火田伊織
ひだいおり
概要
CV:浦和めぐみ(02)、山谷祥生(LAST EVOLUTION)
お台場小学校3年生(本作の時代設定は前作『無印』から3年後の2002年であるため、1993年度生まれ)。メンバー最年少。黄色のD-3(ジョグレス進化時は黄&白)の持ち主。
祖父から剣道を習っており(「LASTEVOLUTION絆」時点でも鍛錬を続けている)、知識と誠実のデジメンタルを手に入れてパートナーデジモンのアルマジモンと巡り会う。
父が警官だったからか正義感が強すぎるゆえに潔癖かつ正直者すぎる面もあり、デジモンカイザーとして悪行を行ってしまった賢が罪を償おうとして仲間に加わった際も、一人受け入れられずにいた他、父の教えにより給食で嫌いなトマトと対峙した際には一人居残って食べようとした。
この誠実さや責任感の強さが頑固さとなって悪い方向へ働く事もある。
第16話では海底基地に閉じ込められた仲間を救う為に単身丈に協力を仰ぎに行こうとした際に、運悪く母親からお使いを頼まれてしまい、かといってデジタルワールドの事を話せない為に困っていた所、祖父からは「言えない(ことがあるの)ならそれでもいい。嘘をつかれるよりは」と諭されたが、これが却って仲間を危険に晒してしまったという自責の念を強くしてしまい、誠実のデジメンタルの入手を拒否していた。丈からは「人を助ける嘘と人を傷付ける嘘がある」事を教えて貰い、事情を祖父に説明するとまで言ってくれた為に遂に誠実のデジメンタルを手に入れた。
更に知識のデジメンタルと愛情のデジメンタルが置かれていた遺跡をマヤのピラミッドのようだと形容するなど知識が豊富かつ知識欲も旺盛で、仮説を複数立てて考察ができる思考力も持ち合わせている。それらの長所から「知識のデジメンタル」と「誠実のデジメンタル」に選ばれたのだと思われる。
実はアルマジモンから名古屋弁を教わっていた為、流暢に名古屋弁を話せる事がドラマCDで判明している(これはアルマジモンと中の人が同じなため。しかし、浦和氏の出身はあくまでも千葉県である)。
また、タケルとは対照的に、闇の存在とはいえ、心や感情を持っているブラックウォーグレイモンと直接向き合ったり、大輔たちの影響か無茶な行動もあった。
光子郎同様に礼儀正しく、誰に対しても敬語で話すが、現在でもその癖が直っていない事を同級生に指摘された事も。しかし、感情的になると口調が砕ける(第16話)。ドラマCD「未知へのアーマー進化」では色物揃いのアーマー体達を見て「またかっこ悪いのだったらやだな…」と漏らし、アルマジモンがプテラノモンに進化した際には「やっと…やっとまともなデジモンに…!!」と発言するなど辛辣な面も見られた。
ドラマCD「夏への扉」によれば彼女ができたらしいが、高校2年生に成長した「LASTEVOLUTION絆」では大輔のラーメン屋巡りに付き合っていた為未登場。そもそも02ラストに登場した娘がドラマCD時点での彼女との子供なのかは不明である。
彼の父・浩樹は正義感の強い警察官だったが、『02』本編の3年前にロンドンで要人警護にあたっていたところ、殉職してしまう。
伊織は父の遺骨を日本へ連れて帰るため、1999年8月3日(前作『無印』の39話)にロンドン発成田空港行き(発着地は『無印』小説版より。ただし、羽田空港着ではないかとする考察もある)の飛行機に搭乗していたが、この日はお台場を黒い霧が覆い尽くした日だった。選ばれし子供達の活躍によって脅威は葬り去られたかに思われたが、その後も東京上空には異世界が逆さまに広がっており、飛行機はお台場付近の上空でその次元の歪みに接触。あわや墜落しそうになったが、選ばれし子供達のパートナーデジモンたちによって無事に不時着することができた。
本編の経験で過ちを犯す人間にも事情があると考えるようになり、後に弁護士となる。
余談
デジモンシリーズには珍しいパートナーデジモンと中の人が同じテイマーである。
演じ分けもさることながら、OPのカバーでもアルマジモンパートと伊織パートで見事に歌い分けている。
そのため『LAST EVOLUTION 絆』で新規に伊織を担当することになった山谷祥生氏は他のメンバーと異なり、『02』で伊織を演じた浦和めぐみ氏のすぐそばでアフレコする形となっていたため、かなりプレッシャーがあった様子。