「旦那...出番ですかい?待ちくたびれましたよ?」
公式サイトでの解説
裏社会で暗躍する敏腕外科医。
以前、大病院に勤めており、トップ外科医だったが、上層部が「命の選別」を行い金持ちを助けようとしたことに怒り狂い、業界を干され、闇医者となった。
概要
2021年8月13日付の動画に初登場。裏社会で活躍する「闇医者」。名前は2021年12月7日付の動画で判明。見た目は30代~40代の青い髪が特徴の男性。
作中では出来るだけ悪人が長く苦しめられるように伊集院が依頼し、死にかけの悪人の傷をわざわざ治療させている。
主に「拷問ソムリエ_伊集院茂夫」「華の天羽組」「京極組の武闘派・久我虎徹」で登場している。
なお、公式で日本の拷問ソムリエの仲間としてカウントされているが、伊集院シリーズでの登場はたったの3度だけであり、天羽組シリーズでの登場の方が多いという異色な所がある。
人物像
元は表の天才医師だったが、氷室の腕で金儲けをしようと目論んだ大学病院の医局長により、金持ちにだけ手術を行うことを強要されていた。そんな中、一般人の少女よりも後から運ばれてきた政治家の治療を優先するよう命令されキレた氷室は、金の亡者である医局長をぶん殴って大学病院をクビにされた上、業界から干されて裏社会に転がり込んだという。このブラック・ジャックを彷彿とさせるような正義感に満ちた過去から、流川隆雄からは心優しい人と称されている。
拷問ソムリエチームの他のメンバー同様、外道は絶対に許さない正義の心を持ち、時に外道の末路について「これでも足りない」と思っているらしい。
能力
公に出来ない外科手術を専門に活動しており、伊集院も「神の手」と評価している。
その腕前は本物であり、生死をさまよっていた冨樫宗司を復活させ、右腕を切断された小峠華太の腕を縫合させるなど、今まで数多くの天羽組構成員の命を救っており、それゆえ裏社会では「氷室なしでは今の天羽組はあり得なかった」と囁かれている。また、骨折のケアも出来るあたり整形外科系の治療も習得していると思われる。また、本人曰く「スペシャルブレンド」な抗生物質が入った点滴用の輸液も作れるらしく、外道が苦しむように延命目的で打っていた。
しかし、「神の手」と評される氷室であっても全能というわけではなく、韓国マフィアに銃撃されて致命傷を負った天羽組の八隅や京極組の浪岡常吉(後述)を助ける事は流石にできなかった。
経歴
- 2021年8月13日付の動画(伊集院茂夫)
拷問ソムリエの罪人が「逆恨みで依頼人の婚約者を33日に渡って監禁・暴行の末殺害し、遺体をぬいぐるみの中に詰めてゴミに捨てた」ことを理由に、彼の手によってネズミに食い破られた傷を縫い合わせて生かさず殺さずの状態にした。
「問題ない。20分で終わらせる」
「手術成功だ。これでしばらく生きられるだろう」
- 2021年10月8日付の動画(小峠華太)
天羽組組長の天羽桂司と護衛に集団リンチを仕掛けたナイジェリア系の半グレを粛清した冨樫が半グレに腹を撃ち抜かれて重傷を負ってしまう。天羽から大金を支払って冨樫の治療を施した事で、(長らく生死不明な状態が続いたものの)2021年12月11日付の動画で冨樫は死の淵から生還できた。ちなみにこの回から担当声優が伊藤タカユキ氏からヤシロこーいち氏へとバトンタッチされた。
「はい。最善を尽くします」
- 2021年11月13日付の動画(小峠華太)
小峠と舎弟の北岡隆太が天羽組のシマに新規で開店した風俗に盛り代を払わせるも、金額が少なくそれにキレた小林幸真がカンナで小峠の頬を軽く削り落とした際、小峠の治療に尽力した。
「君の組は珍しいことが起きるな」
- 2021年12月7日付の動画(伊集院茂夫)
罪人が「英国人留学生の女性を強姦殺人した挙句、その死体をバラバラに解体してゴミとして捨てた」ことを理由に、伊集院の同志でイギリスから来日していたソフィア・クラタによって腹裂き刑を執行される。その後腹部の縫合と骨折のケアを行い拷問を続行させた。
「旦那。出番ですかい? 待ちくたびれましたよ」
「分かった。お安い御用だ」
- 2021年12月29日付の動画(小峠華太)
中盤に登場。交渉の場である喫茶店で違法風俗の経営をしていた韓国マフィアグループに銃撃された八隅に処置を施すも、内蔵の損傷が激しかったせいか八隅は命を落とした。しかも、運び込まれた時点で既に八隅は助かる見込みはないと告げていた。
(八隅の亡骸の前で慟哭した北岡に対して)「すまない。ここに着いた時点でもうどうしようもなかった」
- 2022年2月21日付の動画(小峠華太)
終盤に登場。外道な取り立てをしていたパイソンファイナンスとその後ろ盾である半グレ組織「炉鬼」に単独でカチコミをした際に、剣豪の雛形慈英に右腕を切断された小峠に処置を施した(止血と腕を凍らせるという処置で)。結果的に小峠は腕を失わずに済んだものの、あと30分遅れたら失血死していたとの事(実際、到着時に小峠の顔色が真っ青になっていたため、失血死寸前だったのがうかがえる)。尚、小峠が自力で氷室の所に向かったのも、車の到着を待つ間に手遅れになるという判断であった。
「おお、どうした。腕落とされちまったのか?」
- 2022年4月13日付の動画(小峠華太)
天京戦争で小峠が京極組の久我虎徹との戦闘で大けがを負い、病院に到着した際に意識を失った小峠の治療を行った。小峠は幸いにも翌日に目を覚ました。
「血を流し過ぎだ…直ぐに輸血とオペだ!」
- 2022年4月30日付の動画(小峠華太)
和中蒼一郎と壮絶な死闘を繰り広げたものの、あと一歩のところで小峠に銃撃され敗北して意識を失った京極組の六車謙信を運び込んできたとある方々からの「六車を何とか生かしてやってほしい」という依頼を快諾し、すぐさま彼の治療に取り組んだ。
ただ、六車はかなりの重傷を負っていたため、助かるかどうかは氷室の腕次第とのことらしい。無事に一命を取り留めた六車であったが、和中によって生かされた死人と自重し、天京戦争から離脱することを選択した。また、この時の縁から京極組も氷室の腕を買い、度々彼の元に重傷となった構成員を担ぎ込むようになる。
「うむ! まずい… 即座に輸血とオペを行う」
- 2023年2月16日付の動画(久我虎徹)
約10ヶ月ぶりの登場にして久我シリーズ初登場回。獅子王組の内部戦争で獅子王組黒澤派の鮎川鉄次との戦闘でボロボロになった京極組の高砂明夫(舎弟の犬飼鷹四郎によって搬送された)の治療を行い、一命を取り留めた。
ちなみにこの回の動画から、京極組の構成員たちの治療も本格的に行うようになっている(六車は和中の依頼によって治療を行った)。
- 2023年4月8日付の動画(小峠華太)
約1年ぶりに天羽組シリーズに登場。羽王戦争で天王寺組の室屋柊斗との戦闘でボロボロになった南雲梗平を治療し一命を取り留めたが、その3日後に南雲は室屋を見つけるために全く回復していない状態で闇医者から抜け出したため、南雲をとんでもない男と評した後に小峠に南雲が消えたことを連絡した。
「まさかあの傷で動くとは。南雲梗平……とんでもないな」
- 2023年4月10日付の動画(佐古大和)
京炎戦争において京極組最高戦力の一条康明が、戒炎の幹部3人衆である角中正樹・遊馬大介・上堂新一によって瀕死にされてしまい、佐古大和によって搬送され一条の治療を行い、一命を取り留めた。京極組最高戦力の一条がここまでズタボロになった姿に流石の氷室も驚愕していた模様。
(佐古「一条の兄貴がやばいですぅ!」)
「何!? 一条康明がその出血量……まずい! 即座に輸血だ!」
- 2023年4月22日付の動画(伊集院茂夫)
約1年4か月ぶりに伊集院シリーズに登場。女性警官だった依頼人の娘を殺した挙句、風谷ともども依頼人を殺そうとしたターゲットである「鬼舞羅」の御子柴と山田が排せつ物塗れの矢を伊集院に数本ほど射抜かれた時、楽に死なないよう伊集院に呼び出され破傷風を抑える上記の点滴を打った。御子柴たちの誅殺が完了した際には死体蹴りをする伊集院を横目に流川に「衛生面は気をつけろよ」と忠告していた(伊集院のことは旦那と呼ぶが、助手である流川には「流川」と呼び捨てである)。
「馬鹿なのか?いくら苦しんでも死ねなくしているんだよ」
- 2023年6月24日付の動画(久我虎徹)
京炎戦争において致命傷を負ってしまった京極組の若衆である浪岡常吉の治療を武闘派である六車謙信の嘆願で治療するも、運ばれた時点で流石の氷室でさえ救命は叶わなかった。
- 2023年8月28日の動画(佐古大和⇒榊原周)
初めて戒炎のメンバーと関わる。一条を襲撃したが返り討ちにあった榊原周に対し末期の胃癌の治療を勧めたが榊原は力尽きて死亡した。
シマとしている花宝町で胎児を勝手に海外に売りとばすという最悪な病院があり院長の長峰と愛人にして協力者である水野を伊集院らが拘束して拷問を開始する際に登場する。麻酔をかけずに生命維持に不用な臓器から順番に摘出していく事で、長峰と水野に想像を絶する痛みに襲わせ、抜き取られた臓器はそのままネズミの餌となった。最終的には切り開かれた腹に流川の手でネズミをぶちまけて内側から食い殺させた。
その後、イギリスに売り飛ばされた依頼人の子は現地の拷問ソムリエであり伊集院の同士であるソフィア・クラタの協力により残りの子供達と共に救出された。
氷室が伊集院の拷問中に出て来る事はあったが、メインで加害者の粛清を担うのはこの話が初めてである。同時に加害者であり医者である長峰も想像を絶する苦痛を受けながら氷室の腕を認めたシーンが出るのも初めてである。
関連タグ
伍代千隼:同じく、伊集院茂夫と小峠華太の両名と関わりがある人物。