概要
CV:竹本英史
ダリウス大帝に仕えるダリウス四天王の一角で「無限艦隊」を率いる東方将軍。鉄仮面と鎧を身に着けた大柄の人物。機械兵士ドロイドを配下として従えている。諍いの多い四天王の中では穏健な方で、他の将軍に諫言するシーンも多く、一行の纏め役的な立ち位置。その一方で西方将軍ヴェスターヌの兵を密かに使って暗躍するなど真意の測り難い人物であった。
ガイキングを動かすのに不可欠な炎の力(精神エネルギー)と相反する鉱物ローグリュートを密かに採掘し、利用。ツワブキ・ダイヤが駆るガイキングを凍らせ、勝利したのを機に後述の正体を明かした。
正体
CV:池澤春菜
18話で明らかになった仮面と鎧の下の素顔(メイン画像)はダリウス大帝(17世)の実子「次大帝プロイスト」であった。後学のためにあえて身分を偽り、顔を隠していたのだ。
正体を明かした後はガイキングに勝利した功績を以て次大帝としてダリウス軍司令官の座に就いた。
見た目はピンクの髪の可愛らしい少女(年齢はおそらく10代後半~20代前半と思われる)だが、素顔を晒した際に女だと驚かれた時には「性別を超越した存在」と自称している。また、激昂すると顔に紋様が表れて髪がオレンジ色に変色した荒々しい姿に変わる。こちらの姿では口調も乱暴で一人称が「私」から「俺」もしくは「俺様」になる。別人のようだが二重人格ではないようだ。
黒い炎(異世界ダリウスの人間が持つ精神エネルギー)を利用した超能力や自在に動く翼や巨大な鎌を武器に、生身でも高い戦闘力を持っている。
次大帝として顔をさらした後は強い選民思想や冷酷かつ残虐な面をあらわにし、地上人(地球人)はおろかダリウス界の人間であっても理想に適わない者は平気で切り捨てたり、反乱軍をいたぶるためにダイヤの父を人質にとるなど、他の3将軍が赤子のように見えるほどに非道で冷酷な支配者になっていった。
【ここが凄いぞ! 次大帝プロイストちゃん】
- 優秀なダリウスの血を愚かな地上人なんかで汚した裏切り者の非国民には正義の鉄槌だ! 呪われた娘の眼前で地上人の妻を処断しちゃうぞ☆
- 給料も一切払う事なく人々を攫って鉱山でレッツ労働! バレそうになったら山ごとドカンだ!(憎い大空魔竜戦隊により阻止されます)
- 大して活躍もしてないくせに文句ばかりは一丁前の北方五騎士、暑苦しいったらありゃしないよね! だからプロイストちゃんは「ガイキングを抑えておけ」という命令を下し、ガイキング諸共ローグリュート冷凍光線砲を浴びせてクールダウンさせてあげたよ! ガイキングは氷漬けになっただけで済んだけど熱血バカ2人はそのまま凍死しちゃった! ま、ガイキングを足止めする尊い犠牲になれたんだから、騎士道冥利に尽きるよねッ☆
- ノーザは大事なパーツだから自害されちゃ困るよね! だから激痛回路を体内に仕込んで自殺なんか阻止しちゃうぞ!
- そんなノーザが目先の情に絆されてガイキングなんぞ庇い出した! そんな愚か者に言う言葉は一つだ! さあ皆ご一緒に! 「このパーツ野郎!!!」
- 大地魔竜覚醒の時はプロイストちゃんは市民の皆に避難勧告を出したぞ、偉いね! 出現の1分前だけどね!! それで町ごと大勢の市民が谷底に飲まれたけど、まあその程度で死ぬようなやつは所詮その程度の奴だから仕方ないね!
- ガリスの奥さん直接殺したのはプロイストちゃんだけど、元はと言えば地上人なんぞに現を抜かしたガリスが悪いんだよね! だからお仕置きは徹底的にしなきゃ! 手始めに大空魔竜を襲ってルルを攫っちゃうぞ!(ヴェスターヌはこの作戦を嫌がってたよ、変だね。)
- ルルを人質にとってもガリスが見苦しく抵抗したから、ルルに「母親の仇」と称してガリスをナイフで刺させてあげる! 諸悪の根源を誅殺する権利をあげるなんてプロイストちゃん良い子!
- プロイストちゃんは褒めて伸ばすなんて面倒なことはしないぞ! 部下がプロジェクトに疑念を呈したら即洗脳だ! 優秀な人材は使ってこそ意味があるからね!
- でも反逆するような能無しは問題外だよね! 発覚次第バルキングの炊き差しだ!
- ここまで譲歩してやったのにノーザのアホはまだ反逆してるよ! ここは誰がご主人様か教えてあげないとだね! プロイストちゃんは泣いて馬謖を斬るつもりで叫んだよ、「俺の名を言ってみろ!!」
- 3将軍がいなくなったらあとはイエスマンしかいない新四大将軍を据えたぞ。政治にはプロイストちゃんの意見こそ最重要だから自分の頭で考える必要は無いね!
- 地上制圧に志願兵が5000人も集まったぞ! 優しいプロイストちゃんは地上制圧に連れていけるエリートを数名選抜してあげたんだ! それ以外は可哀そうだから一思いに全員谷底に投げ込んだけどね!
- 勿論年寄りなんて物の数じゃないから全員見捨てたのは言うまでもないね! 若さ溢れる力こそがダリウスの未来を変えるんだもの!
- 愚かな大空魔竜戦隊は遂に帝都にやって来た! 賢いプロイストちゃんは残された市民の避難が全く済んでいない帝都に火山脈を直結させて自分達だけ出払った帝都ごと大空魔竜戦隊を焼き払うぞ! どうせ地上に作るしもう要らないってことだね!
- 帝都を去ったプロイストちゃんは大陸全土を廻って選抜を行ったぞ! でも気の毒にクオリティポイントの合格点に達しない人たちばかり! プロイストちゃんは涙ながらに数百人規模で天国に送ってあげたんだ! なんて優しいんでしょう!
(※注:上記の文章はすべて実際に作中で行われた事であり、憶測や裏設定の類ではありません)
…と、このように歴代ダリウス王家における史上最低の君主として君臨することとなる。
一兵士としてはノーザ共々ダリウス界最強であることは言い逃れようがないが、敵と庶民から搾り取る事と自分の気に入ったものに分け与える事しか考えておらず、武力以外の全部の能力が清々しい程に欠落しているという、典型的なダメ上司である。
唯一父であるダリウス大帝17世を敬愛しているが、彼女(?)のあまりに残忍なやり方は拒絶されており、教え込まれた選民思想を発揮すればするほど親子の間の溝が深くなる事態に陥っている。
そして遂に親子の決裂はダリウス大帝をプロイスト自身が(過失で)手にかけるという取り返しのつかない事態を招き、ダリウス軍と大空魔竜戦隊の全面戦争を齎す結果となった。
地上人を徹底的に見下しているが意外にもアントニン・ドヴォルザークの曲、特に「交響曲第9番~新世界より~・第4楽章」を気に入っており頻繁に聴き、自分の兵器に「ドボルザーク」と名付けている。
乗機
魔炎超魔竜ドボルザーク
大地魔竜、天空魔竜、更に無限艦隊に隠していたパート1からパート500までのパーツにコックピットを含めた驚異の501体合体で完成する、三大魔竜を凌ぐ最強の殲滅戦艦。ドラゴンにフェイスオープンしたガイキング(旧作)の超兵器ヘッドをくっつけたような外見で、ガイキングを一掴みにするほどの巨体。
その炎の出力はガイキングの8倍であり、極めて堅牢な装甲は三大魔竜や三大巨人の総攻撃にもビクともしない。更に口から放つデスファイヤーでグロテクターを焼くことにより、自力でデスクロス現象を起こすことが出来る。
ガイキング・ザ・グレートにより敗れたが、破片が鉄獣となってデスクロスの穴を抜け地球に向かうことになる。
魔炎超魔竜ファイナルドボルザーク
ドボルザークの完成形。顔や胸などがフェイスオープンしたガイキング(LOD)に似た姿となった。プロイストは搭乗せず(スパロボではする)、ダイヤの父を生体コアとして搭載し無限の再生能力を得た。更に、目からビームを出し新四天王のガレアンを蘇生できる。
だったらコアを引きはがせばいいのかと思いきや、動力炉とコックピットの間の200本に及ぶケーブルは一本抜くだけで激痛が走るようになっており、更にすべて外せば30秒後にコックピットは爆発するという、プロイストの本性がそのまま表れたような邪悪な設計が為されている。
極大巨人キングダリウス十八世
歴代ダリウス大帝の居城とされている最古の巨人で、三大巨人やダリウス巨人兵の元となった機体。ドボルザークを凌ぐ巨体を有する。
ダリウス17世の死によりダリウス18世として即位したプロイストが駆る最強最後のスーパーロボット。
関連イラスト
余談
元々プロイストは鎧の時同様単なる一介の悪役にされる予定であったが、大帝(17世)が温厚で中性的な演技(演者の大友龍三郎曰く「性別を越えた感じでわざと高い声でやってみている」)だったのと、2クール半年の予定が3クールへ放送延長となった為、急遽その後継者としてラスボスに据えられたという逸話が残っている。またその真の正体に関しても、『未来ロボダルタニアス』の悪役であるドルメン大帝やクロッペンがモチーフとなっている。
逆に当初の予定通り2クール半年で終わっていたら、単なる悪役に留まったと同時に、ガイキング・ザ・グレートと共に、放送延長の恩恵を受けたと言える。
『ロボットガールズZオンライン』にはドボルザークとプロイストをモチーフとした「ドボちん」というキャラが登場しているが、比較的近年の作品なこともあり、唯一原典と声優に差異が無い。