概要
Vを2つ合成することで作られたアルファベット。
かつてラテン文字には存在せず、ワ行の発音はVで示していたが、「w」と「v」の発音を区別するゲルマン系の言語に対応するために誕生した。
古代のラテン文字にはUもなく、ウ段の発音もVで示していた。JもなくIを兼用していたため、「JULIUS」(ユリウス)は古代風に表記すると「IVLIVS」になる。
多くの欧州言語では「2つのV」という意味で、英語では(VとUの区別がなかった時代の名残で)「2つのU」(ダブル・ユー→ダブリュー)とされている。ドイツ語では「ヴェー」で、「w」の発音が廃れたため、発音は英語などの「V」に近くなる。
ピクシブ百科事典の記事名は大文字と小文字を区別しないので、下記のWをwに変えても同じ記事に辿り着く。
曖昧さ回避
一般
- 電力や出力の単位。「ワット」と読む。イギリスの発明家「ジェームズ・ワット」に由来。
- 発音が似ている「ダブル」(double, 二重の)を意味する。ただし日本国内限定の用法。
- タングステンの元素記号。
- 世界(world)の略。(例:「W杯(ワールドカップ)」など)
- 西(west)の略。
- 幅(width)の略。
- スリーサイズのウエスト(waist)の略。
- ネットスラングで「笑い」、“(笑)”を表す感嘆符。詳細は次項。
商標名
実在の人物・団体
- ハロー!プロジェクトのアイドルユニット。→W(ダブルユー)
- ワタナベエンターテインメントに所属するお笑いコンビ。→Wエンジン
作品名
- 特撮ドラマ『仮面ライダーシリーズ』の作品の一つ。→仮面ライダーW
- アニメ『ガンダムシリーズ』の作品の一つ。→新機動戦記ガンダムW
- 漫画『タイガーマスク』を原作とした派生アニメ作品。→タイガーマスクW
架空のキャラクター
- ゲーム『アイドルマスターSideM』に登場する男性アイドルデュオ。→W(アイドルマスター)
- ゲーム『アークナイツ』に登場するキャラクター。→W(アークナイツ)
- 任天堂のキャラクター、ワリオのシンボルマーク。「W」マークが付いた帽子を被っている。
w(ネットスラング)
「笑う」をローマ字にした頭文字「W」が由来。
発祥については諸説あるが、伝聞の域を出ない。特に有名なのは1997年のネットゲーム『Diablo』が日本語に対応せず、会話する際、文末に(笑)と添えたいときに「(warai)」をタイプし、さらに手間を省くため、簡略化して「w」1文字で表現するようになり、やがて掲示板などを介して日本全国に広まった、とする説である。
この連続する「W」が草(というか雑草)が生えているように見えることから更に転じて、「草」にも「笑う」という意味が加わった。発展・派生して草不可避や草生えるといった言い回しをするケースもある。
ネットと笑いの歴史の詳細は「(笑)」を参照。
更に「wwww」と何個か連続させることで笑う(面白い)様を強調することもある。
なお「W」と「草」の使い分け自体は特にないが、動画サイトの仕様によっては連続する「W」の表記のコメントが荒らし系統とみなされて規制される場合がある。
対話する相手によっては非礼にならないよう使用には注意を要する。
Pixiv内でも、「あるあるw」「ねーよw」など、単体でも普通に用いられるタグに付属して笑いを表すタグがいくつか存在する。
他にも、wが単体でタグとして用いられ、何個か連続させることにより笑いを表している。
現在、最長でwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww(30個)のタグの入ったイラストが確認されている。
ついには三省堂国語辞典で、「W(ダブリュー)」の項にネットスラングの「w」も載るようになった。
書籍版では三省堂現代新国語辞典や大辞林や明鏡国語辞典や例解新国語辞典にも載り、今に至る。