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解説

1969年から2013年まで9代のモデルが登場し、日本では2005年まで販売。

2015年から2017年までは、日本での7代目ランサーに当たるギャランフォルティスブルネイ仕様の車名として用いられた。

車名はフランス語での「勇ましい」や「華麗な」から採用。

ボディはノッチバックセダンを中心に、代によって4・2ドアのハードトップ、5ドアハッチバック、3・5ドアのステーションワゴンライトバンが設定された。

駆動方式は4代目までがFRで、5代目以降はFFとそれをベースとした4WDに移行している。

歴代モデル

初代(1969年-1973年)

1969年12月に「コルトギャラン」という名前でデビュー。これまでの主力車種だったコルトとはコンセプトの違うセダンとして誕生したはずだったが、いつの間にかコルトの後継車種となっていた。

1970年5月に2ドアハードトップ、同年10月には2ドアクーペのGTOが追加された。しかしGTOの車格がセダンや2ドアハードトップと比べて大きくなってしまったことから、1971年11月に、もう一つのクーペのFTOが追加された。

なお、1970年12月、三菱重工業の自動車部門が「のれん分け」する形で三菱自動車が誕生している。

2代目(1973年-1977年)

1973年6月に2代目に移行。初代の(トヨタでいえば)カローラと同じ車格から、コロナと同じ車格に移行している。これは、同年2月にランサーが登場したのだが、完全にこのコルトギャランと車格がかぶってしまった事を受けてのものだった。

ただし、GTOとFTOは引き続き発売されたが、FTOに関してはランサーセレステの登場もあり1975年3月に廃止された。

タクシー仕様車も設定されており、ライトバンモデルと共に1977年まで販売される。

3代目(1976年-1980年)

1976年5月に移行、「ギャランΣ」と改名した。約半年後にはハードトップの「ギャランλ」が追加されたが、この車、アメリカクライスラー社向けに製造していた「プリマス・サッポーロ」の日本向け仕様車であった。なおこの名前、札幌オリンピックにちなんだものだとか。しかもヨーロッパ向けは「ミツビシ・サッポーロ」だったりする。他にもアメリカでは「ダッジ・チャレンジャー」という名前でも売られているが・・・・・・、もともと426ヘミエンジンという大排気量・ハイパワーエンジンを載せた車の名前だっただけに、4気筒・2000CCエンジンでは悲しいくらい名前負けしていたものだった。他にもアメリカ市場では「ミツビシ・スコーピオン」の名前でも売られていたそうな。なお、λ誕生に伴い、GTOは廃止された。

1978年のカープラザ設置に伴い、カープラザ向けのギャランΣエテルナとギャランλエテルナが設定された。

4代目(1980年-1985年)

1980年5月に登場。

歴代初のターボ搭載車(ディーゼルターボは国産乗用車で初搭載)が投入され、高倉健をCMキャラクターに起用したものの、先代をスラントノーズ化しただけのデザイン変更にとどまった(ばかりかλに至ってはほとんど変わっていない)。

この代以降カープラザ向けは「エテルナΣ(λ)」に名称を変更している。

タクシー仕様車も再び設定され、ライトバンモデルが1985年まで販売される。

5代目(1983年-1999年)

1983年8月に登場。引き続き高倉健をイメージキャラクターに起用(1986年1月まで)。

FRからFFに変更された。翌年10月に4ドアハードトップが追加された。これに伴いギャラン(エテルナ)λが廃止された。

1987年10月に6代目に移行したものの、4ドアハードトップとV6エンジン搭載車に関しては1990年まで、タクシーバージョンに至っては1999年いっぱいまで製造・販売が行われた。ちなみに製造・販売が終了したのは、タクシーから撤退したため・・・・・・・・・ならば、タクシーから撤退しなかったら、いつまで作るつもりだったのだろうか!?

6代目(1987年-1992年)

先述の通り1987年10月に登場。サブネームが外れて「ギャラン」表記となる。

1988年10月には姉妹車のエテルナも新型に移行したが、5ドアハッチバックだったせいか、後に4ドアセダンのエテルナSAVAも追加された。

最上級グレードのVR-4は三菱の主力スポーツカーとして開発されており、世界ラリー選手権(WRC)の出場車のベースにもなっている。

そのWRCでは6度の優勝を飾ったが、特に1991年と1992年のラリーアイボリーコーストでのドライバーは篠塚健次郎だった。なお、日本人のWRC総合優勝は、この2例のみ。

7代目(1992年-1996年)

1992年5月に登場。エテルナも同時に新型に移行した。

セダンの「大型化」の風潮にのったのか、3ナンバー枠に拡大したのは良かったが、6代目と比べて女性受けを狙ったデザインが裏目に出てしまい、販売は低迷してしまう。

1994年には5ドアのギャランスポーツが追加されたものの、全く売れなかった。

8代目(1996年-2005年)

1996年8月に登場。6代目を彷彿とさせる力強いデザインや量産車としては世界初となる直噴ガソリンエンジン「GDI」が初めて採用された。VR-4もV6 2.5Lのツインターボにパワーアップされた。その際エテルナが廃止された一方、ステーションワゴンバージョンのレグナムが設定された。また、2年後にカープラザ向けのアスパイアが設定されたものの、前者は2002年、後者は2003年に廃止された。そしてこのギャラン自身も2005年いっぱいで廃止された。

9代目(2003年-2013年)

北米向けの海外専売車として登場し、その後他の地域でも販売。

兄弟車としてアジア市場仕様の「ギャラングランダー(グランダー)」(2004年12月(発表)-2015年)、オセアニア市場向けの「三菱・380」(2005年-2008年)が展開された。

10代目(2015年-2017年)

先述の通り7代目ランサーのブルネイ市場名であるので、直接的な後継モデルではない。

兄弟車・派生車種

ボディはセダン、2・4ドアハードトップ、5ドアハッチバックセダンを展開。

エテルナの後継として登場したセダン。

日本では2002年まで販売された5ドアステーションワゴン。

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