概要
『時のオカリナ』および『ムジュラの仮面』の主人公であり、コキリの森に住む少年。なお子供時代の彼はこどもリンクと呼ばれている。
『時のオカリナ』ではコキリ族でありながら妖精を持たずにいたが、妖精ナビィが現れ、運命に導かれて時を超えた冒険へと旅立つ。時を操るその勇姿から、「時の勇者」と呼ばれるようになった。
後日談を描いた『ムジュラの仮面』でスタルキッドに襲われ異世界タルミナに迷い込み、3日後に月が落ちてくる世界で仮面で変身できるようになったリンクは、オカリナの力で時を戻しながら、呪われた世界を救う冒険する。
関連タグ
ゼルダの伝説 リンク(ゼルダの伝説) 任天堂 時のオカリナ ムジュラの仮面 大人リンク
リンク(コミックス版ゼルダの伝説):漫画版時のオカリナ・ムジュラの仮面での差異はこちらに記載
ネタバレ注意
彼はコキリ族ではなく実はハイリア人であり、妖精が現れなかったのもそのため。
十数年前にハイラルが戦火に包まれた際、母親によってコキリの森まで逃がされていた。赤ん坊に数奇な運命を見たデクの樹は、素性を隠してコキリ族として育ててきたのだった。
ゼルダ姫からガノンドロフがトライフォースを狙っていると聞かされ、その野望を阻止すべく聖地への扉を開くも、マスターソードを引き抜いた際、リンクの精神や身体が幼過ぎたために7年間の眠りにつくことになる。
しかし、その空白の7年の間にガノンドロフが聖地に侵入し、力のトライフォースを手に入れてハイラルを支配してしまうが、時の勇者として目覚めたリンクは子供時代と大人時代を行き来し、六賢者を目覚めさせガノンドロフを倒す。
『風のタクト』ではこの時の冒険が“時の勇者伝説”として伝わっており、プロロ島では12歳になると緑の服を着て祝う風習が生まれるようになった。
経歴
ハイリア人の子供だが、統一戦争の業火で深手を負った彼の母親からの死に際の願いで、デクの樹に匿われて「コキリ族」として少年期を過ごし、後に「時の勇者」として、ナビィとマスターソードと共に時空を超えた冒険をする。
ガノンに勝利した後の子ども時代からの世界線。
ゼルダに未来の出来事を話してガノンドロフの野望を事前に阻止した後、時のオカリナを持ってハイラルから遠ざかるようゼルダ姫に言われ、かけがえのない友を探す旅のさなかに、ムジュラの仮面とスタルキッドが作り出した幻の異世界へと巻き込まれてしまう。
ムジュラの仮面から更に遥か未来の話。
時を駆けて「ハイラル」「タルミナ」の二つの世界を救ったその勇者の末路が描かれた。
詳細は別の記事にて(左記リンク先、トワイライトプリンセスのネタバレ注意)
ガノンに勝利した後の大人時代からの世界線。
数百年後の時代である為、物語冒頭で“時の勇者伝説”として語り継がれ、旧ハイラル城にも彼の像が建てられているが、大人リンクが元の時代へ帰った後の世界であるため、時の勇者当人はこの時間軸に存在しない。
それが遠因となり、ハイラルは最終的に海の底へ沈んで滅亡する事になる。
『時のオカリナ』にてリンクがガノンに敗北した世界線との事から、ガノンドロフとの決戦で死亡した可能性が高い。
大乱闘スマッシュブラザーズでは『時のオカリナ』の大人時代の姿、DXでは子供時代の彼も登場。
ただしこちらはマスターハンドに命を吹き込まれて動く人形(フィギュア)という設定のため、本人ではない。
時の勇者のイメージに合わせて64のリンクとSPのこどもリンクの登場演出は、高い青い光から降臨する演出になってる。
『時のオカリナ』の大人時代の姿でゲストキャラクターとして登場。
ハイラルから太陽を奪った魔術師が異世界(16世紀の地球)にあるはずの邪剣ソウルエッジの欠片に操られていることを知り、ゼルダ姫の命で中世イギリス・ヨーロッパへと旅立つ。
本編の時系列的にはつながらず、あくまでもゲストとして呼ぶために作られたストーリーにすぎないが、爆弾や弓矢、回転斬りなども再現し、ごまだれのファンファーレやとあるステージではメインテーマが流れるなど、他のゲストキャラクターとは一線を画した雰囲気になっている。
ゼルダの伝説シリーズは海外でも非常に人気のため、彼が登場したゲームキューブ版が最も売れたらしいが、PS3で発売されたHDオンラインリマスター版ではゲストキャラクターで唯一、版権の都合上ハブられてしまった。仕方ないね。
「時のオカリナ百科」に記載された内容
エンディング後のリンクがどうなるのかについてはスタッフの間でもそれぞれ解釈がされている。
「リンクの記憶は残っていて、ガノンドロフの陰謀をゼルダに話す。だから不幸は起こらず、リンクはもう時を飛ばさない」
「リンクは8歳と15歳の間をぐるぐると回り、出口のない輪廻に居続ける」
「ゼルダは予知夢でこれからのことをすべて知っていて、最後の戦いから帰還したリンクもすべてを知っている」
「皆は7年後も時を過ごすが、リンクだけそれができない」
「そうやって『人のために』戦うのが時の勇者であるリンクの使命」
公式的に採用されたのは一番上の部分だが、当時のエンディングにはその後を想像してほしいというスタッフたちの想いが込められていたようだ。
また同著に掲載された創作小説にも「リンクが戻って来たのはデクの樹が死ぬ前か後か」「もし記憶が残っているならガノンドロフの裏をかくことが出来るのか」「それとも風車のように時はぐるぐると巡るのか」「同じ未来を繰り返すのか、望む未来を手にするのか。それはリンク次第」と記されている。
関連タグ(ネタバレ)
セルジュ:クロノクロスの主人公。エンディングの描写がリンクとよく似ている。
アナキン・スカイウォーカー:スターウォーズ プリクエル・トリロジーの主人公。元は一人の英雄だったが後に全身に鎧を身に纏った姿に成り果てる事や息子が存在する事が共通する