概要
「機界戦隊ゼンカイジャー」の世界観では、五色田介人の住む人間界以外にも無数の並行世界が併存している。
これらはトジテンドの侵略により一つ残らずトジルギアに閉じ込められており、ゼンカイジャーはワルドを倒す事によりトジルギアを破壊、それぞれの並行世界を解放する事も目的として戦っている。
基本的には「●●トピア」と言う名称で呼ばれる。
トジルギアに閉じ込められている間はどうなっていたのか不明だが、描写された限りでは混乱のようなものは起きていなかった為、恐らく時間が止まった様になっていたと思われる。
それぞれの世界はきちんとした文明・文化を持つ「IFの歴史の世界」であり、人間界を下敷きに何所かの時点で分岐した様な歴史を歩んでいる。
ぶっちゃけた事を言ってしまえば、文化構造的には遊戯王シリーズにおけるデュエルの様に「文化の絶対的中核となる何かが存在する世界」と言える。
主な並行世界群
- 人間界/ゼンカイトピア
介人達が居る世界。
トジテンドが侵略の手を伸ばした所、トジルギアへの封印が失敗した上にキカイトピアの一部が持って行かれてしまい、住民のキカイノイドが流出する事態になった。
特筆事項として、この世界の人間達は非常に順応力があり、様々な異常事態にも平然と適応する。公式からも民度が高いと明言されており、どこかにも見習わせたいとも。
本編終了時には、立役者であるゼンカイジャーに倣って「ゼンカイトピア」と命名され、五色田夫妻を中心に各世界との交流が本格化、100にも及ぶ並行世界と条約を結び始めた。
トジテンドが支配する世界で、ジュラン達の出身地である機械の世界。
描かれている限りでは住民は全てキカイノイド。ボッコワウスによる恐怖政治が敷かれており、市民は非常に窮屈な生活を余儀なくされている。
トジテンド王朝の崩壊後はブルーンを筆頭に教育活動が始まっており、クダック達の一部は市民生活に馴染もうと努力している。
- キノコトピア
キノコの世界。
キノコの栽培が世界規模で行われており、人の頭にまでキノコが生えている。キノコワルド撃破により解放された。
- コオリトピア
氷の世界。
一面万年雪に覆われ、建物すらも凍り付いた極寒の環境で、住民は常に厚着。コオリワルド撃破により解放された。
- カシワモチトピア
柏餅の世界。
専用自販機が存在する程柏餅が重視される世界だが、変わった文化として、柏餅帽子を被る事が常識となっている。この為帽子を持っていない他所の世界の人間は、この世界では謂わば露出狂に当たる変質者扱いされる。カシワモチワルド撃破により解放された。
- レトロトピア
昔の世界。文明レベルが人間界で言う明治~大正期のそれであり、住民は和装、憲兵が刀を提げて治安を維持している。
尚、何処と比べて「レトロ」なのかは不明。レトロワルド撃破により解放された。
- バカンストピア
バカンスの世界。
介人が美都子の捜索の為第26カイ!で訪れた。常夏の砂浜でバケーションを楽しむ人々が描かれたが世界その物の詳細は不明。バカンスワルド撃破により解放された。
- 海賊トピア
弱肉強食の海賊の世界。ゴールドツイカー一家の出身地。
世界そのものの詳細は不明だが(フリントの幼少時の回想によれば周辺が海に囲まれた世界である模様)、この中でもゴールドツイカー一家だけが「世界海賊」、略して「界賊」を名乗っている。
トジテンドの侵略を受けた事が語られており、第44カイ!にてトジルギアに封印されていた事が判明しており、ゲゲに操られるステイシーの手によってギアを破壊、解放されている。
- SDトピア
スーパーデフォルメの世界。
住人は全て2頭身のSD体型と思われる。カッタナーとリッキーはこの世界の法則に引っかかってSD化した姿のまま戻れなくなり、一家の目的はこの世界を閉じ込めたトジルギアを解放し、この「呪い」を解くことにある。
第44カイ!において、狙いのギアを組み込まれたSDワルドが送り込まれた。
- オミクジトピア
おみくじの世界。
世界についての詳細は不明だが、この世界を閉じ込めたトジルギアによってオミクジワルドが生み出された。だが、ステイシーに取り憑いた謎の存在の手により、ワルドからオミクジパワーを引き剥がされ、そのまま解放される事も無く消滅してしまった。
- スシトピア
寿司の世界。
世界についての詳細は不明だが、この世界を閉じ込めたトジルギアによってスシワルドが生み出された。コールドスリープから目覚めた五色田美都子博士がトジテンドから逃走後、この世界へと避難していた。
- チョンマゲトピア
チョンマゲの世界。江戸時代風の世界と思われる。
最終カイ!においてゼンカイトピアとの友好条約を結んでいる。
- スーパー悪者トピア
スーパー戦隊の戦ってきたヴィラン達の世界。
どんな世界なのかは不明だが、スーパー悪者ワルドの撃破によりヴィラン達が帰還したのはそれぞれの出身作品の世界であった為、この世界自体が便宜的に定義された物である可能性も否めない。但し第27カイ!での描写より、スーパー悪者トピアと言う世界その物は存在している模様。並行世界の様々な悪者達の魂が流れ着く怪獣墓場の様な場所なのかもしれない。
- スーパー戦隊たちの世界
レジェンド戦隊が平和を守るために戦っている世界。トジルギアに封印されている世界がいくつかある模様。(劇中で封印が確認されたのはキラメイジャーとゴレンジャー、ジュウレンジャー、ガオレンジャーの世界。)
本編の途中で封印されており、第48カイ!にてボッコワウスに全て取り込まれたが、彼らの熱い思いがピンチに陥ったゼンカイジャーに届き、彼らを勝利に導いた。
描写を見る限りは各作品毎にそれぞれ独立した世界であるらしく、下記の世界観で成り立っていると思われる。
①ゴーカイジャーの世界。レジェンド大戦などを経た、全ての戦隊シリーズが同一次元軸で存在する世界。
➁キュウレンジャーの世界。本編中で既存シリーズ(上記①の世界)とは別次元であると説明された世界。
③各シリーズ本編軸の世界。それぞれが完全に独立した世界。基本、異次元転送システムなどが無ければ行き来不能。
下記の事から、最終回以降個別の戦隊の世界は○○(戦隊の名前)+トピアと呼称されるようになったと思われる。(例:暴太郎戦隊ドンブラザーズの世界、ドンブラトピア)
シリーズ唯一の完全なる同一世界軸と公式が認めている電子戦隊デンジマンと太陽戦隊サンバルカン。クロスオーバーが公式化した平成期・忍者戦隊カクレンジャー以降の世界も含まれているので、全ての戦隊が独立したパラレル世界かつ、メダルの総数が45であるゼンカイジャー世界では、①・➁・③の並行世界の総数は確実に45を超えている事になる。
(③を前提で考えると、ゴーカイジャーと一切関与しないジャッカー電撃隊~魔進戦隊キラメイジャーの世界があるので、この時点で各二つずつ。デンジマンとサンバルカンの世界が独立している為、③の世界軸でさらに一つずつ。先代及び次代の戦隊や仮面ライダー&メタルヒーローとコラボしているクロスオーバー世界がカクレンジャー以降の戦隊すべてに該当)
ついでに言えばダイノアースやマシンワールドなど、「作中に登場する『異世界』」というのも存在している。
これら「作中に登場する『異世界』」が(「当該作品の世界観そのもの」として考えた場合の)各戦隊世界内に内包される形で存在しているかは不明。
おおざっぱな計算でも100をすでに超えているが、これは並行世界とは例えるなら本のページをめくる様な物で、近しい次元ほど、似た世界観の世界が存在するのは並行世界物の定義である故、ガチャで例えると、同じ戦隊が次元違いで複数存在するのは当たり前。
五色田夫妻が作成したセンタイギアは、この中から似た世界を省いて作成した事となる。(デンジマンとサンバルカンが別世界となっている事がその証左)
ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャーではゴーカイトピア、キラメイトピアが登場した。前者は上記①の世界と思われ、センパイジャー達もそこから来た模様。後者についてはクリスタリアが(新女王即位に伴い?)改名したようだが、充留達が住む人間界も「キラメイトピア」に含まれるのかは不明。
テン・ゴーカイジャーの世界は①か、そこから派生した更なる世界だろうか。
- 仮面ライダーセイバーの世界(セイバートピア?)
新たに発見された並行世界の一つ。神山飛羽真を始め、剣士達が世界の均衡を守る為に仮面ライダーとして戦う世界。
トジテンドはここにも侵略の手を伸ばしたがトジルギアによる封印は出来なかったらしく、オリヒメワルドを送り込んでいる。
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以下ネタバレ
実は、ゼンカイジャーの並行世界は、神が創生していた事が判明した。