段はない。繰り出す直前に魔法陣を描く時点でカービィが画面中央へ吸い寄せられる挙動を示す。
周りの背景がゆがむほど(Wiiのみ)吸引力が高くなっており、戦闘開始時にスーパー能力を持っていると、解除したうえで必ず初手で使ってくる。
- リバースワールド★
ダークマインドの「リバースワールド」に酷似した技。
画面が上下反転する。鏡の大迷宮で数多のプレイヤーを葬ったこの技の再来には、同じくこの技を使うスフィアローパーEX(銀)共々、多くのプレイヤーに衝撃を与えたことだろう。
左右も反転する本家とは異なり、マホロアソウルの使うリバースワールドは上下のみ反転する(右を入力すればカービィがプレイヤーから見て右に動く)。また、リバースワールド発動中は厄介な大技を使用しなくなる点が本家と異なる。ちなみにWiiデラックスでは切り替わるのが早くなっている。
スーパー能力
今作で初登場したカービィのスーパー能力。しかしマホロアは明らかにそれと思しき攻撃を放ってくる。
オマージュしたのか、それともマホロアこそがオリジナルなのかは不明だが、画面全体に及ぶガード削りは恐怖の一言。
(なお、この「カービィの能力を使う」という点は「ミラクルマターを参照しているのではないか」と言う説が一部のファンの間で流れている事を記しておく。)
メインモード時には使ってこなかった2つのスーパー能力を魔合体させた、新たなる大技。氷でできたギガトンハンマーを召喚し、画面中央に叩きつける。
衝撃で落ちてくる巨大な氷柱が躱しにくい上に、床一面が少しの間氷のトゲで覆われるため、空中での回避を強制される。トゲが消えた後、床の凍結は一定時間継続する。
床の凍結と巨大な氷柱がスノーボウルの要素だが、その変容振りは激しく、もはや原形を残していないと言っても過言ではない。
- ウルトラソード
- 対応能力:ウルトラソード
二本の大剣を振り回す攻撃。ウルトラソードが宝剣ギャラクシアの形になっている。
ノーマル時は端が完全安置だったのを克服しているほか、最後にダメ押しで両方振り下ろす。しかも前述の通りギガトンスノーハンマーによって床が凍っているので、非常に動きにくい。
最後の一発は画面隅とマホロアソウルの頭上が安全地帯。
- ドラゴストーム
- 対応能力:ドラゴストーム
炎の竜を振り回す攻撃。色が水色になっており縦から出現するようになる。
攻撃速度が上昇しているもののノーマルに比べて攻撃範囲が狭くなっているので、これに関しては弱体化したとも言われている。ただし、画面奥のマホロアの狙いと発生場所が必ずしも一致しないため、むしろマルチプレイ殺しと言える。
- ミラクルビーム
- 対応能力:ミラクルビーム
自ら巨大な電撃球となり、画面全体を暴れまわり、最後に奥から突撃する攻撃。
マホロアソウル自身に加え巨大な電撃弾がもう一つ出現し二つ同時に画面内を暴れまわる。
評価
多彩でほとんどの攻撃が高威力でスキのない性能を持っていることから、マホロア自身の動機も含めて「史上最強最悪のラスボス」という見方がされている。
また、マルクを始めとした歴代のラスボスの技を多く使用していることから、ローアEX~マホロアソウルまでのボス戦の流れを「歴代ボスの集大成」として見る向きもある。
一方で、ポーズ画面の説明やカービィと本当は友達になりたかったという本心もある(実際『星のカービィ20周年スペシャルコレクション』ではテーマパークを作りカービィと遊んでいたり、『スターアライズ』で追加のドリームフレンズとして選ばれている)ことから、哀しき悪役と捉えることもできるだろう。
また、近年では史上最強最悪のラスボスの座も後の星の夢.SoulOSに譲ったような見方になってきている。
一応こちらは4連戦な上にカービィシリーズの中でも類を見ないシューティングがあるが...。
ダークマター族との関係
球体であることや、「口の中に一つ目」という姿が0²を彷彿とさせる。また、カービィのようにスーパー能力を使うことができる彼だが、これもコピー能力を使えるグーイを彷彿とさせる。
このように、外見や能力からダークマター族との関係が窺えるのだが、以下の画像のようにマホロアの本来の姿からはダークマター族との類似は一見見受けられないことから、マスタークラウン自体がダークマター族と何らかの関係を持っているという可能性がある。
スターアライズではダークマター族の卵のような存在である破神エンデ・ニルがクラウンの力を利用しており、また彼らの主となったハイネスらを始めとする一族(恐らくハルカンドラ人の末裔あるいは製作に関わったハルカンドラ人も存在する?)エンデ・ニルと同族である暗黒の物質を崇めていたことから、ダークマターあるいはニル族の力が製作に影響した可能性は高い。
所持者が悪心に苛まれた場合、負のエネルギーでマスタークラウンは暗黒物質化し、やがてはクラウンに飲み込まれてしまうのかもしれない。
しかし、クラウンの力に飲み込まれた守護神アナザーランディアには目が出現していない上、カービィに準ずるような力も使用せず、あくまでランディア自身の技の強化版のみを使っている。
クラウンそのものには所持者の能力を引き出させる力しかないのかもしれない。となるとマホロアがなんらかの素質を持っていた可能性も存在すると思われるが…
ただし、以上はあくまでも考察であり、公式からは明言されていないことをここに明記させていただく。公式からの発表がなければあくまでも考察の範囲を出ないのである。
小説版ではカービィは「口の中にある大きな目はマホロアのものじゃない」と感じ取っており、メタナイトはランディアが闇に侵されていなかったことから、クラウンを「持ち主によって善にも悪にも染まる存在」ではないかと考察しておりニルのそれに通ずるものがある。
そして、Wiiデラックスにてマスタークラウンについてとんでもない真相が明かされることとなった(リンク先のネタバレ項目参照。未プレイの方は閲覧注意)。
余談
誤解されがちであるが、ノーマルモードのラスボス及び「格闘王への道」の最後に登場するボス「マホロア第二形態」もマホロアがマスタークラウンで変化したものだが、あちらは厳密にはマホロアソウルではない。
たまに混同している人もいるので、要注意。
主な変更点として、攻撃の強化のほかに以下の特徴がみられる。
- 体の色が暗い緑である
- マスタークラウンが銀色になり、装飾も禍々しい
- 声が若干高くなっている
- 口の中の目玉が最初から現れ、技の使用時には自我を持つかのように動く。(ノーマルモード時はスーパー能力使用時にのみ現れる)
断末魔
グラフィックや一部の攻撃方法の他、倒した時の断末魔もノーマルから変更されている。
ノーマルでは低く絶叫しているだけなのに対し、マホロアソウルは
「カァビィィィ゙ィィィィィィ……」と叫んでいるように聞こえる。
最後にカービィの名を叫んだのは、マスタークラウンか、はたまたマホロアか…(Wiiデラックス版の描写から推測するに後者である可能性が高い)。
カービィを裏切ったとはいえこの最後の演出にどこか切なく感じた人は多いのではないだろうか。
なお、キャラクター大図鑑によると「クラウンを破壊する事で(マホロアを)救える」との事である。
Wiiデラックスにて追加された新要素「マホロアエピローグ」は、冒頭の回想をよく見ればわかる通り、エクストラモードでマホロアソウルを撃破した後のストーリーである(もしくは小説版のようにストーリーモードをベースに最後の相手がマホロアソウルだった時間軸か)。
スペシャルページから「クラウンそのもの」という記述が無くなったのも、マホロアが生還する可能性を強調するためであると思われる。
関連イラスト
関連タグ
エクストラモードと真・格闘王への道(『Wii』原作)のマホロアソウルの力は、マホロアとしての意識が残っていた時の力。
マスタークラウンの支配がより進んだ時、真なる恐怖が訪れる。