概要
1989年4月から1990年4月上旬にかけて、テレビ朝日系列局ほかにて放送された。
『西部警察』シリーズや『私鉄沿線97分署』を輩出した日曜夜8時台(ただし一部系列局は放送日時差し替え)に放送された番組であった。
刑事ドラマのカテゴリに入る作品ではあるが、始めのうちは警察(警視庁)の傭兵部隊の意味合いの強いものであった。
ただ大河ドラマ(NHK総合、放送期間中の作品は『春日局』→『翔ぶが如く』)と『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』および東京ドームからのセ・リーグ中継(日本テレビ系列局ほか)の2強の壁に阻まれ、視聴率が思わしくなかった事から、中盤以降は、「警察手帳を持たない刑事が事件に挑んでいく」という路線への変更を余儀なくされてしまう。
また刑事ドラマのジャンルそのものの歯止めが利かぬ弱体化や『西部警察』シリーズの巨大な影を引きずった上に、車両スポンサーを日産から三菱自動車に変更し下記に示す通り個性的な特捜車を輩出させた…が!その日産が相次いで性能・個性共にパワフルで魅力的な車両を出しまくっていた上に、それらの日産車の使用を期待した視聴者から総スカンにされたのも「最大の不幸」だった…。
それでも、どうにか1年間は放送してはいる…。
登場人物
倉本省(演:渡哲也)
捜査第8班のリーダー。
訳あって警察を辞め、静岡県のとある村に住み着き漁師をしていたが、台湾で日本人実業家を拉致・監禁したグループのリーダーに漁師仲間を殺された事が元で警察に復帰した。
愛車は6代目ギャランVR-4。
伊達健(演:舘ひろし)
警視庁を辞めてマニラで特に何もせず生活していたが、倉本の誘いで復帰。
「自分のケツは自分で拭け」を信条としている個人主義者。そのため倉本の考え方に最初の頃は付いていけない面もあったが徐々に理解していく。
英語が得意。
スタリオンのガルウィングドア仕様車を乗りこなす。
風間有悟(演:神田正輝)
彼もまた警視庁に在籍していたが辞めていた。だが台湾での日本人実業家が巻き込まれた事件の絡みで台湾に入国、独自で捜査を行っていた。その後倉本と伊達に合流する。
元々は無精ヒゲを生やすなど三枚目のキャラであった。そのせいか伊達と折り合いがいいとは言えなかったが、ヒゲをそり落としてからは伊達との関係も徐々に改善されている。
2代目デボネアを乗り回しているが、この車、プリンスグロリアやトヨペットクラウンと車格が同じ。上司である倉本の愛車であるギャランがダットサンブルーバードやトヨペットコロナと同じ車格である事を考えると・・・・・いいのかそんなんで?しかも高級車であるデボネアなのに平気でドリフトやスピンターンをかました事があった。
谷川竜太郎(演:谷川竜)
元々は警視庁の刑事ではあったが、減棒やら戒告やら謹慎やらを合わせて15回もやらかしていた、とんでもない人物であった。
射撃の腕前はなかなかのモノがある。
愛車は初代パジェロのショートボデー。
高峰淳子(演:加納みゆき)
後方支援担当の婦人警官。
OA機器や無線を扱うのが主な仕事だが、倉本と共にヘリコプターに乗り込み捜査に赴く事もたまにではあるがあった。
3代目ミラージュに乗る事もあった。
2話から30話まで出演。
田中美奈子(演:田中美奈子)
高峰の後任として31話から出演。
高峰以上に現場に赴いていた。
結構射撃が出来るようで、練習の際には谷川を驚かせていた。
塩田直次郎(演:谷啓)
第8班の管理官。元々は警視庁の刑事であり、倉本の上司であった。
独立採算制を取っている第8班の特質上、その懐事情に頭を悩ませている。
ある事件の捜査で囮になった際、自分の境遇をボヤき倒すあまり、中の人の持ちネタである「ガチョーン」を披露し、たまたまその場にいた関係ない人をハラホロヒレハレーと脱力させた事がある。
麻生公義(演:鈴木瑞穂)
警視庁刑事部長。第8班の創設者。
倉本の事を信頼しているが、捜査が行き詰まりかけているときには厳しい事を言う。
関連タグ
三菱自動車:車両協力・本作のために製作された特捜車は、ほとんどが現存され大事に保管されている。