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キングコングの逆襲の編集履歴

2024-05-02 10:21:34 バージョン

キングコングの逆襲

きんぐこんぐのぎゃくしゅう

キングコングの逆襲とは、東宝制作の特撮映画である。

概要

キングコング対ゴジラ制作時に東宝が得たキングコング使用期限は5年あり、契約期限が切れるまでにもう一本制作しようと企画された映画。1967年7月22日公開。後に東宝チャンピオンまつりでもリバイバル上映された。


この年の前年に『ロビンソン・クルーソー作戦キングコング対エビラ』という映画が企画されていたのだが、アメリカ側が難色を示す。

そこで、悪の科学者ドクター・フーやメカニコングの登場等、当時展開されていたアニメ版キングコング同様、正義の味方の怪獣としてのキングコングのエピソードに変更された。(因みにこのキングコング対エビラの脚本は、コングがゴジラに変えられ南海の大決闘となった。同作のゴジラがやや人間臭いのはこの名残である)


東宝創立35周年記念映画であり、円谷英二が特技監督を務めた最後の怪獣映画になった。


同時上映ウルトラマン総集編映画長篇怪獣映画ウルトラマン』。


あらすじ

海底油田の調査をしていた国連の潜水艦「エクスプロアー号」が岩崩に見舞われた。修理のため近くにある島「モンド島」に寄港し、カール・ネルソン司令官と野村一尉、看護婦のスーザンが降り立つ。

ネルソンと野村が奥地に探索に行っている間、一人留守番をしていたスーザンだったが、原始恐竜ゴロザウルスに襲われてしまう。それを助けたのは、大怪力怪獣キングコングだった。


同じころ、国際手配を受けている悪の科学者ドクター・フーはネルソンと野村が提示したアイディアをもとに電子怪獣メカニコングを建造。北極の地下に眠る「究極の核兵器素材」エレメントXの採掘を行うが、エレメントXが発した磁気の影響でメカニコングが動作不良になってしまう。

そこで彼の助手であるマダム・ピラニアはキングコングを労働力として利用することを提案する。


用語、登場メカなど

  • エクスプロワー号

国連科学委員会が保有する調査用原子力潜水艦。小型のホバークラフトを艦載している。海底油田の調査のため、モンド島海域を航行していた。

エクスプロワー号搭載のマシン。モンド島の内陸部探検用に出動した。

  • 双胴船

ドクター・フーが所有している船舶。内部にキングコングとメカニコングを搭載できる、巨大な格納庫を有する。

  • モンド島

南海の孤島で、キングコングが君臨している。内陸部にはゴロザウルス、周辺海域には大ウミヘビが棲息している。

  • エレメントX

北極の地下に鉱脈が存在する、高エネルギー鉱石。曰く「究極の核兵器素材」であるが、強烈な磁気を帯びており、採掘が非常に困難。磁気は機械や電子機器を作動不能にさせるほど強く、人体にも悪影響を与える。そのため、機械を用いる事はおろか、人力での採掘もほぼ不可能。この理由から、マダム・ピラニアは、生身で怪力を有するキングコングを採掘に用いる事を提案した。


余談

リドサウルスゴジラの様に、1967年にデビューしたゴロザウルスも1966年のハリーハウゼン恐竜100万年に登場したアロサウルスに似ている。蒼灰色の人食いアロサウルスの生き残りであり、どちらの作品にも猿人/類人猿大蛇が出演した。ゴロザウルスの別名も原始怪獣/原子怪獣/げんしかいじゅうとされる。ハリーハウゼンにとっては、キングコング作品だったこともあり、余計に東宝嫌いの感情を逆なでにされたのではという推測もある。


上記にあるように、本作はアニメ版キングコングの一エピソードを下書きにしている。

The King Kong Show(1966年~)

キングコングをメインにしたTVアニメーションシリーズは複数回製作されているが、その最初の例が『The King Kong Show』である。

ロボットコング

アメリカ合衆国のビデオクラフト・インターナショナル(のちのランキン/ベース・アニメーション・エンターテイメント)と、日本の東映アニメーションが製作し、アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニーが1966年から1969年まで全25話を放映したTVアニメーションシリーズ。


キャラクターデザインはジャック・デイヴィス(Jack Davis)とロッド・ウィリス(Rod Willis)。


カール・ボンド教授(Professor Carl Bond)とその子供であるスーザン(Susan)、ボビー(Bobby)の姉弟がモンド島の巨猿・キングコングと友情を築き、島に住む怪物や自然災害、およびマッドサイエンティストであるドクター・フーの陰謀に立ち向かうという物語。


放映二回目以降は三つのセグメントで構成されており、一つ目と三つ目のセグメントは『キングコング』、二つ目のセグメントはスパイ映画のパロディと民間伝承を組み合わせた『親指トム(Tom of T.H.U.M.B.)』となっている。


映画『キングコングの逆襲』(1967年)に登場するドクター・フー(Dr. Who)、メカニコング(Mechani-Kong)はこちらが元ネタであり、恐竜(ゴロザウルス)に襲われたヒロインをコングが助ける展開や、カール・ネルソン司令官と看護婦スーザンのネーミングもTV版『The King Kong Show』が基になっている。


こちらに登場したロボットコングは、有人式操縦である。

なお、有名な有人搭乗式スーパーロボットの登場は、本作公開の五年後である。


登場怪獣

東宝版キングコング


ゴロザウルス


大ウミヘビ


メカニコング


関連タグ

キングコング 東宝特撮 ゴジラスピンオフ

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