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大神月麿の編集履歴

2023-10-07 16:51:36 バージョン

大神月麿

おおがみつくまろ

大神月麿とは、特撮テレビドラマ『百獣戦隊ガオレンジャー』の登場人物の一人。

「この風は・・・奴らが来る!」


演:玉山鉄二


概要

物語中盤より登場する6人目のガオレンジャーで、ガオウルフのパートナーに当たる。

セミロングの黒髪と、端正な顔立ちが目を引く青年であるが、その実ガオの巫女ことテトムや、先代のガオの戦士達と同年代、即ち1,000年前(平安時代)の人間であり、正確な年齢はテトムより年上の1062歳であることが作中でも言及されている。

登場当初は後述の経緯もあり、白を基調とした装束に身を固めていたが、ガオシルバーへの初変身の後、ガオイエローこと鷲尾岳から手渡される形で、ガオレンジャーが用意していた専用のガオジャケットを受け取っており、以降は最終決戦に至るまでこれを着用している。

オルグの発する波動を、「風」として感じ取ることができる特性を持っており、これによりどこにいようともその居場所を探知できる他、それを活用して姿を消したオルグに対処することも可能となっている。


本名は記事名にもある通りだが、現代のガオレンジャーがそうであるように彼もまた本来の名を捨て、ガオの戦士としての名乗りを通しており、作中では1,000年前の呼び名であった「シロガネ」、もしくは現代になって新たに付けられた「シルバー」のいずれかで呼ばれることが殆どである。本記事では便宜上、本名である大神月麿の表記で統一するものとする。


登場までの経緯

初出はQuest 21における、ガオレッドこと獅子走の回想シーンである。

ここでは少し前の新月の夜に、一人の青年が野良の仔犬と沐浴しているところを走が目撃していたことが語られており、この時連れていた仔犬が狼鬼の連れていたそれと同じ「狼犬」であったことから、にわかに持ち上がりつつあった「狼鬼が元は人間ではないか」との疑念を色濃くすることにも繋がった。

果たしてその疑念は見事的中し、程なくしてガオゴッドの介入により走が目にした青年こそが、他ならぬ狼鬼の正体――月麿であったこと、そして彼がかつてのガオの戦士の一人であったことが明らかにされたのである。


1,000年前の戦いにおいて、当時のオルグの頭領であった百鬼丸を討滅すべく、それに対抗でき得る力を求めた月麿は「闇狼の面」を介して邪気をその身に取り込み、死闘の末に百鬼丸の討滅を成し遂げるに至った。

・・・しかしその代償として、自身は邪気に乗っ取られる形で狼鬼へと変貌を遂げ、正気を失う前に仲間である先代のガオの戦士達に自らの封印を頼み、結果現代に至るまで狼鬼の姿で封印されたまま長い眠りについていたのであった。

ウラの策略で現代に蘇り、かつての記憶の殆どを失ったまま封印されたことへの憎しみだけで、狼鬼として幾度となくガオレンジャーと干戈を交えてきたシロガネであったが、事実を知った彼等の尽力により邪気から解き放たれ、ようやく本来の姿と記憶を取り戻すに至る。


人物

見た目に違わぬ冷静沈着さと、(おそらくは狼鬼にも影響を与えたであろう)一匹狼的な気質が同居しており、ややもするととっつき難い部分もない訳ではない。後に共闘したシュリケンジャーからも、「You are キザと評されたことがあり、対する月麿もすかさず「お前もな」と言い返している。

特に一匹狼的な気質については、上記した経緯ゆえに現代のガオレンジャーや、一般の人々に狼鬼として危害を加えたことへの強い自責の念も手伝い、以前に増して顕著なものとなっており、元の姿に戻ってなおガオレンジャーに心を開こうとせず・・・というより開くことができないまま、自らにまつわる因縁の一切合切を独り抱え込もうとしていたこともある。

ウラや千年の邪気との因縁に完全な終止符を打った後も、やはりガオレンジャーとは行動を共にすることはなく、基本的に単独で行動することが多いものの、それ故にオルグによる策略から一人難を逃れ、事態を打開する役割を担うことも少なくはない。また行動を共にしないながらも、ガオレンジャーともある程度は打ち解けていったようで、物語後半から終盤にかけては祝勝パーティーで他メンバーとノリノリではしゃいだり、平安時代に嗜んだカルタに本気になったり、冴に旅に誘われて赤面するなど、(どこか天然ボケなところも交えつつ)くだけた部分も度々見せている。


一方で、ガオの戦士としての使命を果たそうと奔走したり、ガオディアスからの怒りを解こうとしたくだりのように、時として内に秘めた熱さを垣間見せることもある他、どことなくナイーブかつ不器用な一面もあるようで、ガオレンジャーが月麿と打ち解けようとカラオケパーティーを開催した際には、当初こそ素気ない態度で断ったものの再度誘われた際には快諾しようと思い直し、それから連絡が途絶えると「もう誘ってくれないのか・・・?」と気落ちする一幕も見られた。

そうした一面、それに1,000年もの時代の差に起因したカルチャーショックでなかなか現代に馴染めないのも、月麿にとっては悩みの一つであったが、自らの戦闘スタイルにも近いビリヤードに興じるのは彼にとって心が落ち着くようで、作中でもとあるプールバーに足繁く通い、顔なじみとなったマスターからも度々レクチャーを受けている。

これ以外にも、和歌や横笛を嗜んでいることも明らかにされており、中でも後者はかなりの腕前である。前述したガオディアスとの因縁はこれに絡んだものであり、現代においてようやく和解した後も、テトムが歌うのに合わせて毎日天空島へと足を運ぶ羽目になったり、そのテトムの歌声と合わせてガオレンジャーの危機を救うきっかけとなったこともある。


前述の通り、同じ1,000年前の人間としてテトムと近しい様子や、物語終盤ではガオホワイトこと大河冴と接近しつつある描写も見られたものの、オルグとの戦いに終止符を打った後はテトムから促される形で、現代の世界にて生きていくことを選択。仲間達とも別れ独り放浪の旅に出る。

OV『忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー』ではその放浪の旅の最中、砂漠にて前述した「風」を感じ取り、ガオレンジャーとハリケンジャーの元に再び駆け付けている。


備考

  • 演者の玉山は、本作への出演当時はまだ俳優デビューから間もない頃であったが、本作への出演によって一躍注目を集める格好となり、獅子走役の金子昇と共にその後のイケメンヒーローブームの火付け役となった。後の名優のどこか初々しさが残る演技は必見である。
  • ガオシルバーこと月麿の存在は、後年のシリーズ作品にも少なからぬ影響を与える格好となった。それは2013年放送の『獣電戦隊キョウリュウジャー』でのことで、同作に登場するキョウリュウゴールドこと空蝉丸は、ガオシルバーをモデルとしたキャラクターであることを、同作メインライターの三条陸が明らかにしている。ゴールドのパートナーであるプテライデンオーに、悪役としての形態が存在することがあらかじめ決定していたことから、その登場を自然な形とする意図を込めて「過去の時代の戦士である空蝉丸が敵幹部の一人であるドゴルドに囚われていた」という、月麿(ガオシルバー)と狼鬼の関係性を彷彿とさせる設定が考案されたという。

関連タグ

百獣戦隊ガオレンジャー

ガオシルバー ガオハンター テトム

狼鬼


東竜/ダイヤジャック:『ジャッカー電撃隊』の登場人物、およびヒーローの一人。月麿と並び、戦隊ヒーローとしては数少ないビリヤードと関わりのあるうちの一人であり、こちらはプロボクサーを辞めてラスベガスハスラーをしていたという経歴が作中にて語られている

大浦飛馬:『ザ・ハイスクールヒーローズ』の登場人物の一人。当初は敵怪人として登場しながらも、紆余曲折を経て銀色のヒーローとなったという点で、月麿との共通項を有する


戦隊シルバー

早川裕作大神月麿高丘映士


歴代追加戦士

滝沢直人大神月麿霞一甲/霞一鍬/シュリケンジャー

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