概要
水の民ゾーラ族、山の民ゴロン族と名を連ねる森の民。デクの木サマの守護を受け、迷いの森でも迷うことが無い。
一人一人に一匹の妖精のパートナーがいて、その妖精を用いて遠くの人と話したり様々な手助けをしてもらう。コキリのヒスイを精霊石として、コキリの剣を宝剣とする。
それぞれ木の中に家を持って暮らしており「森の練習場」と呼ばれる場所で横っ飛びの練習などをしている。
他の部族と異なり族長は存在しないが、ミドという少年がコキリ族のボスを自称。
ミドのアニキと呼ばれてはいるが、家のまわりの石の片づけやサリアの家の草刈りを他人にさせていることに不満を持たれたり本当に慕われているのかどうなのか・・・。
コキリの森はリンクの故郷でありコキリ族は幼馴染にして仲間。なのだがコキリの森にはどこを見渡してもなぜか大人がいない。
あまり使われないがコキリ訛りというものがあり、語尾に「ジャラ」がつく。普通の会話でも語尾がカタカナになりやすい(ナビィも語尾がカタカナになっている)。
後の時間軸では同じく森を故郷にするコログという種族が登場している。
七年後のトラウマ
七年後のコキリの森ではなんと魔物が住み着いている。
タコ野郎が当然の如く出てきたり七年前には見たことすらない大デクババが出てきたりとこれはこれでイヤなものだが、問題はそこではない。
なんと七年後に再会したコキリ族の仲間たちはまったく姿が変わっていない。
後から語られることであるが、コキリ族とは子供の姿のまま成長しない民族なのだった。
だから七年後の世界でも仲間たちは大人にならず子供のまま。
ここで大人になったリンクはハイリア人であり、仲間だと思っていた彼らコキリ族と別の生まれだったことが発覚する。
そんなわけで彼らコキリ族は大人になったリンクが、かつて幼馴染として一緒に過ごしたリンクであることに気がつかない。
が、一方でどこかで会った気がしたり昔から知っているような気がするなど彼らは彼らで目の前の緑衣の大人を見て、どこかにかつての友の姿を重ねるのだった。
その後、エンディングで七年前の世界へと帰還したリンクは今までの記憶を保持したまま子供の姿に戻った事からコキリの森に帰れなくなったと思われる。
森の闇
「あのヒト、もういないヨ」
「森に入った人はみぃ~んないなくなる。みぃ~んなスタルフォス」
コキリ族は森の民である。故に、森の外の人間なんかどうなってもいいのである。
ある人間が目の前で骸骨の魔物になり、意識さえ失って彷徨うようになっても、コキリ族は微笑んでいられるのだ。
彼女が怒るのは森のものから作った薬を「返して!」ということだけ。
そんな少女は彼女自身も気付かないかつての同朋に笑いかける。
「フフフッ アナタも、なっちゃう?」
余談だが「返して!」の時に選択肢が出てきてこの際に素直に返せば「密猟者のノコギリ」が手に入り、次のわらしべイベントに進めるようになる。
断ると何が起こるかと思いきや少女のセリフはなく無言である。しかも何も発生せず話せば再度同じ会話になる。
単に断った際のセリフは設定していなかったのか、それとも・・・?
小ネタ
- コキリ族は森を離れると不老を保てなくなり、やがて大人になる。それを由来としてコキリの森から出ると死んでしまうと言われている。つまり、コキリ族の幼い姿は森の中でのみ保たれるものであり、コキリの森とは彼らにとってのネバーランドなのである(ハイラル百科より)
- なおこの設定は公式で一度変更されており(上記のは変更後の内容)、書籍「時のオカリナ百科」で載っている旧設定ではガノン封印まではそもそも森から出る事ができず、その後に森の賢者の力によってコキリの森を出られるようになったという物になっていた。
- もともとはハイリア人で文明を捨てて自然とともに生きることを望んだ人々の子孫である(ハイラル百科より)
- リンク自身も「幼少期、かつての戦争で逃げ込んだ人間」なのだが、作中のハイリア人はどこか平和ボケしており、十数年前まで森に逃げ込まざるを得ないような戦争があったとは思えない世界でもある。つまりリンク自身もコキリの森で相当な年数を歳を取らずに重ねていたようだ。
- なお「森の種族」「コキリ族」という存在そのものは外界にも知られている。
- コキリ族ってどうやって増えるんですか?などという質問をする奴は速攻で殴っていいと言われている。
- ちなみに商業四コマだとサリアがそのネタでリンクをからかっていた作品もある(内容:「秋になるとね、デクの樹サマに実るのよ」「(でもデクの樹サマをリンクが枯らしてしまったから)私達はもう、滅びゆく種族…」等)。
- ハイラルヒストリアによればコキリ族が進化したのがコログ族とされる。