特徴
一般にはその一種のホンハブ(本波布:Protobothrops flavoviridis)を指す。ホンハブは日本最大の毒蛇であり(全長2~2.5mになる)、且つもっとも気が荒く危険な毒蛇のひとつである。
他にはヒメハブ(Ovophis okinavensis)、サキシマハブ(Protobothrops elegans)、トカラハブ(Protobothrops tokarensis)等が知られている。
夜行性で、昼間は穴に隠れている。草むらや河原、人家の庭、樹上などありとあらゆるところに住み付いている。琉球諸島では台風避けに石垣を組むが、この石垣の隙間にも好んで住む。ねずみや蛙などの小型動物を食べる。
毒は強く、噛まれると死亡する危険性もある。口を開けて長い牙を露わにした後、頭を振ってそれを叩きつけてくるため、沖縄ではハブに「噛まれた」と言わず「打たれた」と表現する。
野外での天敵は猛禽類やアカマタ(ナミヘビ科マダラヘビ属の大型の蛇)など。
また、ハブを退治する為マングースが沖縄に導入されたが、マングースはハブを捕食することはほとんどなく、土着の生態系を撹乱する事態になった(詳しくはマングースとハブとマングースの記事を参照)。
肉は美味で食用にハブを狩る人もいる。また、泡盛に漬け込んでハブ酒を作る。
分布
1.ハブの分布|沖縄県公式ホームページが詳しい。
トカラ列島
小宝島 宝島 - トカラハブが分布。小宝島周辺の無人島については情報不足につき不明。
トカラ列島の他の島々(悪石島以北) - ハブ類の分布は確認されていない(2024年4月時点)。
奄美群島
ハブ、ヒメハブが分布している島が多い。ハブ類の分布が確認されていないのは喜界島、沖永良部島、与論島(2024年4月時点)。
沖縄本島周辺
沖縄本島および橋で繋がっている島々 - ハブ、ヒメハブが在来種として、サキシマハブ、タイワンハブが外来種として分布。
伊平屋島、伊江島、渡名喜島、久米島、渡嘉敷島 - ハブ、ヒメハブが分布。
伊是名島、津堅島、久高島、粟国島、座間味島- ハブ類の分布は確認されていない(2024年4月時点)。
大東諸島
ハブ類の分布は確認されていない(2024年4月時点)。
宮古諸島
ハブ類の分布は確認されていない(2024年4月時点)。
八重山諸島
石垣島、西表島、外離島、内離島、小浜島、竹富島、黒島、嘉弥真島 - サキシマハブが分布。
新城島 - 情報不足につき不明。
与那国島、波照間島、由布島、鳩間島 - ハブ類の分布は確認されていない(2024年4月時点)。
尖閣諸島
情報不足につき不明。
関連タグ
- 「はやて×ブレード」の略称。
- 「WOLF'SRAIN」の登場人物。→ハブ・リボウスキー
- 航空機「SR-71」の沖縄での俗称。
- ネットワークの中心に位置する集線装置。USBハブなど。
- 仲間はずれを意味する言葉。「ハブる」「ハブられる」など。
- 「テニスの王子様」のキャラ、平古場凛の技。飯匙倩。バウンドしたあとで蛇のように複雑に曲がるので、この名前が付いた。
- 「けものフレンズ」に登場する、ハブを擬人化(フレンズ化)したキャラクター。→ハブ(けものフレンズ)
- ポケモンRSEで初登場したハブをモチーフにしたポケモン→ハブネーク
- 車寅次郎 - TV版男はつらいよではハブに噛まれて死亡する。劇場版ではなかったことになった。