本項では架空の生命体である「ピクミン」について記述する。
「ピクミン(初代)」については「ピクミン1」を参照。
これは、『ピクミン』。
引っこ抜いた人を親だと思って、ついてくる習性があります。
親のために力を合わせて大きな荷物を運んだり、
時にはこんな大きな生物に立ち向かったり、
ってあらら~、食べられちゃってますね……。
夜になるとピクミンは、自分の巣に帰っていきます。
明日も一日、頑張ってね。
ニンテンドーゲームキューブ、『ピクミン』。
概要
キャプテン・オリマーが墜落したとある惑星「PNF-404」に生息している、植物と動物の特徴を併せ持つ歩根類の一種。植物から進化したと考えられている。身長は大体2cm程度。
命名者はオリマーで、曰く「故郷の食べ物ピクピクニンジンに似ているから」。
公式の命名由来は「pick me(私を選んで)」からでなく、もとのゲーム企画の住民を一匹二匹の「ピキ」と呼んでいた所を海外でも発音しやすい「ピッキー」に変えたが、商標の問題で「ピクミン」になったらしい。(開発者に訊きました:ピクミン4より)
「オニヨン」と呼ばれる母体に、養分となる原生生物の死骸やペレットを運び込むことで種として生まれ繁殖する、アリのような生態を持つ群体生物。
個体ごとの力や生命力は微々たるもので、攻撃などの耐性を持たない脅威にさらされると簡単に死んでしまう(詳細は「ピクミンの死亡について」を参照)。また、ピクミンの死亡数はその日の終わりとエンディング後に確認することができる。このことから、ピクミンの魂がオニヨンに戻っていると考える人もいる模様。
地面から自分を引き抜いた者をリーダーと認識し付き従う一種の刷りこみの様な習性があり、オリマー達はホイッスルの音や対象への投擲によって統率している。さらにリーダー達の求めに応じてドルフィン号のパーツやお宝、果実等を宇宙船へと運んでくれる。
これら栄養源とならない物体の運搬について当初オリマーは疑問に感じていたが、『ピクミン2』ではある程度の考察が出ており、ピクミンは引き抜いた者を自分たちの「リーダー」と思い、リーダーの労働力として従順に働くが、ピクミンたちもリーダーが労働力ほしさのために自分たちの数を増やしてくれることで繁栄できるというある種の共生関係を築く生物なのではと推測されている。
ピクミンにとって危険な数々の原生生物も、リーダーの指揮の下で戦えば犠牲を少なく抑えて撃退することができ、その倒した原生生物を獲物として繁栄ができるとあれば、敢えて危険な戦いに挑むことにも躊躇しないのである。
また、ゲーム上では引き抜いたピクミンは全てのリーダーとなるプレイヤーキャラクターで共有できていることから、厳密には「自分を引き抜いた者とその仲間」の労働力になると思われる。
一方で上手く共生関係を築けずに数を減らしたり、群れからはぐれてしまったピクミンの一部は野生化し、活動の場を地下に移すこともあるらしい。中には紫や白のように野生ですらも見られなくなり、特定のポンガシグサでしか生まれない貴重な種もいる。オリマーは地下のどこかにオニヨンがあると考えていたが、『4』で紫、白のオニオンがある事も判明する。
そんな彼らの頭の天辺には大きな葉が生えており、原生生物への攻撃はその頭を振るった頭突きによって行う。また、「ピクミンと出会ったら、覚えておきたい3つのこと。」によると手足でのパンチやキックでも戦う事は出来るようだ。
またこの葉は大地からの養分を吸収するなどの要因で蕾や花へと成長して行き、それに伴い足も速くなる特徴を持っている(その他強い興奮時には光を発する等、最も生命力の強い器官である事が窺える)。
無機質なイメージだが、人と同じく喜んだり怒ったりと感情を持ち合わせており、ショートアニメではそれが顕著に描写されてる為また違った可愛らしさがある。
また、いずれのシリーズでもエンディングでは主人公たちの見送りとその後自分たちで生活している様子が描かれている。参考:ピクミン生態観察その2「ライフサイクル」
しかし、エンディングムービーが設定されている関係上プレイヤーによっては見送りのピクミンの数が増えていたりする。これに関しては死んだピクミンの幽霊説など説明をつけようとしている人もいる。
長らく分類は不明だったが、『4』で「歩根類(進化の過程で根が変化して歩けるようになった生物)ピクミン科」に属する事が明らかになった。
ブリトニーの研究によると、植物の根が身体であるため皮膚呼吸で、陸生の根菜同様水中ではそれが出来ず、エラ呼吸も得た青以外は溺れてしまうのだという。
ピクミンの種類
ピクミンには様々な種類が存在し、各種ごとに体色や大きな特徴を持っている。
より詳しい詳細はリンク先を参照。
和名:アカネピクミン
『初代』から登場。尖った鼻のような器官を持つ赤色のピクミン。
攻撃力がやや高く、火に強い。
和名:ミズアオイピクミン
『初代』から登場。への字口のようなエラを持つ青色のピクミン。
水の中でも溺れずに活動できる。
和名:ミミヅキピクミン
『初代』から登場。耳のような器官を持つ黄色のピクミン。
他のピクミンより高く投げられる。『初代』ではバクダン岩を扱うことができ、『2』以降は電気に触れても感電しない。
和名:ヨコヅナピクミン
『2』から登場。大柄で頭に毛のようなものが生えている紫色のピクミン。
足は遅いが他のピクミン10匹分の力と重量を持つので、原生生物に投げると大ダメージを与えられる。
和名:シロブシピクミン
『2』から登場。小柄で赤い眼を持った白色のピクミン。
足が速く毒に強い。また、自身の体内にも毒を持つため捕食した原生生物にダメージを与えられる。
和名:イワヤドリピクミン
『3』から登場。体が硬い鉱石になった灰色のピクミン。
見た目の通り体が硬く、他のピクミンでは壊せない水晶を体当たりで壊すことができる。
また、一部の物理攻撃も受け付けない。
和名:モモイロトビピクミン
『3』から登場。背中に生えた羽と大きな水色の眼が特徴な桃色のピクミン。
常時空を飛んでいて、他のピクミンには不可能な空中戦や上空からの作業を得意とする。
和名:コオリヤドリピクミン
『4』から登場。身体が冷たい氷で覆われた水色のピクミン。
冷気に強く敵を凍らせたり、水面やゼリー状の障害物を凍結させる事が可能。
和名:トコヨノヒカリピクミン
『4』から登場。光る半霊体の身体を持った黄緑色のピクミン。
他と違い夜行性で、地上に構えた巣・ヒカリヅカを防衛しながら暮らしている。
和名:ヤドリピクミンとその宿主
『2』のみに登場。小型のチャッピーと融合し共に生きている、ヤドリピクミンという寄生種。
地下のダンジョンで親を倒すと、子供をピクミンと同じ要領で従えることが出来る。
なお岩ピクミンと氷ピクミンも、生物に寄生するか鉱物に寄生するかの違いはあれど同じヤドリピクミンである。
ピクミンと関連のある半動半植物
※より詳しい事は各専用記事を参照。
ピクミンの種子を生み出す繁殖個体たる母体にして、彼らの巣も兼ねる不可思議な生命体。
各色のタマネギから3本の木の根が下りたような形をしている。
ピクミンが運んできた栄養源を、下部からキャトルミューティレーションの様に吸い込み(明らかにオニヨンよりも巨大なものも吸い込んでしまう)、基に応じた数の種を頂点から放出する。
上部にはプロペラのような構造の花がついており、根を畳んだ状態で飛行することが可能。
彼らの星に蔓延る夜行性の原生生物からの捕食を逃れる為、日が暮れるとピクミン達を自身の体内に縮小格納し、空高くへと避難した状態で夜を過ごす生態を持つ。
オニヨンに類似した滋養球根で、オニヨンに摂取させるとピクミンの出撃数を増やせる。
洞窟の内部や僻地に咲いている、葉の無い大きな花。
花弁の中にピクミンを投げ入れると食虫植物の様にその身を閉じ、自身の色に応じたピクミンに変えて吐き出し枯れる特徴を持つ。
オニヨンが見つかっていない紫と白は、現状この方法でしか増やす事が出来ない。
ピクミンの亜種
『初代』のみに登場。ボケナメコという原生生物の胞子を浴びて頭からキノコが生えたピクミン。
体は毒々しい色に変化し、不気味な声を上げながらオリマーを攻撃してくる。
『初代』のバッドエンドのみに登場。
惑星からの脱出に失敗し、生命維持装置が切れて死亡したオリマーが、オニヨンに吸収された事でピクミンとして生まれ変わった。