慣れ合うために……来たわけじゃねぇ─────
プロフィール
概要
『アイドルマスターシャイニーカラーズ』に登場するアイドルの1人。『シャニマス』登場アイドルとしては初のソロアイドル。有栖川夏葉・桑山千雪・緋田美琴と同じ成人済アイドルの1人でもある。英字表記は「Luca Ikaruga」。
2021年3月21日開催の「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 2ndLIVE STEP INTO THE SUNSET SKY」2日目に情報が解禁されたものの、この時点ではビジュアルなどは伏せられていた。翌22日に、同時に情報が解禁されたSHHisが公式サイトに掲載されたのと同時に、公式サイトにビジュアルなどの情報が掲載された。
『シャニマス』初の「非283プロ所属アイドル」にして、「ライバルポジション」に立つアイドルであり、公式サイトでのユニットは当初「その他」に分類されていた。
人物
話題沸騰中のソロアイドル。
悩める現代女子たちの「カミサマ」として一部でカルト的な人気を集めている。
ある理由から283プロを敵視している。これは283の社長である天井努とも面識があり、その上で天井を嫌っているため。(後述)
威圧的なファッションを身にまとっており、言葉遣いも乱暴でヤンキー少女のような態度が目立つが、これは283プロ絡みのシーンに限らず自身のマネージャーの前でも変わらない。ただし、本人は意識的に悪ぶっているつもりはない。臍にピアスをつけている。
仕事先で美琴と共と一緒に挨拶に回るプロデューサーと廊下で対面。この時の会話で美琴とルカが名前で呼び合うような関係である事を知る。
そして美琴の移籍先が283プロと知ったルカは、怒りの感情を2人の前で隠そうともしなかった。
帰りの車内で関係を問われ言葉を濁した美琴だが、W.I.N.G.準決勝前のレッスンの休憩中の会話で前所属事務所ではルカとユニットを組んでいた事が判明。美琴は「あの子は今、カミサマって呼ばれてるくらいカルト的な人気がある」と説明するとプロデューサーは「知ってるよ…」と答えた事から、アイドルとしての知名度は低くはない模様。
現在では情緒不安定で何かと攻撃的な態度をとりがちで、立場が上の人物であろうと不満があれば平気で食って掛かっていく。
後述する美琴とのコンビの破綻のトラウマや天井社長との因縁もあってか、『嘘やおためごかしを言う人間』『横取りしたり、奪おうとする人間』に対しては極めて強烈な嫌悪感と敵愾心をむき出しにする。
反面、その態度とは裏腹に、内面は非常に脆く繊細な心の持ち主。激しい攻撃性は捨てられること・奪われることへの恐怖の裏返しであり、防衛反応でもある(ルカのマネージャー曰く、「あの子はそうしていないと、自分を支えていられない」)。
特に現在の美琴のパートナーである七草にちかについては、「私から美琴を奪った奴」と見なして苛烈なまでの敵意を向けており、SHHisが人気を得ていくほど彼女の心はますます苛まれていく。
元来はこのようではなく、気性の激しさと言葉遣いの荒さは元々のようではあるものの、かつて美琴と組んで活動していた頃は、明るくよく笑い、アイドル活動にも積極的で、パートナーの美琴に対しても無邪気な表情を見せていた。
なお、今でも一生懸命努力している人間には優しい眼差しを向ける一面があり、事務所の後輩の練習生達に対する態度は穏やかで、そんなルカを慕う練習生もまた多い様子。
シナリオイベント『線たちの12月』(2022.12.9-)では、ちょっとしたすれ違いから互いの素性を知らないまま風野灯織と知り合い、意気投合。
無意識に灯織に美琴の面影を重ねてしまっていたとはいえ、彼女の正直さとひたむきさを気に入り、ダンスのレッスン課題に苦戦していた彼女のためにアドバイスしてやり、レッスンをコーチする約束を快く引き受けるなど、本質的には真面目で面倒見の良い姉御肌な性格であることが窺える。
美琴やにちか、天井社長との確執も、この潔癖なまでに嘘やインチキを嫌い、「間違ったこと」を許せない生真面目さ、ともすれば強い「正義感」が一つの要因であることが示唆されている。
スナックのママをしている母親がいる。ちなみに母親の事は母さんでもお母さんでもなく幽谷霧子や大崎姉妹同様「ママ」呼びである。親子仲は良好でルカは母が作るナポリタンが好物。母の前ではとても朗らかな表情となる。
ルカにとって母は「お姫様」とのことで、「かつてママが奪われたものを全部取り戻す」ことがルカがアイドルとなった切っ掛けの模様。
美琴への依存?
美琴とコンビを組んでいた頃は「素晴らしいステージパフォーマンスで皆を魅了するアイドルになりたい」という美琴の理想に共感(というよりにちかのような心酔レベル)し、二人三脚で精進して揃ってのデビューを果たすなど、順風満帆のように思われた。
ところが、2人はやがてある問題にぶち当たってしまう。ルカが美琴のパフォーマンス能力についていけなくなってしまったのだ。
一応フォローすると、ルカの能力は決して低いものではない。それは灯織の悩んでいたダンスの問題点をひと目見て的確に指摘し、その場で解決方法を実演してみせたところからも窺え、むしろ高いレベルにあることがわかるのだが、それと比しても美琴の歌唱力、ダンスパフォーマンスはあまりにも突出し過ぎていたのである。
そこで事務所は苦肉の策として、ルカのキャラクターを前面に押し出して売り出すという方針へ舵を切る。これが功を奏し、アイドルとして独特な世界観を持つルカはバラエティ等で引っ張りだことなり、カルト的な人気を獲得して一躍スターダムにのし上がっていった。だが、今度はキャラクターの弱い美琴がルカの陰に埋もれていくようになってしまった。
美琴は「このままではルカの引き立て役でアイドル生命が終わってしまい、自分が本当になりたいアイドルにはなれない」と考え、苦悩の末ユニットを解消して10年近くも所属していた事務所を退所し、移籍する選択をする。だが、この一件によりルカは「美琴に見捨てられた」と思い込み、重いトラウマを抱え込んでしまう。
しかも美琴が移籍先の事務所として選んだのは、よりによって自らが憎悪する天井社長の283プロであり、ルカにとってはまさに連続で地雷を踏んでしまうような事態であった。
ただ、それでも美琴には今でも相当に未練があるようで、SHHis初のシナリオイベント『OO-ct. ──ノー・カラット』(2021.6.30-)では芸能雑誌のSHHisの特集記事を読んで
「──────っ……。────────ぁ……………………。病んだ」
また、解散時の回想では「────違うんだよ、美琴……違うの、違う……っ、私は美琴と一緒に──────!」と泣き叫びながら引き留める場面があった。
ソロになってからのルカはSNSでも度々病み投稿をしており、「美琴…美琴…」とうわ言をつぶやきながら自室に引きこもって出てこなくなることも多い。その際はアイドルとしての活動も事実上の休止状態となり、事務所は後始末に追われる。
このときはマネージャーからの連絡も無視しており、彼女を心配させている。
また、ルカのSNSの病み投稿に対する反応を見ても、ルカのファンもメンヘラ気味なのが多いのが分かる。
シナリオイベント『セヴン#ス』(2023.2.28-)では精神的ストレスからか、かなり酒癖が悪いのが判明している。八雲なみのリサイタルギグでにちかが突然のスランプで急遽欠場することになった際は「あいつ欠場だってよ!」と酔いながら大喜びしていた。しかしその後にマネージャーから「美琴のデュエット相手の代役にはルカを推薦しようと思っている」と聞かされると満面の笑顔で「勿論受ける!」と即答していた。
異質なライバルアイドル
ルカは歴代アイマスシリーズ(コミックスなどのスピンオフ作品は除く)で初めての961プロ所属ではないライバルアイドルである。
そもそも従来のライバルアイドルは、765プロに対して異常な執着心を持つ黒井社長が765プロのアイドルを打ち負かすために送った刺客という立ち位置のため、ライバルアイドル本人は765プロに敵対意識を持っていないか、持っていたとしても黒井社長のデマに騙されているだけであった。そのため765プロと関係のない作品には961プロ自体が登場せず、当然ライバルアイドルも登場しなかった。
ルカが283プロに対して敵対的なのはあくまで個人的理由によるもので、所属事務所はむしろ283とは良好な関係であり(天井社長が業界の有名人なのが大きいが)、961プロのライバルアイドルとは立場が全く異なっている。ゲームシステム上もシナリオ演出で283プロへの敵対心がわかる程度で、オーディションやフェスで対決することはなく、従来のライバルアイドルとは異質の存在であると言える。
ルカの母とは
SHHisとルカのシナリオストーリーでは、前述のルカの母親が登場するシーンが多い。
ルカの母親は上記の通り現在はスナックのママだが、かつてアイドルとして活動していたこと、そしてそのときのプロデューサーが現在の283プロの天井社長であったことがシナリオイベント『モノラル・ダイアローグス』(2022.4.30-)で示唆されていた。
そして『セヴン#ス』ではプロデューサーが八雲なみの過去を聞こうとレコード会社の重役相手に接待飲み会を開いた際、ルカの母が天井社長のプロデューサー時代の黒歴史として度々語られてきたなみ本人であることが明かされた。このことにより、ルカが283プロに敵対的な態度を取っている理由もついに判明することになる。
ちなみに母親の「八雲」姓であるのに対して自身は「斑鳩」姓となっているが、なぜ別姓になっているかは2023年時点では不明である(斑鳩は芸名かも知れない)。
283プロへの移籍
2023年3月19日、突然同年4月をもってルカが283プロへ移籍することが発表された。
公式サイトでのユニット名は即日で「その他」から「斑鳩ルカ」に変更されており、今後ルカは283プロ初のソロアイドルとして再スタートすることになる。他の25人も個人でソロシングルは出しているがあくまでユニット所属であり、最初からソロなのはルカが初めてとなる。
283プロ26人目のアイドルとして共通衣装「ビヨンドザブルースカイ」を着用した姿も公開された。
なお、『セヴン#ス』公開時点ではルカの移籍は発表されていなかったが、すでにそのラストでプロデューサーが天井社長になにやら意味深な相談を持ち掛けるシーンや、ルカのマネージャーがルカに「会社のこと」を相談しようとしたり、「辞められないよ……このまま……」などとつぶやいているシーンが描かれており、ルカの立場が大きく変わる可能性について遠回しに示唆されていた。
さらに2023年3月21日からは、毎日1話ずつルカの283プロへの移籍までのより具体的な顛末を描いた『ジ・エピソード』というシナリオの公開が始まった。
カード一覧
全4種(2023年6月9日時点)
プロデュースアイドル
レアリティ | カード名 | 初登場 |
---|---|---|
R | 白いツバサ | キャンペーン配布(2023年4月1日) |
SSR | broken shout | Wild Eyes in Chains ルカガシャ(2023年4月12日) |
サポートアイドル
レアリティ | カード名 | 初登場 |
---|---|---|
R | 283プロのヒナ | キャンペーン配布(2023年4月1日) |
SSR | Splinter | ジュエリーたちの短夜 夏葉・ルカガシャ(2023年6月9日) |
動画
イラスト
Shhisや灯織との絡みから、「にちルカ」「みこルカ」「ひおルカ」タグが付けられたイラストも多い。
楽曲
神様は死んだ、って
当該記事参照。現状ではCDでの音源化はされていない。
ルカに関する小ネタ
シャニマス流行語大賞ノミネート
ルカはその歯に衣着せぬ言動がNPCだった頃からすでに話題になっており、中でも『モノラル・ダイアローグス』第6話の「まずいね、このナポリタン……最悪な味がする」という、飲食店の中での発言としてあまりにもストレートなセリフはシャニマス流行語大賞2022にノミネートされている。もちろんこの発言は字面通りの意味ではなく、「テーブルの向かいに座っている、自身の母親の人生をめちゃくちゃにした天井努という男のせいで気分が最悪だ」という意味なのだが、ここだけを抜き取るとあまりにもあんまりな発言のためか、他の数々のネタ発言や珍問答に並んでノミネートされてしまった。
もっとも、最終的にこの発言は大賞に選ばれなかった。
サイン
283プロ移籍に伴い初公開となったルカのサインは、当初は名前の「ル」と「カ」が続け字になっていたが、それからわずか5日で修正が入り、「ル」と「カ」を若干離したデザインに変更される一幕があった。(その為、アイドルの中で唯一サインのデザインに変更があったキャラとなっている)
これについて運営は「斑鳩ルカの紹介ページについて一部変更を行いました」とだけ告知し具体的な言及を避けたが、当初の続け字になっていた「ルカ」の文字がナチズムを連想させる意匠(ヴォルフスアンゲル)に見えるという指摘があり、さすがに危ないので変更されたと考えられている。
283プロのアイドルと家族の名前関係
前述した事務所の親戚や関連アイドルメンバーとの関係を踏まえると、実はこのキャラクターにはオマージュのメッセージが隠されている(ルカの意味と六(ろく)の発音に近い単語。厳密に言うと元ネタを使うのは別アイドル系TVアニメ作品「アイカツフレンズ!」第43話以来3回目です)。
関連タグ
THEiDOLM@STER アイドルマスターシャイニーカラーズ
関連キャラクター
日高愛 眉見鋭心:アイマスシリーズの二世アイドル。特に愛の母親の日高舞に関してはなみと重なる部分が非常に多い。
葉月恋:ラブライブ!スーパースター!!に登場する二世スクールアイドル。ルカと同じく、母親絡みで主人公達を敵視し立ちはだかった存在だったものの紆余曲折の末Liella!に加盟した。なお、葉月花の活動時期は逆算すると八雲なみと同時期である可能性が高い。
ライバルの系譜
星井美希 我那覇響 四条貴音 | アイドルマスターSP |
---|---|
天ヶ瀬冬馬 伊集院北斗 御手洗翔太 | アイドルマスター2 |
玲音 | アイドルマスターワンフォーオール |
詩花 | アイドルマスターステラステージ |
亜夜 | アイドルマスタースターリットシーズン |
外部リンク
個別
※所属ユニットが「その他」表記だった頃の紹介ページも残っている。
pixivision
悩める「カミサマ」。「斑鳩ルカ」とは?ファンアートもご紹介!(2023.03.22投稿)