HIGHER, FURTHER, FASTER, TOGETHER.
(高く、遠く、速く、共に。)
一人ではたどり着けない、最強へ。
概要
MARVELコミックを基にした実写作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の、映画第33作。
2023年11月10日に日米同時公開。
監督は弱冠34歳、本作が長編3作目と新進気鋭のニア・ダコスタ。
シリーズとしては映画『キャプテン・マーベル』の続編であり、ドラマ『ミズ・マーベル』のラストから直接続くストーリー。コミックで「マーベル」の名を冠したことのある女性ヒーローたちを中心とした、MCU初のトリプル主人公となる作品である。
キャラクター
カマラの家族。
『ミズ・マーベル』から続投したが、アミールの妻タイシャは登場しなかった。
- ダー=ベン(ゾウイ・アシュトン / 佐竹海莉)
本作のヴィランであるクリー人女性。ロナンと同じハンマー、そしてカマラのものと似たバングルを持っている。
シリーズ前作のマー=ベルと同じくコミックでは男性で、かつ1990年代初めの計2話にしか登場していないマイナーキャラ。
- ヤン(パク・ソジュン / 江口拓也)
中盤の舞台となる惑星「アラドナ」の王子。
評価
はっきり書いてしまえば興行収入はMCU史上最低となった。オープニング週末の興行収入と公開2週目の興収下落率も同じくスタジオ内で最低を記録した。
この理由は内容やキャラクターが原因であるのは否定はできないが、他に「スーパーヒーロー疲れ」によりアメリカ国内でもヒーロー映画の勢いが如実に落ちているのも有り、本作により近年映画界の中心だったMCUは難しい立場に追い込まれた。
ディズニープラスのドラマシリーズ『ミズ・マーベル』視聴前提と公開から封切りまで45日と短すぎるもの大きな要因ともされている。
ディズニーはこの年本作に加え、実写版『リトル・マーメイド』、後発の100周年記念作品の『ウィッシュ』等で9億ドルの損失を叩き出し、『マリオ』『オッペンハイマー』で大ヒットを飛ばしたユニバーサルに年間興行収入1位の座を明け渡すことになった。
ただし映画評価サイトのユーザ内の評価は悪くなく(評論家の評価が悪いのはMCU全体にいえる。ヒーロー映画を低俗と断言しているため)、手厳しい男性のオタク層からの評価も上々。
余談
- 邦題では"The"が抜けているが、実は『Marvels』という作品もコミックにある。「MARVELコミック世界の超人全般」を意味し、それを含めた歴史を何のパワーも無い1人のジャーナリストの視点で描いた内容。
- アレックス・ロスというアメコミ作家の中でも超一流のアーティストが絵を担当した、ほぼ全ページの絵が通常のアメコミの表紙並のクオリティという気合の入りまくった作品であり、アメコミ史上に残る名作としての評価も高い。
- 事前情報では、黒人女性監督としては製作費が史上最高額、かつ上映時間が『インクレディブル・ハルク』や『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』を抜いてMCU史上最短である模様。
- スタッフ・キャスト関係
- ダー=ベンを演じるアシュトンはロキ役でおなじみトム・ヒドルストンの婚約者で、MCUに参加するにあたり彼からいくつかアドバイスをもらったとのこと。またどこかで聞いたようなセリフもある。
- 吹き替え声優陣のうち、江口氏はMCUには初参加だが、アニメまで含めると『フューチャー・アベンジャーズ』のサム・ウィルソン / ファルコン、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のベン・ライリー / スカーレット・スパイダーに続く3役目。
- スケジュール関係
- 本作は当初2月17日に公開予定だったが、次々作『アントマン&ワスプ:クアントマニア』と入れ替わる形で7月28日となり、さらに4ヵ月ほど延期された。
- 本作の邦題が発表された3月15日は、4年前に日本で『キャプテン・マーベル』が公開された日。
- 本作の公開日はドラマ『ロキ シーズン2』最終話の配信日と同じで、さらに日本では『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が地上波初放送。
- 監督曰く、本作は『FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN』を参考にしたとのこと。
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