概要
プリキュアは「女の子だって暴れたい」のコンセプトが示す通り、女の子が変身するものというのが長らく鉄則であった。それ故に男性のプリキュアが登場したとしても、想像上の存在やゲスト出演した芸人が変身しようとしたものなど、あくまでギャグ要素の一環であることがほとんどであった。
しかし、一部シリーズの世界観においては男性がプリキュアになることも不可能ではないことが示唆されており、『HUGっと!プリキュア』ではゲスト戦士としてネタ要素一切抜きの男性プリキュアであるキュアアンフィニが誕生。そしてその5年後の『ひろがるスカイ!プリキュア』では史上初となる男性のレギュラープリキュアが登場し、長年にわたるプリキュアシリーズの鉄則はついに破られることとなった。
レギュラーの男性キュアが誕生したことについて、プリキュアの生みの親である鷲尾天氏は「以前(※)、いずれ時代が過ぎれば、プリキュアは女性に限らなくていいというお話をした気がしますが、もしかしたらこのタイミングなのかなと」「新しいイメージ、新しいキャラクターをどんどん入れていっていい。今年は20周年の節目でもあり、皆さんのご理解を仰ぎながら、男子のプリキュアを誕生させた」と話している。
※-「女の子たちに熱狂してもらえるなら、変身しなくてもいいし、アクションをしなくてもいい。男の子が仲間に加わってもいいとまで思っています。女の子たちがちゃんと喜んでくれる作品になっているなら、『プリキュア』も変わっていってもいいと思うんです」(講談社『プリキュアコレクションふたりはプリキュアマックスハート(上北ふたご著)』鷲尾天独占インタビュー)
そしてついに…
2.5次元舞台だが、男性のみのプリキュアチームが誕生することになった。
構成メンバー
TVシリーズ
レギュラーとしては史上初の男性プリキュア。
舞台作品
上記の通り、5名はシリーズ史上初の男性だけのプリキュアチームのメンバー。
非正規メンバー
ケース1・想像上の存在
ポプリが3人目のプリキュア探しの過程で彼をプリキュアに勧誘した際に妖精たちの想像の中で登場してしまった男性キュア。あくまで想像上の存在であるが、公式で男性がプリキュア風のコスチュームを纏った姿が描かれたのはこれが初。
キャンディに6人目のプリキュアではないかと言われたFUJIWARA原西が変身……しようとしたプリキュア。実際に変身したわけではないが名前や口上、変身バンクまで用意されている。
プリキュアの信用失墜を目論むバッタモンダーが扮した偽物のプリキュア。変身ではなくコスプレか仮装のようなものであり、変身バンク風のシーンもどうやら「変身シーン(脳内妄想)」らしい。
ケース2・プリキュア以外の変身戦士
セバスチャンがラブリーコミューンを解析して開発した人工コミューンを用いて変身したプリキュア。その力を戦闘で発揮することはできなかったが、短時間とはいえプリキュアに変身した男性は彼が初である。
男性であるファントムがキュアラブリーをコピーして変身した闇キュア。変身者は男性だが、変身後の姿は女性である。
ジュリオがいにしえのプリキュア・ルミエルの力を借り受けた姿。この時の姿はラフ画では「キュアワッフル」とも命名されている。
また、彼は元々姉と共に伝説のパティシエ・プリキュアを志していたことから、本作の世界において男性がプリキュアになることは可能であったといえる。
史上初となるレギュラーの男性変身戦士。あくまでクックファイターでありプリキュアではないのだが、劇中ではデパプリメンバーと共闘するなど、正規のプリキュアメンバーに準ずる活躍を見せた。
なお最終回後の後日談にあたる「デリシャスパーティ♡プリキュア感謝祭」のステージショーではプリキュアの名乗りシーンに参加し5人そろってプリキュアの名乗りを上げている。
ケース3・非レギュラーのプリキュア
史上初めてとなる正規の男性プリキュア。
※画像はプリキュアになった野乃森太郎
みんながプリキュアになっているため、当然男性も含まれている。
販促について
男性キュアについては男児がプリキュアに触れるきっかけになるなど一定の評価がある一方、商業面では不利な傾向があり、事実、キュアウィング関連の商品は他のメンバーと比べてもあまり出回っていなかったという(詳細はキュアウィングの記事内を参照)。
関連イラスト
関連タグ
キュアピュアリティ、キュアオッス:男性キャラのプリキュア化タグ
伝説戦士:プリキュアプリティストア限定グッズシリーズ「アイドルシリーズ」におけるキュアファイヤーとキュアセバスチャンのユニット。
女性ライダー:対に対して類似する女性が変身するライダー。