※この記事には、『ひろがるスカイ!プリキュア』第22話で起こった事件のあらましが記載されています。本編未視聴者は、ネタバレ注意。
CV:相馬康一
概要
『ひろがるスカイ!プリキュア』第22話/23話に登場するランボーグ。
その正体はシャララ隊長を素体として生み出されたランボーグで、これまで散々プリキュア達に辛酸を舐めさせられたバッタモンダーが隠していた奥の手ともいえる存在。決してシャララをサイボーグ化させた訳では無い。
シャララの得物と同様の剣による剣術を駆使して戦う。マントは防御に使う事も可能。シャララの状態が状態なので、彼女の意識が残っているかどうかは不明。
超巨大ランボーグとの戦いで瀕死の重傷を負ったシャララは、傷口をアンダーグ・エナジーで無理やり塞いでいる状態である為、迂闊に浄化しようものなら傷口が開き死に至るという非常に厄介な事になっており、事実上、素体にされた彼女が人質として囚われているような状態となっている。
当初、バッタモンダーはこの事をわざと黙っており、シャララボーグをプリキュアに浄化させる事でシャララを殺させようとしていたが、エルに見抜かれて制止させられたため、シャララの死を承知でシャララボーグを浄化するか、黙ってシャララボーグに倒されるかの二択を迫り、プリキュア達を追い詰める。
ただしバッタモンダー曰く「人間にアンダーグ・エナジーを注ぐのはそもそも無理がある」ようで、あと一歩のところでアンダーグ・エナジーを噴き出して活動を停止してしまった。
結果として撤退を余儀なくされたが、それでもソラの戦意を喪失させ絶望させるには十分な役目を果たした。
あげはが「ミックスパレットを使い、アンダーグ・エナジーを浄化して、そのあとすかさず回復の技を使う」という作戦を提案しても、ソラはそれを信じられず変身能力を失うまでに至ってしまったのである…。
その後、ソラが失意でスカイランドの実家へ帰省した隙を狙い、バッタモンダーはシャララボーグに市街地を襲撃させる。この時はさらにアンダーグ・エナジーを注いだことでよりパワーアップしており、スカイが不在のプリキュア3人を苦戦させる。
しかし打ちのめされても尚自分を信じてくれたましろに後押しされて復活を遂げたキュアスカイが駆けつけて形成は逆転。
シャララボーグはプリキュア・アップドラフト・シャイニングで浄化され、シャララもバタフライのミックスパレットですかさず治癒され無事に目を覚ました。
一度は絶望の縁にまで追い詰められたソラは、かけがえのない友人の期待を胸に再び立ち上がり、仲間と共にシャララ隊長を救ったのだった。
余談
シャララボーグとの戦いについて、「一週引っ張った割にはシャララ隊長あっさり助けられたね…?」と思う視聴者の声もあるが、第22話でソラが絶望していたのは、「シャララ隊長を助ける手段がない」事ではなく、「シャララ隊長を助ける手段はあるが確実ではない、失敗すればシャララ隊長がどうなるかわからない」というプレッシャーで自信を持てなくなってしまった事である。
アニメージュ2023年8月号のインタビュー内にて、シリーズディレクターの小川孝治氏は「ソラの気持ちを変化させるには、やはりましろと育んだ友情の力しかない。そうなると、4人技はちょっと出なそうかな…と。」そのように語っている。
シャララボーグは、安易に新必殺技などで倒される敵であってはならなかったということだと思われる。
また、経緯を見れば解る通り、本来ならスカイランドでの戦いで戦死する筈だったシャララ隊長はバッタモンダーがプリキュアに対する陰湿な報復を企んだおかげで生還する皮肉な結果となり、自分の卑劣さが致命的に裏目に出た形で敗北した彼は心が折れてしまったのか、この23話を最後に戦いからリタイアしている。
関連タグ
バリゾーグ:青い戦士の大切な存在を素体として生み出された敵繋がり。こちらの場合は二度と元には戻らずに倒された。
桜井沙羅∶30分後の世界で怪人化してしまいそのまま倒された結果、帰らぬ者となってしまった人物。1歩間違えればシャララは彼女の二の舞になっていただろう。彼女の死により闇堕ちした人物もいるため、ソラもそうならないか心配されていた。
火野映司:一昨年の映画にてとある敵によって同様の状況になってしまった。
アナザーゴースト:こちらも、迂闊に倒してしまったら素体となった人物が死んでしまうと言う怪人。ただし、こちらは素体となった人物は既に死んでいる状態であった。
バーンスマッシュ:こちらも青い戦士の大切な存在を素体として生み出された怪人。こちらは怪人にされた時点で既に助からない状態であり、最終的に消滅してしまった。
獣人(ドンブラザーズ):『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する敵勢力。倒す手段が限られている上に、正しい手順を踏まずに倒してしまえばコピー元の人間も死亡するという厄介な存在。 新型メギド:『仮面ライダーセイバー』中盤に登場する、下手に倒せば、素体となった人間が死んでしまう怪人つながり。
魔炎超魔竜ファイナルドボルザーク:心臓部に人質を収容したポッドが、1本抜いただけでも人質に激痛が走り、仮に全部抜いても30秒後にポッドが爆発する、200本もの神経バイパスで繋がれている。主人公に地獄の苦しみを味わわせる事だけに主眼を置いた、造り主の卑劣さと陰湿さと悪趣味っぷりが全開な、嫌がらせ完全特化の機体。
フェミゴン/フェミゴンフレイム:こちらも女性を利用する事で実体化した怪獣。しかも、後者の方は基となった女性とのシンクロ率が強い為、受けたダメージが女性にも及び、怪獣を倒すと女性の方も一緒に死んでしまうと言う同じく厄介な特性を持っていた。
琥珀(犬夜叉):こちらは敵の手によって一度命を落とした上、敵に利用される形で生き返らせられた人物。こちらも仮初の命によって生かされている状態にされ、実の姉に何度も苦渋の決断を迫らせてしまった。