世界を変えたければ、自ら境界を越えろ
概要
『すばらしきこのせかい It's a Wonderful World』(英語版『The World Ends With You』)とは、2007年7月27日にスクウェア・エニックスより発売された、ニンテンドーDS専用ソフトである。
シブヤ系アクションRPG、通称「すばせか」。ひらがな表記の文字列そのものは同社の商標である。
DSの機能をフルに活用したゲーム性や、歌入りのBGMが話題を呼んだ。
メインキャラクターデザインは、『キングダムハーツ』などを手掛けた野村哲也。
舞台は渋谷、少年少女がバッジにより引き出される超能力により、生き残りを賭けてミッションに挑む物語である。
2012年8月27日には、iOS版【すばらしきこのせかい Solo Remix】が配信された。
2014年6月26日にAndroid版が配信された。
1画面になったことで、いくつかの仕様が変更されたほか、容量に余裕ができたためか新規・既存BGM計60曲全てがフルコーラスで収録されるなど、引き続きBGMに力が入れられている。
GREEでのソーシャル版【すばらしきこのせかい -LIVE Remix-】が2013年5月21日にAndorid版が、8月5日にはiOS版が、2014年2月28日まで配信された。本作の世界はDS版のパラレルワールドという位置づけ。
2018年9月27日に、新曲や新規シナリオなどを収録したNintendo Switch版【すばらしきこのせかい -Final Remix-】が発売。仕様はiOS版と同様。
2020年6月26日、アニメ化が発表された。以後詳細は別途後述。
2020年11月24日に続編『新すばらしきこのせかい』が発表された。
対応機種はNintendo SwitchとPlayStation 4、発売は2021年7月27日。
ストーリー
物語の舞台はシブヤ。
主人公のネクはある日シブヤの雑踏で目覚めた。
いつも通りに見えるシブヤの町並みだが、ネクはあることに気がついた。
それは周りの人達の考えていることが次々と頭の中に流れ込んでくるということ・・・。
この能力がどうして身に付いたのかは不明だが、気がついた時に手にしていたバッジと関係がある様子。
戸惑うネクの元に不思議なメールが届く。
その内容は ”ミッションをクリアしなければネクの存在が消える” という不条理なものだった。
何が起こっているかを理解する間もなく、タイムリミットが迫る。
戸惑いながら行動を始めたネクは、シキという少女と出会う。
彼女に言われるがままに、ひとまず協力しあうことになった彼らは、街にはびこる謎のモンスター”ノイズ”を倒しながらシブヤを奔走する。
果たして彼らは生き残ることができるのか―――。
キャラクター
一人表記の場合はゲームとアニメで同一キャスト
メインキャラクター
CV:内山昂輝
本作の主人公。常にヘッドフォンをつけ、あまり他人と関わりを持とうとしない少年。
CV:鉢嶺杏奈
おしゃれ好きな少女。手作りの黒ネコのぬいぐるみ“にゃんタン”をいつも持ち歩いている。
CV:木村良平
常に飄々とした態度の少年。様々なことに詳しい反面、どことなく信用ができない部分もある。
CV:木村昴
頑固で熱く、直情的な性格な少年。パートナーのライムと行動を共にしている。
明るくて笑顔を絶やさない少女。一人称はボク。ビイトと共に行動している。
アニメでは本名不明となっている
死神
死神のゲームを運営する謎の組織。幹部から実行部隊までさまざまな役割の死神が存在している。
ノイズで参加者を消す戦闘部隊、道に壁を作ってゲームを妨害する補助部隊、死神のゲームで参加者にミッションを出すゲームマスターに分かれる。
CV:新井里美
常に仕事にやりがいを求めており、その為ならどんな手段も選ばない女性。カリヤとよく行動を共にしている。
CV:勝杏里
常に気だるげでやる気も無さそうだが、硬派でプライドが高く、仕事に誇りを持っている青年。ヤシロと良く行動する。
CV:高橋研二
ゲームマスターの一人。 巨躯な見た目に反して、物事を調理用語で比喩する癖がある。
CV:藤本隆行
ゲームマスターの一人。数学マニアで会話に数学用語を使用する。ファンからの愛称は「ゼタ様」。
CV:生天目仁美
ゲームマスターの一人。 几帳面な性格で何事もキッチリこなす策士。その性格には冷酷な一面もある。
CV:白熊寛嗣
ゲームマスターの一人。 死神を束ねる指揮者を勤める人物。 自分が最も優れていると自負している。
モンスター。ネクが周囲の人々の頭の中を読もうとした時、姿を現す。
- 新子々 / ココ
原宿系ファッションが大好きな死神の女の子。元気で明るいちゃっかり者で、いつもいつの間にか会話に入り込んでいる。
初登場はソシャゲ「-LIVE Remix-」。Switch移植版の追加ストーリーで物語に関わってくる。
- 777(スリーセブン)
CV:阪口周平(テレビアニメ版)
RGで人気上昇中のインディーズバンド「デスマーチ」のヴォーカルにして、バンドリーダー。
- BJ(ビージェー)
デスマーチのメンバーのテナー死神。
- テンホー
デスマーチのメンバーの壁死神。
重要人物
キャットストリートの喫茶店ワイルドキャットの店長。彼の言葉、「全力で今を楽しめ」はネクのお気に入りの言葉でもある。
- コンポーザー
渋谷UGの管理者にして渋谷の表現、創作者。
その他
- 王子 / 王子英二
CV:島﨑信長(アニメ)
芸能人。シブヤでは若者達の注目の的であり、街を歩けばトレンドが変わると言われるほどのカリスマ的・ファッションリーダー的存在。
- エリ
CV:岡﨑加奈(アニメ)
シキの親友。オシャレが大好きで、デザインを趣味とする少女。
シキが着ている服も彼女がデザインしたもの。
- ソウタとナオ
CV:須田祐介(ソウタ) / ふじたまみ(ナオ)(アニメ)
ギャル男とギャルのカップル。序盤ではRGにいるのが確認できるが、中盤に参加者として登場。
2人とも優しい性格の持ち主で、落ち込むネクを元気付けた。
アニメ版では最終回にも登場した。
テレビアニメ
『すばらしきこのせかい The Animation』というタイトルで2021年4月から毎日放送ほかにてテレビアニメが放送された。また、TVerやAmazonPrimeVideoなどでの配信も実施しているが、衛星波での放送は(AT-Xですら)行われていない。
アニメーション制作はDOMERICAとSHIN-EI ANIMATIONが共同で当たる。
EDアニメーションは世界的人気イラストレーターであり原作ゲームの大ファンであるイリヤ・クブシノブが担当している。
主題歌
OP
『calling -Animation OP ver.-』(1話)
『Twister -Animation OP ver.-』(2話以降):歌手はMJR(原曲はSAWA、Hanaeryca)。
※本来であればR-指定(CreepyNuts)をゲストラッパーに迎えたALIによる「TEENAGE CITY RIOT feat. R-指定」がオープニングテーマに起用されるはずだったが、ALIのメンバーの不祥事を受け取り消しとなった。こちらも参考に。
『calling』『Twister』ともに原曲は元々原作ゲームBGM(calling・Twister)であり、Twisterは原作ゲームのOP、オリジナルのcallingはアニメ内でも使われている。
ED
『カルペディエム』
ASCAによるエンディングテーマ。
作曲は石元丈晴。
その他
2012年発売の『Kingdom Hearts 3D(Dream Drop Distance)』にて、上記のメインキャラクター5名がゲストキャラクターとして出演。
キングダムハーツシリーズにおいて、初のファイナルファンタジーシリーズ以外のスクエニ作品からの出演ということで、ファンを大いに盛り上がらせた。
タイトルの由来はルイ・アームストロングの曲、『この素晴らしき世界』から引用。
死神主要キャラの名前には動物の文字が隠されている。
『聖剣 伝説 LEGEND OF MANA』や『キングダム ハーツ』のコミカライズを手掛けた天野シロ氏による読み切り漫画が、月刊少年ガンガン2007年9月~10月号に掲載された。
単行本化はされなかったのの、後にFinal Remixの公式サイトで復刻掲載された(外部リンク)。ゲームよりもギャグシーンが多め。
関連イラスト
関連タグ
個別
スクウェア・エニックス キングダムハーツ ゲーム すばせか TWEWY
聖剣伝説LEGEND OF MANA -The Teardrop Crystal-:本作のアニメ版同様原作ゲームの発売元がスクウェア・エニックス。しかも地上波での放送局が同じなうえ、衛星波での放送予定(実績)が無い。
新作
腐向け
users入り
似た名前
すばらしい新世界:オルダス・ハクスリーの作品
すばらしき新世界:『namco×CAPCOM』OP曲
今、少年達は自らの存在を賭け、現実の境界を越えていく。たどり着く場所は、天国か、地獄か———。