タブー・ドーパント
たぶーどーぱんと
スペック
身長 | 200.0cm |
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体重 | 72.0kg |
特色/力 | 空中浮遊能力、破壊光球の発射 |
概要
園咲冴子がタブーメモリとガイアドライバーで変身した上級ドーパント。
手から対象にダメージを与える紅い光弾を放つ。
足はなく、常に宙を浮遊している。
ただしWとの対戦ではほとんど有利に立ち回れたことはなく、ファングジョーカーを見た際には即座に戦いを諦めて撤退する(それ以前にビギンズナイトの際に暴走寸前のファングジョーカーにダメージを負わされている)、光弾・空中浮遊以外の能力を見せていないなど、ミュージアムの上級ドーパントの中での実力は低い。
浮遊による移動速度もハードボイルダーにあっさりと振り切られたり追い付かれたりする程度なので、たいしたことはない。(冴子自身は移動や上記のダブルからの逃亡にも当初は通常の自家用車を使っていた為、移動速度は普通の車より遅い模様)
それ処か使用しているタブーメモリに内包された記憶に関わる様な特殊能力がない。
後に井坂深紅郎による改造により能力を強化され、ドーパントの能力に対する抵抗力も身に付けている。
井坂亡き後スミロドン・ドーパントに敗れ、メモリを園咲琉兵衛に回収されてしまい冴子は変身できなくなったが、ミュージアムの機能を掌握した財団X・加頭順より返却される。
以降は井坂の信念に基づき、ガイアドライバーを用いず直挿しで変身(というよりもこの時点でガイアドライバーは加頭が使っている物を除けばすべて破損していたので、使いようもなかったのだが)、以前より数の増した光弾を放てるようになるなど能力も強化された。
しかしユートピア・ドーパントの力には及ばず、最終的にはその能力ですべてのエネルギーを吸収されてメモリは消滅、冴子も息絶えた。
風都探偵においては、ビギンズナイト編において登場。
マスカレイド・ドーパントを多数従えて、スカルと交戦、互角の戦いを演じるも決め手に両者ともに欠け、圧縮した光弾による渾身の一撃を食らわせようとするも、スカルもマキシマムドライブで対抗、マスカレイドの一体がスカルを抑えることで、動きを止め、命中させ、ドライバーを破壊に成功するも、自らもダメージを受け、制限装置が作動し、しばらく変身が不能になってしまった。
外見
赤い女性の上半身(臍だし)に芋虫のような下半身をした形状。
顔には眼に当たる部分が存在せず、裂けた口は縫いつけられた状態になっている(会話は普通にできる)。
そして足のつま先に当たる所に目がついており、
- 頭には髪の中で燃えるような紅い女性型の人形
- 左肩に骸骨
- 右腕のベルト
- 襟の後ろ部分の顔
- 左掌の眼
等、体の各所に異業の模様が浮かぶまさに「禁断」を思わせる姿。
ショッカー・キューブにある博物館を管理している。
ガオウ盗賊団を使って世界中の品を集めていた(展示品のほとんどがドーパント用のガイアメモリだが、中にはタジャドルコンボのメダルやエクストリームメモリも奪われて展示されている)。
配下にはジュエル・ドーパント、アームズ・ドーパント(ガオウ傘下)、ゾーン・ドーパント×2と見事にドーパント尽くし(そして殆どが女性が関わる依頼で登場した個体ばかりである)。
ヒーロー達に敗れても尚、しぶとく生きていたが、力を取り戻したサイクロンジョーカーエクストリームの『ビッカーチャージブレイク』で倒された。
ちなみにミックや若菜姫、霧彦さんが登場しないので、本作に登場する園咲家の人物はW、テラーと彼女だけである。とはいえ、ヒーロー達からはあくまで倒すべき敵と認識されている。
コアエナジーによって復活した怪人の一体で、人格は園崎冴子そのもの。
ただし、本質は黒幕に従う心のない人形であり、W一行が廃棄物処理セクターで助け出したゼロワンと戦って駆逐されるが、コアエナジーを過剰摂取した状態で荒野セクターにてWと戦い、苦戦させるが、ナスカ・ドーパントが寄越したナスカブレードを受け取ったWの一太刀で撃破された。
余談
- アクション
足がないこともあって、アクションはできず、ヒーローショー『ファイナルステージ』や『MOVIE大戦MEGAMAX』での出番はRナスカ・ドーパントにとって代わられている。
- 撮影
足がないこともあって、撮影では吊り下げたり合成したりと、かなり手間がかかったためスタッフから不評であった。アクターを務める小野友紀氏は常々「足生えないでしょうか」と塚田Pに言っていたという。
そしてクレイドールエクストリームも撮影がそれ以上に大変であり、スタッフからは「姉妹揃って手間がかかる」と愚痴られていた。
- デザイン元
足がないデザインにしたのは、特撮に不慣れな寺田氏がどれくらいデザインで挑戦していいか見極めるというのもあった。
また足について、デザインした寺田氏曰く「中に足が包まれているイメージ」。タブーのデザインイメージは『拘束』であり、それは右腕や頭部の腕の自由が利かないであろう人形にも出ている。
塚田Pにその気はなかったため実現しなかったが、もしシナリオや塚田Pの考えが違えば足や腕の拘束の取れたタブーの強化態が登場したかもしれない。