概要
MH3のパッケージを飾るメインモンスター。
MH3で初登場となる「海竜種」モンスターで、種を代表して「海竜」という別名を持つ。「天空の王者」リオレウスと対をなす「大海の王」であり、「海洋の支配者」。
全身が青い鱗と甲殻に覆われた長い身体と四肢を持つ。
外見はワニ等の大型爬虫類に近く、モンスターとしてのサイズは非常に大きい。
体長は26m以上に達し、体格的にも地上の捕食者より少し大柄。
海の生態系の頂点に立つモンスターだけあって、気性は荒く好戦的。巨大な船を一薙ぎにする圧倒的な力を持ち、漁師達からは海凶とも呼ばれ恐れられている。
最大の特徴はその名前の由来になった放電。背中には背電殻(上位の個体は高電殻)と呼ばれる水晶状の突起物があり、これに蓄電・帯電させてから突進やブレスを行う。
水中を自在に泳ぎまわりハンターから距離をとりながら、口から球体状の電気ブレスを放つ。この攻撃はスタミナを大幅に消費してしまい、使い続けると疲労してしまう。
疲弊すると陸地に上がり休息をとる。また草食種エピオスを捕食する事もある。
陸に上がると攻撃が肉弾戦メインになり、同じ海竜種のロアルドロスやアグナコトルの様な行動をとる。しかし、MH3(G)では、陸地モーションの少なさや攻撃の命中精度が今一だったので、陸揚げされたらロアルドロスより弱い等と酷評されていた(過去形)。
肺呼吸なので息継ぎが必要だが、強靭な肺活量故に、一度の息継ぎで半日は水中で活動出来る。主な生息地は孤島だが、水没林にも現れる他、MHXでは渓流に出現している。
水中戦の没収に伴い、未登場の時期がありながら、MHX発売前の人気投票では3位にランクインする等、シリーズを通して人気が高いモンスターの一体。
TGS2008出展版の最上級クエスト担当だったが、Wii版MHG付属体験版には未登場。
高い人気を持つ反面水中ステージの実装ハードルの高さから登場機会が限定的になりやすく、新作の度に登場が期待されているモンスターでもある。
それもあってかモンハン20周年人気投票では3位の座を獲得した。
新たにCG描き下ろしも描かれ、今後の可能性に期待だ。
ストーリーとの関わり
拠点であるモガの村が大きな地震に見舞われ、
それとほぼ同時期にモガの森にはラギアクルスが現れた。
前々から村の漁船や交易船を襲っていた事もあり、
村人はラギアクルスが地震の元凶だと考え、ハンター(プレイヤー)に討伐を依頼する。
ハンターの手でラギアクルスの討伐は成功したが、
地震は収まるどころか激しさを増すばかりで、村は壊滅の危機に瀕してしまう。
後にチャチャの情報から、地震の原因は村の真下にある海底遺跡にナバルデウスが住み着いてしまい、肥大化した自分の角に腹を立てたナバルデウスが角を壁にぶつけていた事が判明。
…つまり、ラギアクルスは濡れ衣で討伐された事になる。
漁船を襲っていたので、何もしていない訳ではないが、不憫である。
尚、最初のキモ納品クエスト(下の漫画)で出会うラギアクルスは、後の撃退クエストや最後の狩猟クエストまで登場する個体と同一であり、この為、体力に細工が加えられている為、
狩猟できない(部位破壊は可能で、理論上は一通りの素材を揃えられる)。
主な経歴
『モンスターハンター3』でパッケージモンスターとして初登場。
『モンスターハンターポータブル3』では水中戦が実装できなかったため登場しないが、
『モンスターハンター3G』で待望の水中戦復活により再登場。しかも亜種や希少種まで。
『モンハン日記 ぽかぽかアイルー村』では、ネコートさんから依頼される最後の探検クエストで登場する。
『モンハン日記 ぽかぽかアイルー村G』でも引き続き登場しているが、G級探検クエストの存在から最後ではなくなってしまった。
『モンスターハンター4』(MH4)および『モンスターハンター4G』(MH4G)では3rdと同じく水中戦が実装されず直接登場はしなかったが、竜人商人を通して上位素材はグラビモス亜種の素材と、G級素材はリオレウスの素材とそれぞれ交換をしてもらえるほか、海竜の端材を使って作成できるオトモアイルー用の装備も初登場した。
『モンスターハンタークロス』(MHX)でも同じく水中戦が存在していないため、水中でこそ真価を発揮するラギアクルスの参戦は絶望視されていた…が。
MHX
なんと、本作で陸上での戦闘モーションを大幅に強化させてまさかの参戦を果たすことが電撃発表され、多くのハンターたちの度肝を抜くことになった。亜種の立場は……
今回は過去作と比べて放電攻撃のバリエーションが増えており、周囲に一直線上に電撃を走らせて相手を足止めした後でタックルや突進を繰り出すコンボ攻撃や、自身の周囲に球状の雷弾を発生させて周回させる攻撃など、トリッキーな攻撃を繰り出してこちらを翻弄する。
口から吐き出す雷弾も強化されており、特に亜種の拡散ブレスと同じ動作で繰り出す強雷弾は、被弾すると大ダメージと共にかち上げられる凄まじい威力を誇る。
更に、二連噛み付きの誘導性が上昇している。足元にいても正確に攻撃を当ててくる上、
ここから上記の雷攻撃で起き攻めを食らう事もあるので、非常に危険な攻撃となっている。
この様に、MH3シリーズとは完全に別物であり、
過去作をプレイしたユーザー程その違いに戸惑い、手こずる存在となっている。
因みに、過去作では、怒り時には口元に白い吐息が混じる演出が取られていたが、今作では角が帯電して青白く発光するものに変更されている。角に電気を帯びている様は、龍の様である。
MHW以降
モンスターハンターワールドでは結局登場しなかったが、開発段階では続投が予定されており、アンジャナフを瞬殺するプロト映像まで作成されていた。
しかし「地面に接する面積が大きいせいで、凹凸の激しい新大陸のフィールドだと処理負荷が非常に多くなる」という技術的な問題により、止む無く参戦を諦めることになったようだ。
同じように腹這いで移動するモンスターもいるが、体の長いラギアクルスの場合は可動する関節部が多いため、それらを全て地形の凹凸に合わせて動かすのが非常に困難、ということらしい。
続くモンスターハンターライズではロアルドロス、タマミツネや新海竜種オロミドロの登場により、ラギアクルス参戦にも期待がかかったが、海外での開発陣へのインタビューでまたしても不参戦が明言されてしまった。
タマミツネなどは陸上戦に特化させて接地面を減らしているが、MH3の水中戦ありきで作られたラギアクルスの骨格・挙動だとどうしても上手くいかないらしい。
辻本Pら開発陣としても「非常に思い入れのあるモンスター」「いつか復活させたい」とのことだが、さらなる技術の進歩によってそれが果たされる日は来るだろうか?
武具
防具はラギアシリーズという名称。雷と水に対する耐性が高い一方、火耐性が低め。
スキルは砥石使用高速化や弱点特効、集中など割と強力なものが発動する。
ラギアクルスの登場しないMH4(G)でも竜人問屋を介して素材を入手し、作成が可能。また、発掘装備も存在する(右)。
武器は全て雷属性になる。メインモンスターの武器だけあって、属性値、斬れ味共に優秀で使い勝手は良い。
余談
ハンターの機動力が落ちる水中戦で、遊泳→突進を繰り返し、放電している様にしか見えない充電でハンターを一切近づかせない、広い範囲と持続時間を誇る大放電での置き攻め、
タックルをガードした相手の背後から二発目のタックル、
突進やタックルで距離を離しブレス攻め、近づいたらまた突進のループ…と
自身の有利なフィールドに連れ込み、突進で距離を離してブレス攻めといった戦法までリオレウスと似ている。
OPではレウスと餌(アプトノス)を取り合う様子が見られたが、空へ逃げられ、仕方なく海に戻っていった。なお、上述した様に、MHXでは水中戦は存在しない。
バグ
…たまに空を飛ぶ事があったらしい。
…これなんてアマツマガツチ?
勿論、これはバグでありWii本体が壊れたという報告もあるので注意。
MH3Gでは修正されたのかこのバグの報告はなかった。
亜種
ラギアクルス亜種
陸地での活動に特化した別名「白海竜」。名前のとおり美しい白い鱗と甲殻に覆われており、電殻は青色に染まっている。
ラギアクルス希少種
海底遺跡で待ち受ける、蒼い雷光を湛える漆黒の海竜。通称は「冥海竜」。
bgm
「海と陸の共震/ラギアクルス」をもらっている。
孤島の大型モンスター汎用bgmで、軽快かつ壮大な曲調。
関連イラスト
関連タグ
ラプラス:海生で、背中に甲殻がある。「ラ」で始まり「ス」で終わる名前も…
オーダイル:外見ほぼ同じワニのようなモンスター繋がり。
メインモンスター(メインシリーズ)