概要
『∀ガンダム』における「過去の歴史」という意味合いに語感があいまって、今日では主に「無かったことにしたい、忘れたい過去」といった意味合いのネット用語として広まっている。
長らくネット上でのみ使用されていた用語であるが、スラングを扱える作品や一部サンライズ作品等でこちらの意味の黒歴史という言葉が使われ始め、2017年頃から地上波のアニメ作品以外でのテレビ番組内でも稀に使われるようになってきている。2021年には国語辞典にも載るようになり、三省堂国語辞典第八版で項目として収録し、「∀ガンダム」が由来であることも記載された。さらに、同じ漢字文化圏である中国語圏や韓国語圏でも、それぞれ「黑历史」「흑역사」として同様の意味での使用が見受けられる。
ただし、完全に無かったことにすると、現史に大きな矛盾が生まれるために『黒歴史』という名で残されているという状況である。
該当する事例は多方面に渡り、みんなのトラウマの如くネタ的(雑談のタネなど)なものから本当に笑えない惨事まで様々。
作品そのものではなく、それに登場するキャラクターや人物(もしくはそれにまつわる話題やネタ等)に用いられる場合は、二次創作でもガセネタでもない公式作品で実際にあったことだが、イメージや評判、印象を大きく損なうためファンがなかったことにしたいと思っているものという意味合いで用いられることもある。
具体的には
芸能・スポーツ
アニメ・特撮・マンガ・ゲーム
- 放映するに耐えない作画崩壊
- 長期シリーズの迷走や初期設定
- シリーズ作品における、人気や売り上げが一際劣っていたもの
- たとえ売り上げは良くても本来のターゲットには見向きもされなかった
- 鳴り物入りで始まったが、見事に頓挫した大型企画 →例
- メディア化したものの、完成度の低さから原作ファン・原作者・その他関係者から酷評
- キャラクターファンによる暴走 →原付萌奈美のファイズ事件項を参照
- 永遠に発売予定→その後発売中止、又は自然消滅
- 未完や打ち切り。「第一部完」の文字を伴うことも →例
これらについて作者や制作サイド自らが「黒歴史」と明言することもある。
個人
- 黒歴史ノート
- 中二病(邪気眼など) ※闇属性の「黒」もかかっている?
- 腕が未熟だったころのイラスト(過去絵)
- 黒ギャル・ヤマンバファッションの文字通り「黒」歴史
- そのほか若さゆえの過ちからくる痛い所業の数々(おねしょ、ラブレター等)
関連タグ
ネットスラング関連
封印作品:この段階でようやく正しい意味での“黒歴史化”と言える:
存在抹消:黒歴史となるものはファンからこうされるのが定番である。
メディアミックス(アニメ版、漫画版、小説版、ゲーム版、実写版):原作レイプと言える要素が強かったり、特定のキャラクター(ヒロイン)を好むファンが気分を強く害する要素があると、黒歴史認定される。
関連企画